「あの人には強みなんてない」と思うのは、ただ一生懸命見ようとしていないからかもしれない
(本日のお話 2011字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、2件のアポイント。
夜は、企業人事交流会の開催でした。
現在、毎月「企業人事交流会」を開催しています。
ゆるく、いろいろなテーマで話をしておりますが、
次回は9月20日(金)も開催をします。
ご興味がある方、よろしければぜひお越しくださいませ。
大体15名前後で、色々な企業の方を集めて開催しています。
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■第11回 企業人事交流会 ~生産性向上について考える~
◯日時:9月20日(金)18:30~21:30
◯対象者:企業の人材開発に関わる方(人事・部門長など)
◯詳細・お申込み: https://forms.gle/u8yKUa9ynJVbaYaY9
■第12回 企業人事交流会 ~従業員エンゲージメントについて考える~
◯日時:11月1日(金)15:00~18:00
◯対象者:企業の人材開発に関わる方(人事・部門長など)
◯詳細・お申込み: https://forms.gle/sXPGrzjyYBb3VQc27
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皆さまのご参加お待ちしております!
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さて、本日のお話です。
昨日、お客様との打ち合わせの中で、
「管理職の部下への向き合い方」について、
話題に上がりました。
その中で出た話が、
あらゆる人と接する上で大切な話であると思いましたので、
皆さまにご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【 「あの人には強みなんてない」と思うのは、ただ一生懸命見ようとしていないからかもしれない 】
それでは、どうぞ。
■誰もが、良いところもあれば、欠点もある。
その長短相まったものが人間であり、
絶対にダメな人間などいない。
そう信じるのは、
私が「性善説」だからでしょうか。
否、そんなことはなく、
誰しもに「強み」はあるとやっぱり思うのです。
■一方、個人的にそんな事を思いつつ、現実を見てみると、
違う答えが見えてくるようです。
例えば、管理職の方に研修やコーチングをやっていると、
こういうやり取りが生まれる事があります。
私「”メンバーの強み”には、どのようなものがありますか?」
管理職「うーん、、、、。(沈黙)
考えてみましたが、出てきません。
彼には強みなんてない、ですね」
と。
■おそらく、本音。
本当に考えても、出てこなさそう。
しかし、
「本当にですか?
本当に誰かの役に立ったりする”強み”が、
絶対に一つもないと言い切れますか?」
(とは直接いいませんが)
深く深く問うてみると、
「これはそうかもな、、、」
と出てきたりすることがあるもの。
などと考えてみると、
今の職場などの環境下において、
求められるものとのギャップがあるから
”強み”が見つけづらい人もいるのはそうですが、
『一生懸命、”その人の強み”を見ようとしていない』
というのも同時に、事実ではなかろうかと思うのです。
■そして、なぜそう思ってしまうか。
”その人の強み”が見えなくなるかといえば、
その理由の一つとして、
「”自分のものの見方が正しい”と思ってしまう傾向」
が影響しているかもしれません。
(私も含め、です)
誰もが、俺が正しくて、
相手が間違っている、と
心のどこかで思いたい。
自分を正当化して、自分を守りたい。
そうすると自分の思考が守られるし、
自分のやり方を変える必要もないし、
安心だし、楽チンです。
それは普通のことだと思います。
■実際私も、昔、営業にとって大切なのは、
・目標を掲げて達成をすること
・新しいことを成し遂げること
・人の和をつなげどんどん開拓していくこと
と強く信念をもっていたので、
「それができない営業はよくない、
(言葉にはしないものの)
営業としての「真の強み」がない」
と心のどこかで思っていました。
そして、それを、
メンバーにも押し付けていたように思います。
それはつまり、
『自分の価値観以外認めない』
ということが無意識的に現れていたのでしょう。
■「ストレングス・ファインダー」という、
”強み”を見る方法を私は専門としていますが、
それを学ぶと「色々な種類の強み」があるということを知ります。
私のものの見方である、
「目標達成」「新規開拓」「新しいことを生み出す」
だけでなく
・その人がいると周りが安心する才能
・人の話を聞くのが上手な才能
・いろいろな人の調整が上手な才能
・言われたことはきちんとやる安心感がある才能
・ルールが決まると尋常じゃない力を発揮する才能
・これまでの経緯を詳しく覚えていられる才能
・スポットを浴びると俄然やる気が出る才能
・仲良い人がいるととことん面倒をみる才能
など、強みの種類は実に多様です。
そんな文脈も踏まえて考えると、もし
「彼・彼女には、強みはない」
とどこかで思ってしまっているとすると、
それは以下の罠にハマっている可能性もありえます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1,本当に一生懸命「強み」を探そうとしていない
2,自分の認める「強み」だけが、強みと思っている
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
だいたい、どちらかに当てはまるように思います。
明確に意識していなくても、
上記のようなことを心のどこかで思っていると、
言動に出てしまうものです。
2,については、私も修行中です。
自分の強みと同じくらい、
本当に相手の強みを尊重できているかというと、
まだまだ距離があると感じます。
■ゆえに、
「彼・彼女の強みなんてない」という管理職の話から、
改めて自分に問うて見る必要があると思ったのです。
身近な人、部下でも友人でも家族でも、
「彼・彼女の強みなんてない」と思ってしまうとしたら、
”それは自分のものの見方に歪みがあるかもしれない”と。
そして、
【「あの人には強みなんてない」と思うのは、ただ一生懸命見ようとしていないだけかもしれない】
そんなことを、最近、管理職研修に携わる中で感じた次第。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
あなたが他人との付き合いで成功を収めるその第一歩は、
あなたの他人を見る見方にあるのです。
ロバート・コンクリン(アメリカの著述家「説得力~敵を味方にする法」)
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