今週の一冊『チーム・ダーウィン ―「学習する組織」だけが生き残る』
(本日のお話 1653字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
現在、青森県弘前市に来ております。
これから7:00より
『第4回みちのく津軽ジャーニーラン』という
ウルトラマラソンのスタートです。
距離は、177キロ。
制限時間36時間。
これから明日の20:00までに戻ってこられれば完走です。
やれるだけやって、燃え尽きたいと思います。
また、体験記は明後日のメルマガにて、お楽しみに!
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
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『チーム・ダーウィン ―「学習する組織」だけが生き残る』
(著:熊平 美香)
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です。
■私は普段から常に何かの勉強会に参加するように、
自分のルールとしておりますが来週から参加するのが、
”NewsPicksアカデミアゼミ『自走する組織の作り方』”
という全6回のゼミです。
そのゼミの担当である熊平美香先生が書かれた著書。
ゼミに参加するにあたって、
予習として読んでいたところ非常に読みやすく、
”チームメンバーが能動的に自分ごととして関わり、
チャレンジするチームの作り方”
についての原則が散りばめられている、
大変よみやすい良書だったのでした。
■組織で働いているとつい、
・組織内の政治、
・縦割りの構造、
・責任の所在を不明瞭にしたがる
・変化を嫌う組織風土、、、
などなどで、
”自分ではどうしようもできない”
と感じることがあります。
内在するエネルギーがたくさんあるのに
それを発揮しきれないでいる社員の数は、
それこそ、日本中に点在しているように感じます。
■しかしながら、やはり人が集まると難しい。
みんな悪い人ではないのに、
・お互いの信頼関係がない
・相手の批判ばかりしてしまう
・同じ方向を向くことができない
・既存のやり方に凝り固まってしまう
・違いを尊重することができない
・それぞれの持ち味を活かすことができない
、、、などの現象が起こり、結果として、
「楽しく働けない」
「ワクワク働けない」
「働く喜びがわからない」
ということが起こっているように思うわけです。
■では、どうすればよいのか。
その答えとして、一つ今週の一冊
『チーム・ダーヴィン』では、その解決策を示してくれます。
その解決策の示し方と言うのが、
この本は、世界250万部売れた、
人材開発の名著『学習する組織』の内容を元に、
「あるフィクションの会社のストーリー」
として小説風に描き直しているのです。
それがシンプルかつ、
登場人物の感情の推移があるから、
大変わかりやすいのでした。
*
小説の舞台は、
どんどん業績が低迷しており、
2~3年で赤字事業の売却、大幅なリストラを、
生き残り戦略として考えているメーカー。
その中で派閥もある中で、
ある特命チームとして変わり者たちが集められた、
”チーム・ダーヴィン・プロジェクト”
が立ち上がるところから話がスタートします。
考え方も、立場も、年齢も、
専門領域も全く違う6人のメンバー。
そしてそのプロジェクトを快く思わない、
社内の対抗勢力。
そんな環境の中で、
・メンバーの対話、
・ビジョンの共有
・事業の再定義、
などを行っていくことで、
皆の方向性が一致し、どんどんと光り輝いていく。
そんなストーリーです。
■特に良いところが、
普通に読み進めるだけでも小説として読めるのですが、
著書の後半の2割を割いて、
それぞれの登場人物が行った言動に、
”どのような意味があったのか?”
について、マサチューセッツ工科大 ピーター・センゲ教授が調べた、
成長する組織、チームの原則を解き明かした
『学習する組織』
の”チームづくりの原則”を踏まえ、
簡潔に解説をしてくれているところ。
この解説を読むと、一見無意味に思われる、
小さな言動や出来事に、質量を感じるようになります。
・「対話」の意義とは?
・「ビジョン共有」がもたらす価値とは?
・「コーチ」が持つ役割とは?
・「スポンサー(支援者)」が必要な理由とは?
今叫ばれている、「1on1」や「ビジョン経営」などが、
なぜ今の時代に求められるのかを、
そのストーリーの中で教えてくれるのです。
■この著書の最後に、著者の熊平氏から、
このような記載が書かれていました。
(以下、引用です)
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学習する組織だけが生き残る日本の企業では、
今でもまだ、「人はそう簡単に変わるはずがない」と断言する経営者が多い。
このような経営者の多くは、学習者ではない。
その結果、組織が学習することを妨げる。
私は、彼らを未来破壊型経営者と呼んでいる。
もし、あなたの会社の経営者がこのような発言をしているなら、
早々に転職を考えたほうがいい。その理由は二つある。
一つは、今日、世の中の変化に適応できないことは企業の死を意味するので、
その企業にいても未来は望めないこと。
もう一つは、変わらない企業文化に長く身を置くと、
やがて自らも硬直し、学習できない人間になってしまうからだ。
このような人材は、未来創造型企業では必要とされなくなる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とのこと。
改めて学ぶこと、学び続けること。
そしてそのための組織を、チームを創ること。
人もチームも可能性があり、
もっともっと成長できる。よくなれる。
だから、皆で学び続けていこう。
そう、思わせてくれる一冊です。
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<今週の一冊>
『チーム・ダーウィン―「学習する組織」だけが生き残る』
(著:熊平 美香)
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