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1966号 2019年7月9日

イノベーションを起こす組織風土を作るには、「◯◯◯」が効果的である

(本日のお話 3054字/読了時間3分半)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は1件のアポイント。
また、研修の企画・準備など。
夜からは、昔からの人事つながり仲間と会食。

たまに会って元気をもらえたり、たくさんの情報もらえたり、
このような仕事以外の「共通の価値観を持つ人たちの場」
が与えてくれるものは本当に多いよなあ、と改めてそんなことを感じます。
(Mさん、Sさん、Wさん、ありがとうございました!)

またその後、21時からはオンラインでの、
コーチングの勉強会に参加でした。



さて、本日のお話です。

先日の会食にて「組織のイノベーション」について、
元人事であり、超有名企業の部活動を担当していたという方から、
大変面白い話を聞きました。

本日は、そのお話から学んだことについて、
皆様に学びと気づきをご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【 イノベーションを起こす組織風土を作るには、「◯◯◯」が効果的である 】


それでは、どうぞ。


■「人」に興味関心がある友人たち。

何気ない会食ですが、昨日集まって話したのも、

・生産性
・人との信頼を高めるには
・イノベーション
・挑戦
・自己研鑽

という、前向き極まりない(アツ苦しい?)トピックで、
しかしながら、「リアルな事例」だからゆえ、

どんな本よりも、どんなセミナーよりも、
参考になるのでした。


トヨタ創業者の豊田佐吉氏は、

『障子を開けよ 外は広いぞ』

と語りましたが、
社外に出て見識を広げるという事、
自分と同じ分野の別のプロフェッショナルの視点を得ることは、

自分がその道の専門家を目指す上では、

”社外の人との交流は、
 やったほうがいいではなく、必須中の必須”

でないかとすら思います。

(という意味でも、私も『企業人事交流会』なるものをやっております。
 ご案内は、冒頭にありますのでご興味がある方は、ぜひ↑↑)


■その中で、以前日本を代表する「イノベーティブな会社」(誰が知る人材輩出企業です)において、
『イノベーションを生み出す組織風土作り』に携わっていた友人から、

「イノベーティブな風土を作るには何が必要か?」

というテーマで、非常に興味深い話を聞いたのでした。

それが実に納得だったのでした。
内容としては、以下のようなお話です。

(以下、要約いたします)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・「イノベーション」と言うけれども、
 ”人の関係性”が良くなければ、部門内外の対話は生まれないし、
  他部署との対話が生まれなければ、良いアイディアが生まれるはずがない。

  しかし、今の世の中は、
  簡単に飲み会に誘いづらい、パワハラ問題、
  ダイバーシティでどこまでいっていいかわからない、残業問題等々で、
  なんとも”何気ない対話”をしづらくなっているのも生み出しづらい。
  (関係を強化することが難しい)。

  業務中は、基本忙しく過ごしているわけであり、
  ”関係を深める”ような対話もできないし、
  かといって、なかなか飲みに行こう!もやりづらい。

・では、どうすれば良いか。
  
 その1つの方法が、【部活動】である。

 自分の会社では(彼女の会社は誰もが知る有名企業)、
 「部活動プロジェクト」があった。

 全然、仕事とは関係ないところで、
 共通の趣味、価値観、話題を通じて話すことで、
 
 「〇〇部長って結構面白い人じゃん」
 「隣の部署の〇〇さん、こんなに多趣味な面白い人だったんだ」
 「△△さん、すごくプライベートではよく笑う人なんだな」

 と「違う側面」が見えることによって、話しやすくなる。


・そうやって”人の関係性”が強化されると、
 質問に行きやすくなったり、意見を伝えやすくなったり、
 人と人とのつながりがタテ・ヨコ・ナナメにに縦横無尽につながり始め、
 その結果、イノベーションが生まれやすくなる。


 だから、【イノベーションのためには「部活動」】が効果的である。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

、、、そんなお話でした。


私は、今まで部活動がある会社には勤めたことがないのですが、
これも人づての話で、非常に納得する話がありました。


■1つは、プロ並みにテニスが上手な私の友人の話。

彼は、大手のメーカーに中途で入社をしました。
経営企画的な仕事なので、色々な部署と関わる必要があります。

彼は、

「テニスが圧倒的にうまい」

ため、テニスの部活動に所属し、
そのテニスでの存在感を遺憾なく発揮しました。

他部署の偉い方にも当然、一目置かれ、
教えを乞われ、役職を超えて関係が深くなります。

伝統的な会社ですからその役職の壁も大きいはずですが、
彼の場合、普段の業務でかなり偉い人が協力してくれるようになった、

、、、という話を聞きました。


またあるいは、私の友人で、
社内に「ランニング部」を作った友人。

部活動を作り、渦を巻くことにより、
当然社内でのプレゼンスは高まるし、
影響力も高くなっているとのことでした。


■今、生産性やら、イノベーションやら、
いろいろなキーワードが飛び交っています。

でも結局、根底にあるのは

『人と人との関係性』

ここであり、全てはこの関係性が、
起点となっていると思うのです。


人は、理論ではなく、感情で動く生き物です。

理屈的に正しいそうなことをいって、
でもなんか好きになれないよくわからない人よりも、

すごく一生懸命で、でも大好きな人が、
「何とか協力してほしい」と言われた時の方が、

「一肌脱いでやろうか」
「協力できる事はないだろうか」

と思ってしまうのが、人間というものでしょう。


■今日の話は、

『イノベーションには「部活動」が効く』

というテーマでお伝えしましたが、
この背景にある「人との関係性」というのを考えると、

”ムダと思われることこそが要である”

とも言えるかもしれません。

仕事の効果性、
人の協力を得て組織で上手に泳ぐ方法、

、、、

それらは「効率よくドライに」の逆側にあるのかもしれません。


しばしば社内で部活動やパーティーや、
イベントが開催される会社様も多いと思いますが、

こんな「関係性の強化と、仕事の成果とのつながり」という視点で見てみると、

『”めんどくさい行事ごと”という視点から
 ”自分の仕事の時間を豊かにし,過ごしやすくし、成果を高めてくれるもの”』

というように視点が変わるかもしれませんね。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。


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<本日の名言>

無駄なもの、無用なもの、余計なもの、
多すぎるもの、何の役にも立たないもの、
それが私は好きだ。

ヴィクトル・ユーゴー(フランスの詩人 1802-1885)
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