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1996号 2019年8月8日

人に伝えるだけでなく、できるようになってもらうための3つの要素

(本日のお話 1756字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は終日、研修の実施。

『3C分析 & コミュニケーション研修』
というテーマでお届けしてまいりました。

初めての取り組みで実は内心ドキドキでしたが、
終わってみると満足度も高く、

「実践的で使える内容だと思った」
「社会人として生きていくために必要なスキルだと思った」
「営業で明日からも活用できそう」
「とてもわかりやすく、話が面白かった」

などのお言葉を頂き、嬉しく、
そして何よりホッといたしました。

まだまだ改善点もありますが、
素晴らしき機会をいただき感謝でございます。
(Mさん、Iさん、Sさん、
 懇親会でもありがとうございました!)



さて、本日のお話です。

昨日の研修を通じて、
改めて気をつけなければいけないなと、
思い直したことがありました。

その内容が
「人に伝えるだけでなく、できるようになってもらう」
というテーマで重要だなと改めて思うことで、
皆さまのお役に立つかと思いましたので、ご共有させていただければと思います。

タイトルは、


【人に伝えるだけでなく、できるようになってもらうための3つの要素】


それでは、どうぞ。


■かの有名な元海軍大将・山本五十六氏は

『やってみせ 
 言って聞かせてさせてみて
 誉めてやらねば 人は動かじ』

と言いました。

そしてこの言葉、研修をしながら
「本当にその通りだよな」と、
と感じていたのでした。


■私が1年半前企業をして、
講師というお仕事をさせていただく用になってから、
色々と「講師のあり方」勉強しました。

その中で、とある
「講師トレーニングの研修」で聞いたのですが、
よくある講師の失敗で


・たくさん伝えようと思いしゃべりすぎてしまう
・できるだけ多く渡そうと早口になる
・結果、参加者は、あれもこれも受け取り、消化しきれず終わる
・あるいは、情報や知識ばかりで、実践の場がなくイメージができず終了する


という「情報過多による消化不良」が、
参加者の身に往々にして起こりがちである、

、、、と言う話を聞いたのでした。

そして、ひやりとしました(汗)


■当たり前の話ですが、
こと自分が「参加者目線」に立った時、
「新たに学んだこと」とは、自分にとって初めて聞くないようなので、
そんなに簡単に理解できないものです。

ゆえに、「新たに学んだこと」について、

・自分の言葉で整理する時間
・書き出してゆっくり考える時間
・与えられた知識をやってみる、練習する時間

、、、これらのものがないと、
ただ「聞いただけ」になります。

また、そうなったら当然、
改めて日常に戻ってやろうとは思えないはず。


■「参加型研修」の世界的権威のボブ・パイク氏によると

”参加者に「伝える」だけでなく、
「理解し、できるようになる」”

ためには、以下の3つの要素が必要だと言います。

1、知識
2,スキル
3,態度

とのこと。

もう少し詳しくお伝えすると、

1,知識  =「頭」で理解すること。どんな理論で、どんな効果効能があるのか。
2,スキル =「体」で理解すること。どうやるのか、という実践的な練習があること。
3,態度 = 「心」で理解する。やってみようと思えること。

となります。

頭と、体と、心で理解するのです。


■人は学ぶ生き物です。
そして、変わることができます。

しかしながら、
「ただ新しいことを伝えたから」といって、
即座に理解できるわけでも、ましてできるになるわけでもない。

この当たり前の事は、聞いていると普通なのですが、
こと「伝える側になる」とつい忘れがちになるように思ったのです。

人が教え、教わることは
あらゆるシーンで起こり得ることです。

講師と参加者という関係だけではなく、

・上司やメンバーの関係、
・親子の関係
・先輩と後輩の関係

あらゆる教え合う環境において、
とても重要な姿勢でないか、と思います。

■そして、教えているのに伝わらない、
できるようになっていない、というのであれば、
自分が教えようとしていることに関して、

1,知識
2,スキル
3, 態度

語りていないのかもしれない。

そして、講師ではないにせよ、
もし上記の3つをわかりやすく伝えることが出来ないと思うのなら、

きっと自分も伝える上できちんと整理できていない、
といえるのかもしれませんし、

自分の中でも、その分野において、
もっと伸びしろがある、と言えるのかもしれません。

「人は教えられるようになって一人前」。
とも言えるのでしょう。


■改めて、山本五十六氏の言葉をお借りしてみると、
上記の話に当てはまるように思いました。

『やってみせ 言って聞かせて(=知識)
 させてみて(=スキル)
 誉めてやらねば(=態度)
 人は動かじ』。


人に「伝える」だけでなく、
人に「できるように」なってもらう。
そして動いてもらう。


ぜひそこを目指すべく、

【人に伝えるだけでなく、できるようになってもらうための3つの要素】

としての「知識、スキル、態度」を伝えていきたいものだ、
そのように思った次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

やってみせ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば 人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず、

山本五十六(名言全文)
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