今週の一冊『ノーサイド・ゲーム』
(本日のお話 1234字/読了時間1分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は靴の修理で、朝から新宿伊勢丹へ。
その後、紀伊国屋書店で、
研修企画のための本などを購入しておりました。
三連休ですが、10月までは、
諸々チャレンジが続くため、
もうちょっと頑張る期間。
がんばります!
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
今週の一冊のコーナー。
今週の一冊は、
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『ノーサイド・ゲーム』(著:池井戸潤)
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です。
■ドラマ化もされ、
先日最終回を迎えたこの小説。
ラグビーワールドカップもあり、
非常に注目度が高まっているのは、
皆さまご存知の通りかと思います。
今回の一冊は、そんなラグビーの
「アツさ」を始めとして体感できる、
素晴らしき一冊です。
結論、泣きました(笑)
■著者の池井戸潤さんといえば、
「半沢直樹」を始めとした、
有名ドラマの元となった小説を次々に送り出してきた、
今が旬の有名な作家の一人。
そして、私の個人的な感想として
今回の『ノーサイドゲーム』の魅力を言葉にするのであれば、
”真っ直ぐな生き様のカッコよさ”
をラグビーという題材を通じて、
感じられるところでしょう。
■そもそもの「ノーサイドゲーム」の言葉の意味とは、
”試合のときは全力で戦い、
ノーサイド(試合終了)の笛が終わったあとは、
お互いの健闘を全力で称え合う”
そんなラグビー精神のことを言います。
そして、今回の小説『ノーサイドゲーム』は、
そのタイトル通り、全力で今を生き、戦う人々の物語です。
*
ストーリーは、ラグビーチームを持つ、
ある大手自動車企業の経営企画室で働く一人のサラリーマン(主人公)が、
ある社内政治の結果として左遷され、
ラグビーチームのゼネラルマネージャーに
就任するところから話が始まります。
ラグビーに関わったことがない素人が、
ラグビー業界に関わって見えた経営の闇。
そしてラグビー部門の赤字と、
そのチームを抱え続ける会社との間で、
存続に揺れるラグビーチーム、
その中でラグビーに賭け、全力で戦うラガーマン達。
■「ビジネスの世界での主人公の戦い」。
そして、
「ラグビーの世界での選手達の戦い」。
それらが交錯しながら、
一つの終着点へとつながっていくストーリーは、
否応なしに引き込まれ、そして感動のクライマックスを迎えます。
最後の試合のアツさといったら、
涙なくしては読めません。
読ませるストーリーラインと、
シンプルなのに、ラグビーの奥深さを疑似体験できる構成。
フィクションとはいえ業界を学べる内容。
(おそらく現実も似たような話はあるはず)
ラグビーの魅力を十二分に感じられる
魅力的な一冊です。
■読み終わると、
きっとラグビーが観たくなるはず。
2015年の南アフリカ戦の奇跡の勝利の動画を、
YOUTUBEで観ると、心震わされること必須です。
あとは、本書を読んで、
激アツの漢の戦いに、震えてくださいませ。
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<今週の一冊>
『ノーサイドゲーム』(著:池井戸潤)
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