「自分は何者で、何をして生きていきたいのか?」の答えは、◯◯◯◯をつくることで見つかる
(本日のお話 2658字/読了時間4分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は1件のミーティング。
並びに研修プログラムの企画・作成でした。
また夜は、日本エンゲージメント協会のATDの報告会に行ってまいりました。
ATD(Association for Talent Development)とは、
世界88カ国が参加する、世界最大の”人材開発”に関するカンファレンス。
今年私は行くことができなかったのですが、
その報告会と言うことで詳細な情報を聞かせていただきました。
予想以上に、ラーニングテクノロジー(ウェビナーや、AI、学習管理など)がトレンドになっており、
これからの企業研修もあり方が大きく変わってきそうです。
我々も変わっていくのでしょうね。
*
さて、本日の話です。
昨日の某有名企業にて人材開発に関わっている、
ナイスミドルな方とランチをいたしました。
(Nさん、昨日はありがとうございました!)
その中で、盛り上がった話が、
”会社の看板がなくなったとき、「自分は何者なのだろうか?」
そしてそれをどう証明していくのか?”
という人材開発あるあるのアツい話で語らったのでした。
この「自分は何者か?」という抽象的なテーマについて、
実は非常にトレンドでもあると感じております。
かつ、この”抽象的な「自分は何者か?」の問いに答えるため、
一つ思うことがありましたので、皆さまにご紹介させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「自分は何者か?」の答えは、◯◯◯◯をつくることで見つかる】
それでは、どうぞ。
■昨日の、ATのカンファレンスで、
テクノロジーのほかにキーワードになっていたものが、
「働き方」
に関するものでした。
ちなみにアメリカでは、
すでに43%の人が個人事業主となっており、
近年中に50%まで高まるとのこと。
つまりサラリーマンという概念は、
どんどん少なくなっているのです。
かつ個人事業主で働く97%の人は、
従来の”管理型の働き方”を求めていない、とのこと。
ゆえに、今度アメリカに関して言えば
「働き方」ますます多様になっていくことは間違いないです。
また、アメリカだけの話かと言えば、
日本もその流れを組んでいます。
あの「トヨタ」も副業を認め、終身雇用はできない、
と宣言したところでも見られるように、
日本でも同じような流れはやってくる雰囲気です。
最近は、「副業(複業)」という言葉をよく聞くようになりましたが
日本では現在副業している人の割合は10パーセント、
これこら副業したい人の割合は40%だそうで、
どんどん高まっている様子です。
そして、「副業解禁」の会社も、
どんどん増えています。
■このトレンドに従って、想像してみます。
例えば、複業に際して、
”自分が「会社」や「肩書」といった洋服を脱いで勝負する”
と想定してみると、
「果たして自分は何者か?」
といった問いが、
往々にして生まれることがあります。
今までは、
「〇〇株式会社の〇〇部マネージャー 紀藤康行」
だったのが、それで自分が定義されなくなったとき、
自分の事をなんと言うのか。
会社から与えられていた目標がなくなったとき、
自分は何をして収入を得るのか?
何に興味あり、何を価値として世に提供できるのか?
そのための、知識・スキルは?
その仕事に関わる、自分の想いや動機はなんだろうか?
、、、
こんな”根本的な問い”を考えるきっかけとは、
実は「会社という枠」を取り除いたときなのかもしれない、
とも思ったのです。
(あくまでも私の一意見です)
■当然、会社だからできることもあります。
かつ組織で120%の力を発揮している人にとっては、
大きなお世話であり、かつそんなこと言われるまでもない、
という愚問であることは重々承知の上でございます。
とはいえ、同時に働きながら
「自分は何者なのか?」
というアイデンティティを定義するものを、
会社を中心にしすぎているという人は少なくない、
そしてそれで悩んでいる人もいる、これもまた事実。
本来であれば、人生の中心は「組織」でなく
「自分」であるはずなのに。
■では、他の何かではなく、
”自分を中心”とした、
「自分は何者なのか?」
という定義を考えるにあたって、
一つ、1番良い方法あるとするならば。
それは、
【自分の「会社(カイシャ)」を作る】
ことではないか、と思ったのです。
これは、自分が起業して思ったこと。
まず、「会社」と言うのは、
実に簡単に作ることができます。
昔であれば不便だったのでしょう。
でも今は、『会社設立フリー』という、
ネットサービスを始めとして、会社を作るまでの手続きを、
懇切丁寧に教えてくれますし、行政書士も紹介してくれます。
お金も30万円ほどあれば会社設立することができます。
■ただ、今回の「お前は何者か?」というテーマにおいては、
重要なのは「会社を設立する」という”結果”ではなく、
”会社を設立するプロセス”
にあるのです。
具体的に言えば、
例えば、「会社の名前を決める」事が必要になります。
すると、
・「自分」が、大事にしたいこと、
・「自分」が、どんな貢献をしていきたいのか、
・「自分」の価値観とはなにか
を考えることになるでしょう。
あるいは、「会社の定款を作る」にあたっても、
・「自分」は、どんなサービスをより提供したいのか、
・「自分」は、どんなサービスを提供できるのか
を定義せざるを得なくなります。
■これらの抽象的なことを”言葉”にしますから、
当然フワフワした状態では、決めることはできません。
自分の大事な価値観や、成していきたいことを、
”法人”という箱に投影することで、
「お前は何者か?」
を明確にするようなプロセスを必然的に踏むことになる。
「会社を作る」とはそういうことかもしれない、と私は感じるのです。
ゆえに、
【「自分は何者か?」の答えは、『カイシャ』をつくることで見つかる】
そのように思ったのでした。
■もちろん、本業の関係で、
「株式会社」を作れないこともあるでしょう。
その場合、サークルでも、チームでも、
任意の団体でも、何でも良いと思います。
(そういった組織という意味で「カイシャ」と書いてみました)
ただそのように宣言をして、
・組織の名前
・行動指針
・ホームページ
など形あるもの(言葉やビジュアル)を加えていくと
見えないものを具現化し、生命を与えることになります。
すると、ますます
「自分は何者か?」を日々問われることになる。
そんなサイクルが回り始めるように感じています。
ということで、この個人事業主や複業などで、
「自分は何者か?」
という”問い”を考えるトレンドの中、
その問いへの答えの1つのアイデアを共有させていただいた次第です。
よろしければぜひ。
本当に思ったより、簡単です。
(こんな雑な私ができるくらいですから、、、苦笑)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
長生きしても人は満足しないかもしれないが、
充実した人生には満足する。
ベンジャミン・フランクリン(米国の政治家/1706-1790)
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