「ツラい思いをして、なぜわざわざ走るのか?」という問いに対する、紀藤なりの答え
(本日のお話 1653字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
現在、青森におります。
そしてこのメルマガは、
タイマー機能でお送りしています。
ですので、今はレース出走前の前日、
7月13日、夜21時でございます。
*
さて、本日のお話です。
今日はランニングのレース中とのことで、
大変よく聞かれる、
「なぜ、わざわざ辛い思いをして走るのか?」
という疑問に関して、私の思うところをお伝えできればと思います。
(”変人”の頭の中を少しでもご共有できれば幸いです)
タイトルは、
【「ツラい思いをして、なぜわざわざ走るのか?」という問いに対する、紀藤なりの答え 】
それでは、どうぞ。
■自分でも思いますが、
ある一定のレベルに達したランナーは
(100キロとか200キロ走る人)、基本、
”変人たちの集まりである”
と思っております。
普通に考えると、わざわざせっかくの3連休に、
東京⇔青森の交通費を払い、
参加費20,000円も払い、
寝ずに177キロ、30時間以上走り続ける。
別に褒められることもないし、
お金をもらえるわけでもない。
むしろお金はなくなります。
気持ち良いかと言えば、
間違いなくツラい。尋常じゃなくツラいのです。
、、、では、何が楽しくて走るのか。
普通に考えると、それは当然の疑問。
私もこうやって書き連ねてみると、
なぜ参加するのか、不思議だなぁとふと思ってしまいます。
■しかしながら「マラソンに参加する」と言う事は、
「自分がその行為に、何かしらのメリットを感じている」
という証明であり、ではその思いが、
どこから来ているのだろうかということを、
改めて内省してみました。
結果からお伝えすると、思うに、
【まだ見ぬ世界を体験したいから】。
この「学びの欲求」「好奇心の欲求」が、
実はかなり多くのウェイトを締めているのではかろうか、
と思ったのでした。
(あくまでも私個人のいち意見です)
■人というのは不思議なもので、慣れる生き物です。
マラソンで何度も辛い思いをしていると、
その辛い思いが普通になってきます。
すると、”自分の体感覚”と”感情”を切り離せるような、
不思議な能力が身についてきます。
例えばレース前日友人と、
「100キロくらいからゾンビになるのだろうな。
まあ仕方ないっしょ。いけるっしょ」
そんな会話が普通になされます。
確かに辛い、でも辛いのは自分の体。
心拍が上がっていたり、
筋肉がダメージを受けていたり、
だから体が辛く反応しているだけなのだ。
世界3,000万部のベストセラー『7つの習慣』風に言うと、
「刺激と反応の間にスペースを空ける」
(第一の習慣 主体的である)
が熟達していく、とも言えるでしょう。
(まあ、それでも辛いのですが、、、)
その「精神的な強さ」が得られるというのも、
もちろん一つの理由ではあります。
でも、もしかすると、そんな”慣れ”すら超えた、
何かがあるような気がする。
■そうやって期待してしまうのが、
【まだ見ぬ世界を体験したいから】
まだ見ぬ世界と出会いたいから、
という感情のように思ったのです。
*
、、、とこんなことを語っても、
全然共感していただけなさそうですが、
これは、何も「マラソン」に限ったことではありません。
・人生を変えるような「本」との出会い
・価値観を大きく揺るがすような人との出会い
・心を震わせてくれた映画との出会い、
・転機となるようなセミナーやワークショップとの出会い
、、、いずれも、確かにあるはずで、
でも、それは「体験した後」でしか、
理解することはできない。
そして私たちの周りにはそのような、
自分の可能性を広げてくれたり、
自分に大きなきっかけをくれたり、
自分の心を震わせてくれる
【まだ見ぬ世界】
がごろごろと転がっている、と感じるのです。
ただそれは、まだ体験していないから見えていないだけ。
私が研修に携わっていても、
「もっと早くに知っておけばよかった」
「もっと早くに出会っておけばよかった」
という声は非常に多く聞くのです。
■そして、そのカテゴリの一つが、
フルマラソンや、ウルトラマラソンや、トライアスロンです。
自分がまだやったことがない、
大きなチャレンジを成し遂げる度に、
また新しく1つ違う世界が見えてきました。
だから、今回もきっと、
やった後、何かが見えるのではなかろうか、
と感じています。
もしかしたら、見えないかもしれません。
それでも、いいのです。
そうやってまた視界が広がって、
自分の厚みが増すように思います。
そんな期待を込めて、ひたすら走りたいと思います。
また実際の感想は、明日のメルマガにて。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
塩の辛さ、砂糖の甘さは学問では理解できない。
だが、なめてみればすぐ分かる。
松下幸之助
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