今週の一冊『リーダーの鬼100則』
(本日のお話 3054字/読了時間3分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は、午前中「礼法」のレッスン受講。
その後、ストレングス・ファインダー研修の、
研修サポートに入っておりました。
色々とプロジェクトが同時進行で、
学ぶことが多い今日この頃です。
今週も山場。
引き続き攻めて行きたいと思います。
*
さて、早速ですが本日のお話です。
毎週日曜日は、おすすめの一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
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『リーダーの鬼100則』
(著:早川勝)
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です。
■世の中には、
”「本音」と「建前」があるもの”
と、常々思っております。
そして、極端な意見というのは、
極端であるがゆえに、ツッコミどころも満載。
その反論を潰そうと、
色んなことに理解を示そうとしていると、
『綺麗だけども、当たり前なこと』
になってしまい、
心に引っかかる”トガリ”がなくなることもあるものです。
■おそらく、世の中の
”リーダーシップ”関連本も、
その類いの本は多いものです。
「傾聴」「寄り添い」「相手を認める」ような、
”優しさ型リーダーシップ”(というのかわかりませんが)は、
ある意味現在のトレンドと言えるでしょう。
そこに関心があり、着目され、
最大公約数を狙っていくと、どうしても
よく聞く、”普遍的(当たり前)な話”になる、
そして、まあ、否定の仕様がないがゆえ、
「尖りがない」
(=どこかで聞いたことがある話)
となっているのは、個人的に感じる感想ではあります。
■一方、ある特定の人物が語る、
「特定のメッセージ」というのは、
”経験談”
がゆえに、いくつもの最大公約数を経ていないがゆえ、
”生々しさ”があり、クセもあるけど味もある。
日本酒で言うならば、
磨きに磨いた”純米大吟醸”は、
誰の舌にも割と合う。
”生酒”は尖りがあるがゆえ、
好きな人にはガッツリはまるけど、
そうでないこともある。
万人に受けるカレーライスとハンバーグに比べ、
一部の人の愛を集めるパクチーもある。
そんな「普遍と経験の間」にこそ、
学びの深みがあるのではないかな、
そんなことを思っているのです。
■そして、今回ご紹介の、
『リーダーの鬼100則』
は、そのタイトル通り、
”生酒”系の尖った本です。
著者は、私の先輩かつ友人であり、
フルコミッションの生命保険にて、
「伝説のマネージャー」と言われた早川勝氏。
飲みの席でお話を聞いていても、
・多くの方を自分自身の手で育ててきた経験
・他者(メンバー・部下)に対する愛情
・妥協しない厳しさ(お茶目さ)
が同居する、とても素敵な方だと、
常々感じさせられています。
そんな早川氏が、実践の現場で感じ、
その経験をそのまま言葉にした「リーダーの心得」。
それが今回の『リーダーの鬼100則』にまとめられています。
■例えば、一般的には、
「部下の話によく耳を傾けよう」
と言います。
しかし、早川氏は敢えて、
「わがままなる暴君となれ」
(でも、「部下には最大限の愛情を持つビックダディ」となれ)
と語ります。
”王道”的に語らせたら、
問題になるようなコメントもあるかもしれません。
でも、その言葉が実体験として感じられたことがゆえ、
重みがあるようにも感じます。
■一般論でまとめて恐縮ですが、
結局のところ、
『自分にも厳しく、部下にも厳しい。
でもその厳しさの裏には、最大級の部下への愛情と、
部下以上に部下の人生を考えている』
小手先ではなく、”そんな大きな存在たれ”という
根源的なところを問うているように思います。
なんとなく、表面的に優しい。
でもいざというとき迫れない、
厳しくなれないリーダーよりも。
その厳しさも、伝えたことによる、
相手のツラさも悲しみもすべて理解した上で、
敢えて谷底に落とす覚悟と勇気を持つリーダーの方が、
実はずっとずっと厳しく、
そして優しいのではないか、、、
そんなことを思います。
■レイモンド・チャンドラー長編小説『プレイバック』に、
『強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない』
という名言がありますが
この社会というのは、なんだかんだで、
”生き抜く強さ”を求められように思います。
優しくする。守ってあげる。
それもとっても大事。
でも、時には厳しく迫り、
成果を求め、期待をかけ、
そして生き抜く強さを教えるリーダー、
それも同時に、とても大切だと思うのです。
、、、
そんなことを読みながら考えさせられました。
■非常に読みやすく、スッと入ってくる本です。
もし誰かを動かそうと思っているものの、
なかなか動かすことができない、
人の心を掴むことができない、
そんな方にはたくさんのヒントがあるかと思います。
よろしければ、ぜひ。
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<今週の一冊>
『リーダーの鬼100則』(著:早川勝)
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