今週の一冊『ドラッカー・スクールで学んだ本当のマネジメント』
(本日のお話 1578字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
この週末にて3日連続で『システムコーチング』の
ワークショップを受講してまいりました。
いやはや、疲れました。。。
学べば学ぶほど、何も知らないのだな、
と色々と自分の未熟さを感じつつ(本当に)、
多くの気づきを得ております。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日はオススメの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
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『ドラッカー・スクールで学んだ本当のマネジメント』
(著:藤田勝利)
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です。
■『もしドラ』
(もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら)
の本で、一般にも知られるようになった、
ピーター・ドラッカー氏。
多くのビジネスパーソンに読みつがれ、
”「現代経営学」「マネジメント」の発明者”
(Wikipediaより)
と言われています。
(読者の皆様には、今更言及することもないほど、
皆さまも十二分にご存知のことかと思いますが、、、)
■さて、今週の一冊は、
そんなドラッカーが創立したマネジメントスクールにて学び、
理論だけではなく、ビジネスの現場でも
ドラッカーマネジメントを活用してきた、
藤田勝利さんの著書です。
この本が素晴らしいところ。
いくつもあることと、
あと藤田さんが友人で、その人間的魅力を知っているので
感情的にも、なかなか表現が難しいところですが
あえて言葉にすると
1,ドラッカーのマネジメントの考え方の、
”核”の部分を、端的に伝えてくれている
2,わかりやすい事例を元に、
ドラッカーの言葉を肌感覚を伴った理解へと、
昇華させてくれる
ことでしょうか。
■どうしてもマネジメント本というと、
「理論」の部分が多くなりがちなイメージがあります。
読んでみると、確かに賢くなった気がするものの、
「じゃあ、実際、
メンバーを持つマネージャーとして自分は、
何を、どうしたらいいのか?」
と考えると、よくわからないこともしばしば。
それが「賢そうなマネジメント本あるある」だな、
と私は感じることがあります。
■しかし、この著書では、
「マネジメント発明者」であるドラッカー氏の、
きちんとした理論的背景や言葉を軸としつつ、
『マネジメントとして携わるあなたが何をするのか?』
で一貫して書かれているのが特徴。
ゆえに「理論」を「現実」へと橋渡しをし、
食べやすく届けてくれる、
そんな感覚を持つことができる本なのです。
■なぜ小難しい理論がわかりやすく凝縮できるかと言うと、
それはおそらく、藤田さん自身の体験なのでしょう。
ドラッカーのマネジメントスクールにて、
成績優秀者として勉学に励みつつ、
多くの教授陣との対話をしたゆえの
「核の言語化」
が可能となり、かつそれを実践されたがゆえの、
事例のわかりやすさになっているのだろうな、
と思います。
■また、よくMBAで言われる、
「5force」「PPM」「3C分析」
などもきちんと触れられています。
「戦略フレームワーク」も、
大変重要なものではあり、説得力もあります。
そして、それらの「戦略や論理」を、
実際に形にするものは「人」であることを踏まえ
それらの「戦略や論理」と「人」を統合し。
”持続可能な成果”に繋げる方法を提案しています。
■読み終えた頃には、
『マネジメントは肩書ではなく、
誰でも身につけておくべき教養である』
その言葉の意味をひしと感じているかと。
新任マネージャーや、
メンバーの力を活かしきれていないと思うマネージャーには、
特にお勧めですし、
マネジメントに関わる、
すべての人に読んで頂きたい一冊だな、と思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
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<今週の一冊>
『ドラッカー・スクールで学んだ本当のマネジメント』
(著:藤田勝利)
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