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1982号 2019年7月25日

「お互いを尊重しあえる建設的なチーム」を創るための『対話の4点セット』とは?

(本日のお話 2564字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
並びに1件の社内ミーティングでした。

夜は、『NewsPicksアカデミアゼミ~自走する組織の作り方~』への参加でした。



さて早速ですが本日のお話です。

先日のゼミ『NewsPicksアカデミア~自走する組織の作り方~』に参加して、
自走する組織を作るための「要」について学びました。

今日はこの話について、
皆様に学びを共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【 「お互いを尊重しあえる建設的なチーム」を創るための『対話の4点セット』とは? 】


それでは、どうぞ。


■「対話」とは簡単なようで、なんとも難しいものです。


「自分の意見」と真逆な意見を、
真っ向からぶつけてくる人がいたとしたら、

頭では「そういう意見もあるよね」と思おうとしても、
どうしてもつい、そこに緊張が走ったりする。

例えば、会議などで、

自分が、
「新規プロジェクトを推進すべき、それこそが最優先事項だ!」
と主張している傍ら、

別の人が
「いや、今は社内の体制作りに努めるべき。新規プロジェクトなどもっての他だ!」
と語ったとしたら、多少の「感情の揺らぎ」が発生してしかるべきでしょう。


■人は表面的にみえる「意見」に影響を受けます。

そして、その「意見」が自分のものと違っていると、

・つい反応的に拒否したり、
・その意見と戦い、論破しようとしたり、

してしまうもの。

本当は受け止めて、より良いアイデアを作れたら最高なのですが、
なかなかそうもいかないのが現実。


「意見の違い」を容易に受け止められない構造が、
「建設的な対話」を実現しづらい要因かと思われます。



■それでは、どうすれば良いのか。

どうすれば、「相手の意見」を認め、理解し、
そして受け止めて「建設的な対話」ができるのか?


そのためには、


【「相手の意見の裏側にあるモノ」を知ろうとすること】


このことが極めて重要なのです。
(専門的な言葉で言えば、「リフレクション」と言います)


「相手の意見」と言うのは、
その相手の「思考」から生まれた副産物です。

つまり、その「意見」が出てきたのには、
必ず(必ずです)理由があるのです。



■氷山の海から突き出た一角がその人の「意見」とします。

すると、その「意見」の下側の大きな水面下には、
”大きな氷のかたまり”があるのです。



例えば

”結果より、人の気持ちを大事にすべき”

という『意見』があったとします。

すると、その意見は、以下のような、
背景があったりするのです。


・『経験』…「意見」を持つに至った、その人自身の人生での「経験」

(仕事で結果を追い求めすぎて、”メンバーの気持ち”を無視して突っ走った。
 そうしたら、皆が泣きながらツライといい、辞めていった)



・『感情』… 意見の背景にある、経験に紐付いた「感情」。

(メンバーが離れていく事実を目にして、後悔した。
 ”人の気持ち”を無視して来た自分を情けないと思った)



・『価値観』…意見の背景にある、経験や感情から生み出された『価値観』

(”人の気持ち”を無視したリーダーはリーダーではない。
  結果以上に、”人の気持ち”を大切にしたい)


というように、”大きな氷のかたまり”が必ずあるのです。



■すなわち、
目に見えるもの、見えないものを含め、


【「意見」「経験」「感情」「価値観」の4点セット】


これが、その人の意見を形作っているということ。


繰り返すようですが、

”どんな「意見」であれ、それが形成されるに至った、
 その人なりの論拠(意見、経験、感情、価値観)がある”

のです。


どうしても、人は自分がかわいいものですから、
「自分の意見こそが正しい」と思いたくなるもの。

それは、私も同じです。

しかしながら、自分と同じように、
周りの人も自分が大切なのです。

その感情を無視して、
権威や立場から一方的に意見を押し付けたとしても、
それは表面的には納得したように見えても、実際はそうではない。
(信頼関係が出来上がっていれば別でしょうが)


ただただ、相手を論破したいのであれば話は別ですが、

チームで、メンバーで、
それぞれの力を最大限に発揮しながら未来を作り出していきたいと願うのであれば。

まだ見ぬ成果を目指したいと願うのであれば、
「相手の意見」にまつわる、


【「意見」「経験」「感情」「価値観」の4点セット】


を”理解しようとする姿勢”が重要なのです。


誰だって、自分の大切にしてきた、
自分なりの論理を粉々に破壊されて、
気持ち良い人などいるはずがありません。

納得できなくても、理解をすること。

それ自体が大切なのです。



■そしてそのためには、

”まず自分自身の「意見」がなぜ生まれているのか?”

を客観的かつ批判的に問う習慣がなければ、
当然ながら誰かに対してできるはずもありません。

ゆえに、


【「意見」「経験」「感情」「価値観」の4点セット】


これを意識し、なぜその意見が出ているのか、常に問い続けること。
自分のものも含めて、問い続けること。

これがお互いを尊重しあい、
未来につながる建設的な対話をするために必要なことである、

そのように思う次第です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。

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<本日の名言>

握りこぶしをつくっていたら、
握手はできません。

ゴルダ・メイア(イスラエルの政治家/1898-1978)
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