今週の一冊『やってはいけない7つの「悪い」習慣 成功をひそかに妨げる「人生の落とし穴」』
(本日のお話 2715字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、夏季休暇として宮崎にて。
台風が心配でしたがなんとか東京に戻ってくることができました。
また、昨日ご案内しました、特別イベント
『9/8(日)開催/ 現役人事役員と学ぶ「人事の“☓☓”」~会社では聞けない人事の話~』
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早速お申込み頂きました皆さま、ありがとうございます。
まだ若干名募集中ですので、お待ちしております!
*
さて、本日のお話です。
先日から、
『やってはいけない7つの「悪い」習慣 成功をひそかに妨げる「人生の落とし穴」』
(著:デビット・M・R・コヴィー)
なる本を読んでおりました。
本日は、この本を読んだ気づきについて、
「今週の一冊 番外編」として内容も含め、
気づきと学びを皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【今週の一冊『やってはいけない7つの「悪い」習慣 成功をひそかに妨げる「人生の落とし穴」』】
それでは、どうぞ。
■有名な世界3000万部のビジネス書『7つの習慣』。
先述の『やってはいけない7つの「悪い」習慣』は、
その元祖『7つの習慣』の著者スティーブン・R・コヴィーの三男、
デビット・M・R・コヴィーが書いた本です。
*
この『7つの「悪い」習慣』。
ストーリーは、ある子供2人持つ、
アレックスという男性の物語として始まります。
フィクションではありますが、
主人公アレックスは、浪費家で、
妻キムを失望させ、突然、家を飛び出されてしまい、
途方にくれるところか話がスタートします。
アレックスは5万ドルの借金を持ち、
それなのに、ピカピカのオープンカーを、
友人に対する見栄で買ってしまうと言う、
なんとも物語の主人公にふさわしい
「やらかしてしまうビジネスパーソン」っぷり。
■そんな彼が、妻キムに見放された失意の底に、
幼なじみ(すでに他界してしまった)の母親ヴィクトリアと旅先で偶然出会い、
そのヴィクトリアから
「成功を密かに妨げる人生の落とし穴(=7つの罠)」
を学び、生活を変え、
人生を好転させていくと言うサクセスストーリー。
実際は、「サクセスストーリー」と言うよりも、
日常を取り戻し、修復していくプロセスと言った方が正しく、
悩み事も崇高なものではなく、
一般の人だからこそありがちな、
リアルで、生々しい話で(借金とか、夫婦仲が悪いとか)
ゆえに、大変学びになる内容なのでした。
■例えば、「1つ目の罠」として紹介されているのが、
『トラップ1:夫婦・恋人関係の罠』。
誰しもが、夫婦や、恋人になった時、
多かれ少なかれ、相手と衝突するということは、
あらゆる国、文化で起こっています。
これはなぜこういったことが起こるかと言うと、
それも世界共通。
この話のメンター:ヴィクトリア曰く
1,考え方の軸を、「私」から「私たち」へシフトできていない
2.相手よりも自分の育った環境の方が上だと思っている
3,自分から変わるのを渋り、相手が先に変わったら自分も変わろうと思う
この3つである、というわけです。
夫婦になって、1つの屋根の下になっても、
「自分のやり方が正しい」と固執し、
「相手が変わること」をお互いが求め、
「自分中心」になるがゆえ、
結果的に歩み寄ることができず、
1つの屋根の下なのに、2人の個人が、
チームとして体をなしていないサッカーチームのように、
それぞれのルールを押し付けあい、バラバラにボールを追いかけ続ける、、、
そんなことが起こってしまう、
と言います。
■さらに、具体的に言うと、
何に置いて、バラバラになるかというと、
夫婦がすれ違う「重要事項」とは、
================
・お金の使い方について
・子育てについて
・家事の分担について
================
この3点である、と言い切ります。
夫婦とはいえ、別の人間だから、
細かい事は別に良いのです。
・歯磨き粉のチューブの絞り方だったり、
・台所の整理整頓の仕方だったり、
・味噌汁の具が多い少ないだったり
その辺は別にその都度話をしていけばいい。
ただ、こと、
================
・お金の使い方について
・子育てについて
・家事の分担について
================
については、「超重要事項」かつ、
それぞれの方針が色濃くでるものであるがゆえ、
膝を突き合わせて、
お互いにとって何が大切で、
どのような方針にしていくのか、
というルールをお互いの合意の上明確にしなければ、
必ずどちらかに不満が貯まるものである、
しかしながら、これらの「超重要事項」を、
語り合い、明確に言葉にしたり、紙に書き出したりして決めたかと言うと、
否、ほとんどの家庭がこれをしない
そしてお互いのすれ違いを感じつつ、
空気で相手にわかってくれよう期待する、
(そしてわかってもらえないから揉める)
というわけです。
、、、うーん、大いに納得。
■これは、じょの著者のお父上の著書である、
『7つの習慣』に当てはめて考えれば、
・まず自分が変わる「インサイド・アウト」
・自分が正しいと思う「パラダイム」の歪み
・自分と相手で協力し合う「第6の習慣 シナジーを創り出す」
という、『7つの習慣』の原則が、
見事に系譜として具体化された書籍であるということに気づきます。
やはり、コヴィー博士の息子。
『7つの習慣』を読んだことがあり、
それを理解されている方であれば、
この本が「原則」を生活に落とし込んだものであることにきっと気づくでしょう。
その他にも我々の生活に潜む罠として
・トラップ2、金・借金の罠
・トラップ3、焦点の罠
・トラップ4、変化の罠
・トラップ5、学びの罠
・トラップ6、キャリアの罠
・トラップ7、目的の罠
というテーマで、
誰もが思い当たる具体的な話として、
「7つの習慣」を別の切り口から編み直して伝えてくれる、
そんな1冊になっています。
■上記の『夫婦・恋人の罠』以外でも、
学びになるエピソードがたくさん。
「キャリアの罠」では、
仕事において、以下の「4つの問い」、
”1,十分な収入を得られる
2,自分のアイディアが尊重される
3,情熱を持って仕事に取り組めている
4,目的意識を持っている、貢献をしている
が満たされていなければ、
中長期的に自分が満たされることができない”
といったり、
「金・借金の罠」では、
”借金を減らす、お金を貯めるためには、
「スコアボード」を作って、ゲームのように楽しんでいくことが必要”
と話が具体的なのもよいです。
『7つの習慣』だけではなく、
様々なコンテンツがミックスされている、
幕の内弁当のような内容になっています。
ご興味がある方は、ぜひ。
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<今週の一冊> ~番外編~
『やってはいけない7つの「悪い」習慣 成功をひそかに妨げる「人生の落とし穴」』
(著:デビット・M・R・コヴィー)
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