今週の一冊『時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』
(本日のお話 2053字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、朝から妻とともに「礼法」の勉強へ。
かれこれ10回、和食のマナーや、テーブルマナー、
和室での作法など学んでおります。
(身についているかはさておいて、、、汗)
また午後からは、研修の企画作成、読書などでした。
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さて、早速ですが本日の話です。
毎週日曜日は、オススメの一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
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『時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』
ジェイク・ナップ (著), ジョン・ゼラツキー (著), 櫻井 祐子 (翻訳)
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です。
■最近、「生産性」が自分の中のマイブームになっています。
そして、「時間術系」の本を読み漁っているのですが、
その中で出会った1冊でした。
*
この本はGoogleのジェイク・ナップ氏と、
YouTubeのジョン・ゼラツキー氏という方が書いた著書です。
「誰それ?」と思われるかもしれませんが、
その著者の背景を見ると、この本の凄みを感じてしまいます。
(私がミーハーだからかもしれませんが、、、)
ジェイク氏は、Googleであらゆる仕事を最速化する仕事術
「デザインスプリント」なるものを生み出し、
ジョン氏は、デザイナーとして
「時間を再設計するミッション」に没頭してきました。
ハーバード大学や、デザイン会社の最先端を走るIDEOなどで登壇する、
世界的な時間術のエキスパートたち。
その2人が書いたというのだから、
なかなか説得力がありそうです。
■では、実際に中身を読んでみると、どうか。
予想外にも、素敵なところが
「非常にシンプルでわかりやすい」
ないようであるのです。
Google社でとか、YouTubeでとか、ハーバード大学で、などと言うと、
何だか小難しいことが書かれてそうな気がしますが、
内容はいたって庶民的かつ日常的。
どれからでも、誰でも実践ができる、
非常に身近なものになっているのです。
それらのアイデアが、
『人生が本当に変わる87の時間ワザ』
として紹介されているのがこの本。
そしてそれらは、大項目として、
「4分類」に示され、体系立てられて、
理解できるような構造になっています。
■私自身も実際にやっていて、
「確かに!」と思うものもあったし、
直感的にも、納得がいくものでした。
たとえば、「87のアイデア」のいくつかをご紹介すると、
以下のようなテーマが書かれています。
・気が散らないiPhoneを試す
(メールやソーシャル系アプリを削除する)
・通知をオフにする
・メールタイムを決める
・メールの返信は遅くする
・ふとした疑問を書き留める
・疲れる前にコーヒーを飲む
、、、そんな小さな工夫です。
唐突に書くと何のことやらと思うかもしれませんが
現代社会では、瑣末なことに忙殺されています。
その中で、確かに読んでみると、
「集中力」を保つために、
「ゆとりやる時間」を感じるために、
とても大切な一つ一つの要素だよな、と感じさせられます。
この中のいくつを試してみるだけでも、
きっと大きな効果を感じられることでしょう。
どれからスタートしてもいいし、
1つでも効果があったら十分元が取れそうです。
■しかし、1番面白かったのは、
「87のテクニック」よりも、
実はこの本の冒頭に書かれていたこと。
この”時間術マスター”であるはずの著者曰く、
「無駄をはぶき、生産性を高めても、
結局、充実感は得られなかった」
と言うのです。
より詳しく言えば、
「目先のやることリスト」をつぶしても充実感は得られない。
かといって、
未来につながるであろう「5年後の大きな目標」に取り組んでも、
これまた充実感は得られない(!)、というのです。
大事なことは
『「目先のやることリスト」の項目よりは大きく、
でも「5年先の目標」よりは小さい、
「今この瞬間を心から楽しむことができる何かに取り組むこと」』
それこそが、”日々の充実感”を高めてくれるとわかった、
というのでした。
そしてその行動を【日々のハイライト】として、
毎日小さくても良いからスケジューリングし続けること。
これこそが、”時間術”の大変重要なところである、
そう語っているところに、
説得力を感じ、共感し、
そして印象に残ったのでした。
■「日々のハイライト」は人によって違うでしょう。
それは”仕事に関すること”かもしれません。
・先延ばしにしていた「やらなければいけない仕事」を片付ける、
・ワクワクする新プロジェクトの企画書を書く、
ことが「ハイライト」かもしれない。
あるいは”プライベートのこと”かもしれません。
・ピアノで新しい曲を練習する
・家族旅行の行き先をリサーチする
ことかもしれません。
なんでもいいのです。
でも、今大切だと思うことを、
1日1回、前に進んでいる、充実感を感じている、
待ち遠しく思えるような「何か」をハイライトとして入れること。
”直感”でよいのです。
毎日充実感を得られる、
ほどよいサイズの行動を組み込む。
それによって、「毎日が楽しい」し
「充実している」し、そのために、
もっと時間を上手に使おう、と思えるのでしょう。
■何のために「時間術」を身につけるのか。
私が思うに、それは
『人生をより豊かにすること』
に他ならないと思います。
目先の「仕事を早く終わらせる」、
その先に何を得たいのか。
そんな本質的な事を考えてこその時間術。
そんな事も考えさせてくれる視点からアプローチをしている、
興味深い一冊です。
ご興味がある方は、ぜひ。
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<今週の一冊>
『時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』
ジェイク・ナップ (著), ジョン・ゼラツキー (著), 櫻井 祐子 (翻訳)
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