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1934号 2019年6月5日

全身カメラ撮影をされながら思った「フィードバックはごちそうである」という話

(本日のお話 2302字/読了時間3分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は午前中、健康診断。
午後からは2件のアポイントでした

健康診断では、身長がちょっとだけ伸び、
体重が減り、そして視力が上がっていました。
(100キロマラソンの成果でしょうか。ちょっと嬉しい)

また夜は、スイミングの個別レッスンを受講。
2週間後のトライアスロンに向けて、泳ぎを改善してまいりました。

実に有益な時間になりました。



さて、本日のお話です。

昨日、スイミングの個別レッスンにおいて、
改めて「フィードバックの絶大なる効力」を感じました。

昨日のフィードバックの話に続き、
改めて、皆様に気づきと学びをご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【全身カメラ撮影をされながら思った「フィードバックはごちそうである」という話 】


それでは、どうぞ。


■『トータル・イマージョン』いう”室内型スイミングスクール”が、
都営新宿線の船堀駅にあります。

”室内型スイミングスクール”といっても、普通のプールではありません。
”いけす”のような、縦3メートル横2メートルほどの小さいプールが2つあるだけ。

ただ、特徴的なのは、

「上、前、下、横と、カメラが付いており、
 自分が泳いでいる全身の姿がカメラで録画されている」

と環境です。

前から水流が出てきて、実質その場で止まっているように泳ぐので、
自分のフォームをチェックすることができます。

すなわち、

「フォームチェックに特化した、
 フィードバック型スイミングスクール」

と言えるかもしれません。


■2日前1人で、1年ぶりにスイム練習をしたところ、

・まっすぐ進まない、
・すごく水の抵抗を感じる、体が沈む、
・でも理由がわからない…

という悲しい状況に遭遇しました。

そんな状況を見て、「何かがおかしい」と思い、
その「何か」を突き止めるために、昨晩スクールに足を運びました。


すると、わかったことが2つありました。

1つ目は、以前学んだことについて

『1,自分ではやっている”つもり”だがそうなっていない』

という事実。

具体的には(少しマニアックな話ですが)、

「クロールの際、手をまっすぐ前に出している”つもり”が、
 実際は手が内側に入っていた」

ということ。


そして、2つ目は、

『2、自分では意識すらしていなかったことへの指摘&気づき』

です。

コーチ曰く、

「腰が沈んでしまう理由は、”手を前に出そうとしすぎていること”です。
 すると肩関節が前に引っ張られ、バランスを保とうとすると腰が曲がり、
 バランスを崩し、腰が沈み、体が沈むのです」

とのこと。

「手を前に出そうとしすぎているから、バランスが崩れている」。

これは、「自分では意識すらしてなかった気づき」でした。

そして、この2つの気づきは、
一生懸命自分だけで泳いでいた2日前は、
「一人でどれだけ考えても、出てこなかったこと」なのです。


■話は少し変わるのですが、
先日のコーチングのワークショップで講師が言っていたのが、


【フィードバックは「ごちそう」である】


という言葉でした。

あったらよい、ではなく
「ごちそう」レベルなのです。

すなわち、普通の食事ではないくらい、
スゴイ旨味があるということ。

「フィードバック」は、行ってしまえば、
”どう見えているかを、他人から自分に伝えてもらう”という、
非常にシンプルなアクションです。

しかし、そのシンプルさの奥に潜む、

”今の障害を打ち破り、自分の可能性を広げてくれる効果”

は絶大なものがある、と思うのです。


■例えば、先程の私のスイムの話。

『1,自分ではやっている”つもり”がそうなっていない』。

という、ただこれだけの話。

でも私が、もしフィードバックを受けなければ、
「正しくやっているつもり」で、間違ったストロークを繰り返し続けることになります。
だって、「正しいつもり」なのですから。

でも、成果はでないのです。
早く泳げることもないのです。

「正しいと思ってやっていることが、実は正しくない」と気づくまでは、
そう、永遠と同じところをぐるぐると回り続けるだけなのです。

むしろ、良くない行動が強化されるという意味では、
ただただ繰り返し続けるほうが、機会と時間の損失であり、
なお、始末が悪い、とも言えるかもしれません。


■して、こういったことは
皆さまの日常生活でもたくさんあるはず。

例えば、

・自分が正しいと思って行なっていた、
 「丁寧な部下育成の時間」が、実は周りからすると
 丁寧ではなく、”ただ冗長な時間の使い方”と思われている、とか、

・自分がわかりやすいと思って伝えていた「商品説明の仕方」が、
 お客様からすると、回りくどく、よくわからないものだと思われている、とか、

・コーチングとして、相手への質問をエレガントにやったつもりが、
 不自然さと、違和感だけが伝わっている

、、、というように。

「自分が正しくやっている”つもり”」と、
「実際に正しくできている」「正しく伝わっている」かは、
全く別の話なのです。


■そして、2つ目。

『2、自分では意識すらしていなかったことへの気づき』

もそう。

これも、1と同様、日常生活でたくさん潜んでいると思われます。

例えば、

・自分の「コミュニケーション方法(メール、何気ない挨拶)」が、
 気づいていなかったが実は、パワハラ的に見えていた、とか
 (最近のあるあるですね、、、)

・自分の「身なり・服装」が、気付いていなかったが実は、
 いつもくたびれていてだらしないと思われている、とか、

・自分の「話の聞き方」が、無意識に腕を組んだりしていて、
 気づいていなかったが、実は偉そうに見えていた、

、、、というように。


■人は、どこまで行っても、
自分のことは客観的に見えないもの。

だから、

『1,自分ではやっている”つもり”がそうなっていないことへの気付き』
『2、自分では意識すらしていなかったことへの気付き』

この「2種類の気付き」だけでも、
定点観測として、得ることができる仕組みがあれば、

自分の正しく行っている”つもり”を見直すきっかけになり、
より成果・効果を出すために、何が足りていないのかという、
周りからの「新たな知恵」も得ることができるのです。


そして、そのために必要なことは、

「誰かからの視点」
「誰かからのフィードバック」

ただそれだけです。

それを受け止める勇気さえあれば、
お金もかからず、自分を成長させ、周りとのギャップをなくし、
期待に答えられる力量を身につけられる、
非常に”コスパ”がよいアクションといえるでしょう。


そんなことを考え、


【フィードバックはごちそうである】


その意味を噛み締める次第です。

最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日になりますように。

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<本日の名言>


負い方一つで主にも軽い。
見えにくいものでも、視点を変えれば見えてくる。
難しいことでも、方法を変えれば解決する。

ヘンリー・フィールディング(イギリスの創作家)
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