お互いの価値観のズレで悩んだときは、「あなたと私」ではなく「あなたの国と私の国」と考えてみる
(本日のお話 2357字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
先日は『システム・コーチング』のワークショップに参加しています。
あと二日間、楽しみたいと思います。
今年は「コーチング」に関して、
徹底的に学ぼうと思います。
また、夜は空手の稽古に参加。
疲れましたが、お陰様で夜ぐっすり眠れました。
運動が一番の休養です!
*
さて、本日のお話です。
昨日、『システム・コーチング』を学ぶ中で、
「人間関係を良くする」上での”学び”を得ました。
今日はその学びと気づきを、
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【お互いの価値観のズレで悩んだときは、
「あなたと私」ではなく「あなたの国と私の国」と考えてみる】
それでは、どうぞ。
■「人間関係」の悩みとは、
誠に尽きないものです。
プライベートでは夫婦間の関係、
あるいは友人の関係が上手く行かないと、
空は晴天でも、心は曇天になります。
あるいは「仕事」でもそう。
素晴らしいビジョンと、
そこに向けての戦略は、バッチリある。
でも、組織の中で「人間関係」の軋轢、不和、すれ違いがあれば、
美しきビジョンや戦略の達成も、ままならないでしょう。
■仕事であろうが、
プライベートであろうが、
人が集まって、
何かを成し遂げようとする際に、
「人間関係を適切に保つ力、チームを創る力」
は重要な要素であり、
1つの能力であるといえるかと思います。
■とは言っても、世間は広いし、
人も、実に様々です。
身の回りでは、
自分と相容れない人が必ずいるものです。
それはなぜかと言うと
「価値観が違うから」です。
もう少し丁寧に言えば、
「大切にしていることや考えが、
自分と相手は全く違う」
ことが”合わない”という感覚を生み出すのです。
■例えば、「まず何より行動だ!」と、
「行動すること」を最も大切にしている人、がいたとします。
彼は、自分のキャリアや人生は、
「行動」で切り開いてきたと、
強く確信しています。
だから、そのことをメンバーにも伝えたい。
その果実を与えたい、そう純粋に思っている。
そんな人がいたとします。
一方、彼のメンバー。
彼女は「じっくりと考えて動くこと」を、
とても大切にしている人です。
これまでの人生の中で、
人生は危険なところ。
生き馬の目を抜くような世の中で、
常に危険にアンテナを立て、先を見通し、
きちんと計画をしたからこそ、今の自分がある。
大事なく、ここまで生き抜くことができた。
そう信じている人がいたとします。
では、この2人が、同じチームになって、
仕事をしようとしたとき、何が起こるか。
おそらくですが、
”それぞれの考え方、「信念」とも呼べるものが、
衝突し、混ざりあえず、何かしらのすれ違いを生み出す”
ことが想像されます。
■そんな時に、行動が大事なマネージャーが、
「お前はいつも動きが遅すぎるんだよ。
もっと大胆に行こうぜ!」
などといっても、
リスクを重要視して、
リスクを避けることで運命を切り開いてきたメンバーにとっては、
「はいその通りですよね、わかりました!」
などと簡単にはいかないものなのです。
だって、「大切にしていること」が違うのですから。
そうやって、生きてきたし、
それは、骨絡みの思考習慣、なのですから。
■では、どうすれば双方歩み寄り、
より建設的なチームにできるのか?
その時に、1つの手法の1つとして、
昨日のシステムコーチングで学んだことがあります。
それは、
”私があなたを理解する、とか
あなたが私を理解する、という直接的な対話”
ではなく、ある「比喩」を使って考える、という技法です。
それは、こんなイメージ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1,「あなたの国」と「私の国」がある。
2,それぞれの国には独自の文化、価値観、政治、人々が住んでいる。
そこに良い、悪いはない。(まるで実際の世界のように)
3,そしてその上で、「お互いの国」に旅行に行ってみる
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そんなイメージを持って、
「対話」をしていくのです。
実際に、地面の国境のような線を引いて、
そして超えていくようにすると、
よりイメージがリアルに広がります。
■すると、不思議なことに、
考え方に、ある変化が起こります。
例えば、
・より「あなたの考え(国)」を客観的に見ることができる
・「あなたの考え(国)」を好奇心を持ってみることができる
遊び心で探索することができる
・別にあなたに染まる必要はなく、
私と相あなたは違うルールを持っている、とわかる
というような内的変化です。
自分を、相手を、
「国」という表現を使うことで、
俯瞰して見ることができるのです。
■”比喩の力”とは、実に偉大なものです。
例えば、
「国」と「旅行」という言葉には、
多くの人にとっての『共通認識』があります。
「国」が違えば文化、政治、ルールも違って当たり前という、
『共通認識』を持っています。
同様に「旅行」を楽しむ時は、
自分の文化を押し付けるのではなく、
相手の文化を尊重し、歴史を探索する、
その国独自のルールを楽しむ、などの
『共通認識』を持っています。
海外に行って、
箸を使っていない外国人に怒る日本人はいません。
これらの『共通認識』を活用して、
「私」と「あなた」という、
全く違う国のような存在に対して
「異国の旅行というメタファー」
を通じて、
相互に理解しあう、違いを楽しみあう。
こんなことをしてみることで、
ぐっと、お互いが理解しやすくなるのです。
■人の違い、そのものに優劣などはありません。
そしてより多くのことを成し遂げる上で、
必ず必要なのは、「違いを理解しあい、活かし合う」ことなのです。
そうしなければ、チームでいる意味はないのです。
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世界的ベストセラー『7つの習慣』曰く、
我々が人間的に成長遂げ、
そしてたどり着ける究極のゴール地点は、
「第6の習慣シナジーを創り出す」
ことである、といいます。
これは、違う人間同士が、
協力してより大きなものを生み出すという、
”相互依存(協力)”の習慣です。
そしてこれを形にするための大前提が
『お互いの違いを尊重する』
こと、なのです。
そして、お互いの違いを尊重し、
理解するための1つの方法として、
【お互いの価値観のズレで悩んだときは、
「あなたと私」ではなく、「あなたの国と私の国」と考えてみる】
こと、とても大切だなあ、
そんなことを感じた次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
二人の人間の意見がまったく同じなら、一人は不要である。
スティーブン・R・コヴィー(『7つの習慣』著者)
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