メールマガジン バックナンバー

1970号 2019年7月13日

仕事がデキる人は「◯◯」と「△△」のバランスが絶妙である

(本日のお話 1653字/読了時間2分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は某建設企業様にて、
『戦略実行の4Dx』の最終報告回でした。

目標を絞り、毎週振り返るリズムを作り、淡々と実行する。
シンプルですが、大変パワフルなフレームだなと改めて実感しました。

また午後からは電話打ち合わせ2件。
その他、研修の企画などでした。



さて、早速ですが本日のお話です。

最近、「生産性」について、
諸々考える機会が増えています。

そんな中、「よい仕事とはなにか?」について考える中で、
改めて思う「生産性」の話がありましたので、
本日はそのお話について、皆さまにご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【仕事がデキる人は「◯◯」と「△△」のバランスが絶妙である】


それでは、どうぞ。


■普段仕事をしていて、

「時間が足りない」

と感じる方も多いのではないでしょうか。


いくつものタスクをやるのだけれど、
ある意味、どんな仕事も”完成形”がないとも言える。

やればやっただけ、確かに品質は高まるのです。

しかし、ものすごい時間をかけて、

・ものすごく丁寧なメール文章
・ものすごく立派な企画書
・ものすごく立派な広告

など”大作”のごときアウトプットを出しても、

(基本的に、それが命に関わる製品や、
 ミスが許されない、精度を求められるものでなければ)

「過剰品質」

となることが多いのです。



■「あの人、仕事は丁寧なのだけど、なんだかな…」
と思われる人は、多くの場合、


『仕事における”過剰品質”の病』


に陥っていると思われます。


つい、私たちは(特に日本人は)

”「質」を求めすぎるがあまり、
 生産性(=それに投下する時間)を無視する”

ことがあるように私は思います。


例えば、

・パワーポイントのズレを一つ一つなおす
・ワードの改行のレイアウトを整える
・エクセルで見やすく色をつける

など。

確かに、見やすくなるのです。
相手にとっても、マイナスはなく、プラスではある。

しかし、同時に、

”それは誰が、どの程度求めているのだろうか?”

とも思うのです。

一生懸命、デザインを完璧に作った会議用の資料が、
1分見られてシュレッダーでは、その仕事は無駄と判断せざるを得ない。

すなわち、

「その労力を投下するほどの品質が、
 この仕事に求められているのだろうか?」

そのことを常に考える必要があると思うわけです。


■そして、実際、それらの疑問について、
職場で「やりすぎじゃないのか」と投げかけられることは少ないと感じます。

ゆえに、”過剰品質”を続けることになり、
生産性が上がらないと思うのです。

「すごいパワーポイントだね!」と褒められることはあっても、

「すごいパワーポイントだね。
 でも、ちなみにどれくらいの時間をかけたの?
 生産性は、どれくらいだと思う?」

と問われることは少ないように、
個人的に私は感じるのです。



■仕事は「質」も大事ですが、
「期限」もそれ以上に重要なのです。

・3日かけて、150%の品質のアウトプットが出てくるよりも、
・1日かけて110%の品質のアウトプットを出せるほうがよいだろうし、
・半日で80%の品質のアウトプットを出せるほうが、

場合によっては喜ばれるかもしれません。


ことわざで、

『巧遅は拙速に如かず』

とありますが、その意識も大事だと思うのです。




仕事がデキる人とは、

”相手の期待値の1割増しくらいのアウトプット”

を、”期限よりも早く、最速で出し続ける人”をいうのでしょう。

つまり、


【仕事がデキる人は「品質」と「期限」のバランスが絶妙である】


ということ。


そして『「品質」と「期限」のベストバランス』を実現するためには、

・相手の期待値を確認するスキル
・短期間で仕上げる作業能力
・タイムマネジメント力
・人に依頼する力

など様々な要因が絡んできます。


ということで、自分自身は、
「品質」と「期限」のバランス、どうだろうか?

そんなことを立ち止まって考えてみると、
自分の仕事の傾向も見えるかもしれませんね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

今日できることを明日にしてはいけない。
遅延は時間の泥棒だからだ。

チャールズ・ディケンズ(英国の小説家/1812~1870)
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