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2010号 2019年8月22日

大切な人間関係で「妄想モード」になったら要注意

(本日のお話 1811字/読了時間2分半)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は1件のアポイント。
お世話になっている会社の役員の方と、
上野にてランチでした。

夜は、友人に紹介された,
「スパルタ式英語塾」なるところに見学へ行きました。

(この話がまた面白かったのですが、、、
 明日以降改めてお伝えさせてください)



さて、本日のお話です。

昨日のランチは、もう10数年、
しかも現在も急成長を続けている会社の役員の方と、
色々お話をしながら盛り上がりました。

その中のテーマが、
「大切な人間関係を良好に保つ上で重要なこと」
で大変参考になるお話でした。

今日はその内容についての学びと気づきを、
皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【 大切な人間関係で「妄想モード」になったら要注意 】


それでは、どうぞ。



■家族、兄弟、友人、身近な上司部下。

大切な関係と言うのは、
誰にも必ずあるものです。

そしてその関係が不安定になった時、
仕事でもプライベートでも、
土台を揺るがすものになります。


■昨日の話題は、
「役員同士の関係性」についてでした。

その方はご家族で経営をされていて、
身近な家族が「役員」になるそうです。

すると、当然ながら感情が入りやすくなる。
またついつい身内が故に、感情的な言い合いも起こることが、
年に数回あるそうです。



揉める時、どうなるかというと、
まず、同じ部屋(オフィス)にいるけれども、
お互い険悪なムードになり、口数が減る。
そして、話しかけなくなります。
空気が悪くなっていきます。

そしてそのとき、頭の中で起こっている現象とは、

『相手に対する妄想』

です。

■もちろんその「妄想」と言うのは、
大体ネガティブなこと。

・今回の件はあいつが悪いんだ
・自分は悪くない
・きっとこう思っているに違いない
・もしかしたら悪い噂を流しているのかも、、、

そうやって、どんどん悪い方向に「妄想」が膨らみ、
その妄想が肥大化していきます。

しかも更に悪いことに、「妄想」とは、
リアルに想像すればするほど、現実に起こったと同じように、
イライラを感じてしまうという特徴を持ちます

ゆえに、相手は何もしていないのに、
勝手にお互い腹を立て続けていく。

まさに負のスパイラル。
魔の螺旋階段。

険悪な空気が続けば続くほど、
どんどん病状が悪化していき、
更に歩みづらくなるわけです。


、、、と、こんな状況が、この役員の方だけではなく、
あらゆる大切な人間関係において起こっているのでしょう

(ああ、胸が痛い汗)


■しかし、この役員の方のスゴいところが、
とはいっても、必ずすぐにリカバリーするというのです。

というのも、「あるルール」をご家族(=経営陣)で設けているから。

そのルールというのが、

『絶対にお互い会社を辞めない』

というルールだそう。

どれだけ険悪になろうが、絶対に逃げない(辞めない)。
だから、結局どこかでどちらかが歩みよるしかありません。

つまり、揉めても遠くない時間で、

『向き合って対話する』

ことになります。

すると、お互いの不穏な空気の中でも、
冷静に話す必要が出る。
勇気を持って近づく必要がある。

そうやって向き合って、お互いの良いところも悪いところも含め、
「対話」をしながらここまできています、、、

そんなお話を聞いたのでした。

(この会社さんは大変なる成長を遂げている、
 素晴らしい会社です)

■そしてこの話から、人生全般に大切なことについて
大いに学ぶことがあるな、と感じたのでした。

私たちは揉めたり、ケンカしたりすると、

「もうやめてやる」

とつい”逃げ道を考えてしまう”こと、
あるのではなかろうか、と思うのです。

それは、本当は離れるつもりがなくても、
歩み寄る勇気が持てない時に、つい浮かぶ言い訳が、

”「もうやめてやる」という想像”

だと思うわけです。

”向き合いを放棄する”という最後の手段は、
本当は出すつもりがなくても、頭の中でその選択肢を持っているだけで、
つい先述の「妄想モード」を持続させてしまいます。

そして、お伝えしたとおり、
それは何もプラスのものを生みません。

お互いを削り合う状態を、むやみに持続させるのみ。


■「妄想モード」を解消するものとは結局、

1,どちらかが歩み寄ること、
2,そして向き合って話し合うこと

すなわち「対話」しかありえないのです。

だからこそ、それを解消するためには、
「絶対に辞めない」(=最後まで向き合い続ける)
という覚悟を持つこと。

勇気がいることではありますが、
このことは「あらゆる大切な人間関係」において、
とても大切なことなのかもしれない、そんな事を思ったのでした。


■もちろん人間関係では、
本当に離れた方が良い関係もあります。

また、努力だけで全てなんとかなるという、
シンプルな話でもないと理解しています。

ただ、安易に「ギブアップ」をしないと決めること。

このことで言うことで、
見えてくる可能性もあるのではなかろうか、

そんなことを役員の方のエピソードから
学ばせてもらった次第です。

ということで、

【 大切な人間関係で「妄想モード」になったら要注意 】

として、お互い歩み寄る必要があるのだろう、
自戒を込めて、そう思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

心配ならば私達は行動を起こすべきであって、
憂鬱になるべきではない。

カレン・ホーナイ(ドイツの精神分析家/1885-1952)
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