「熟練熟達の秘訣」とは、結局、◯◯◯である
(本日のお話 1909字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、新入社員研修の社内ファシリテーター養成コースの立ち会い。
その後1件のアポイントと、企画書作成でした。
また夜は、月1回の空手の稽古。
100キロマラソンを走って4日目のため、
まだダメージは残っているものの、
意外と普通に動くことができました。
なんだか100キロを走るたびに、
体が少しずつ丈夫になっている気がします。
人の体とは、不思議。
*
さて、本日の話です。
昨日の空手で、ちょっとした怪我をしてしまいました。
大事はなく、別に仕事も生活もできるので問題はないのですが、
その怪我の過程の中で学ぶことがありました。
それは、「熟練、熟達のプロセス」について。
今日はそのお話について、
思うところを皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【熟練熟達の秘訣とは、結局、◯◯◯である】
それでは、どうぞ。
■スポーツとは、
”自らをより良く、より洗練させていく過程を学べる人生の修行場である”
そのように感じることがあります。
100キロマラソンもまさしくそうですし、空手もそう。
(空手はスポーツではなく武道ですが)
その学びの過程には、いつも大いなる発見があります。
しかし、その学びは、時にリスクを伴います、、、。
■昨日、空手の稽古に参加した時の話。
黒帯で、大変強い先輩がいるのですが、
いつも彼と「組手」をするのです。
しかし必ずと言っていいほど下段蹴り(ローキック)を貰い、
足にダメージを負ってしまう、、、
それをこれまで何度も繰り返していました。
特に今回は、100キロマラソンでまだ足に痛みも残っていたため、
自分の中の課題として、
「今日は下段蹴りをきちんとさばけるようにしよう」
そう思い、意識も”下半身”に集中して
「組手」をしていたのでした。
■「組手」が始まり、お互いが間合いを詰めます。
下手に手を出すと、
その瞬間に下段蹴りを貰ってしまいます。
安易に手が出せません。
様子を見つつ、拳を交わらせ、
私も相手の攻撃に合わせて、右の拳の突きを出しました。
、、、すると、次の瞬間、
何か嫌な感覚がしました。
右手の指に、痛みがあります。
自分の右手の中指を見てみると、
明らかに第二関節の骨が、はずれてしまっていました。
つまり、脱臼です。(痛い…汗)。
幸いにも、すぐに骨を師範がはめ直してくれたので、
腫れも比較的少なく、もとに戻りました。
今も固定していますが、おそらく
さほど時間はかからないと思います。
■その後、師範がふと、空手を強くなるための、
”精神的なあり方”について、こんな話をされていました。
『大事な事は、部分ではなく、全体を見ることである』
、、、と。
どこかで聞いたことがある本質的な言葉だよな…
指を冷やしつつ、話を聞きながら
今回の怪我の原因や反省を考えていたのでした。
■言われてみると当然ですが、
「部分」だけをみようとすると、
「他の部分」が見えなくなります。
このことは何も空手だけでなく、
仕事でも人間関係でも、他のことでも、
同じようなことが言えるのでしょう。
今回、空手で私が怪我をした理由は、
”下段蹴りを意識しすぎて、上半身に意識が向いていなかった”
こと、すなわち拳をきちんと握っていなかったことが、一番の原因でした。
つまり、「部分」に囚われていたのです。
理想であれば、下半身だけではなく、上半身も、
相手の呼吸も、自分自身の状態も、
どこにも意識があり、意識がない、そんな
「”俯瞰”して眺められる」
といえる状態であれば理想だし、
そうなれたとしたら空手も間違いなく強くなっているはず。
■仕事においても、この構造は同じです。
例えば、営業の場合でも、商談において
・お客様が何を感じているのだろうか、という”相手の視点”
・自分がきちんと伝えたいことを的確に伝えようとする、”自分の視点”
の両面をもつことが重要です。
そしてもっと言えば、
・『お互いがどのような空気になっているのか、流れがどうなっているのかを
第3の目のごとく場を”俯瞰して見る視点”』
これを身に付けることによって、
空気読めずに喋りすぎる、聞きすぎる、変な間ができる、、、などを避け、
”その場にインパクトをもたらす、最も効果的な行動”
をとることができるようになるのです。
■そして、この”俯瞰的な視点”を持つには、
「”部分の行動”を意識しなくてもいい位、
何度も何度も反復して、無意識にできるようになること」
このことが条件になります。
空手では、基礎練。
野球では、素振り、
営業では、ロープレ。
それらは、「部分」を切り取り、
ひたすら型を身につけるためのものです。
それだけで完璧な結果が出るものではない。
しかし、最も大切である”俯瞰的な視点”を持つために、
必ず通るべき道なのです。
■目指すべきものとは、
「俯瞰力」
である、改めてそのように感じます。
”部分”にとらわれて、バランスを欠いて怪我をしてしまった自分に、
反省と共に振り返りつつ、
【熟練熟達の秘訣とは、結局、「俯瞰力」】
なのであろう、そんなことを思う次第。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。
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<本日の名言>
いつか空を飛びたいと思っている者は、まず立ち上がり、
歩き、走り、登り、踊ることを学ばなければならない。
その過程を飛ばして、飛ぶことはできない。
フリードリヒ・ニーチェ
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