”働き方改革”の秘訣は「洗剤投入のルール」から学んだ
(本日のお話 1911字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、2件のコーチング。
また1件のアポイント。
夜は『NewsPicksアカデミア ~自走する組織の作り方~』のゼミへの参加でした。
メンタルモデル、デザイン思考などで
組織文化をどのように変えるのか、という話でしたが、
大変勉強になる全6回でした。
知らないことは、まだまだありますね。
学びを、きちんと結果に変えていきたいと思います。
*
さて、本日のお話です。
「働き方改革」の波を受けている昨今。
その中で重要だと思う、ある気づきがありました。
本日は、この話について、
気づきと学びを、皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【”働き方改革”の秘訣は「洗剤投入のルール」から学んだ】
それでは、どうぞ。
■「働き方改革」と叫ばれて久しい昨今。
働き方改革の流れを受け、
より短い時間で成果を出すことが求められています。
労働時間はより少なく、
成果はより多く。
こういったメッセージは、
多くの組織に広がりつつあるように感じます。
同じ時間でより多くの成果を出す。
そしてこれは、言い換えれば、
「生産性を高めること(生産性向上)」
と言えるのでしょう。
■そんな中、
「生産性向上」の足かせになっている、
”日本に蔓延する悪癖”があると感じます。
それは、
「過剰品質の罠」
です。
(私が勝手に名付けました)
例えば、
・社内の会議用の資料が、
何10ページにも渡る対策になっているとか、
(作成時間6時間/使用時間3分)
・会議の議事録が、
ものすごく作り込まれた精緻なものである
(作成時間2時間、でも誰も見ない)
・営業の提案資料が、使いもしないアニメーションや、
スライドのグラデーションが豊富に入っている超大作になっている
(アニメーションなど誰も期待していない)
、、、
その他、やりすぎの報告書、
やりすぎの手順書、やりすぎのメール。。。
何かしらのアウトプットを出すとき、
常に付き纏うのがこの、
「過剰品質の罠」
である、と思うのです。
(皆さまの組織にも、ないですか?)
■確かにより丁寧でより精緻で、
隙がないアウトプット物だったら、
「わかりやすい資料だね!」
となりやすいし、より良いものと思われがちかもしれません。
しかし、
「どれぐらいの時間でそれを作ったのか?」
という「生産性」に対する問いがなければ、
”投入量(input)と成果(output)のバランス”を、
著しく欠くことになります。
結果、
・丁寧だけども仕事が遅い人
・いつまでたっても仕事が進まない人
と評価されることになりますし、
働き方改革の波にも思い切り逆行するし、
周りからみても効率悪いとイライラされるし、
良い結果にはならない、、、
と思うのです。
■では、どうすればよいのでしょうか。
どうすれば「生産性向上」を見込めるのか。
そのヒントについて、ある大変身近なものから、
”生産性のイロハ”を学べる、と思ったのです。
それは、
『洗剤』(!)
です。
(意味不明と思わず、
今しばしお付き合い頂けますと幸いです)
■洗濯をする方ならわかると思いますが、
「洗剤」は、
”入れれば入れるほど「洗浄力が増す」”
…わけではありません。
例えば、私(紀藤)が使っている洗剤だと、
妻と私の2名分の洗濯量で、
”すりきりいっぱい分の洗剤が最適の量”
とされています。
「実際使ってみると、あれこんなに少ないの?
こんな量で洗えるのかな…」
と疑問に思い、もう1杯追加して洗剤入れてみても、
洗浄力はほぼ変わらないのです。
■洗剤の仕様書を読むと、
「洗剤の投入量は洗い物の量によって最適な量がある。
それ以上投入しても(多少良くなるけど)ほぼ変わらない」
と書かれています。
「たくさん洗剤入れた方が、
汚れが落ちそうだから…」
といって、ドバドバ洗剤を投入しても、
それは洗剤の無駄であり、お金の無駄。
確かに、ちょっと汚れは落ちやすくなりますが、
”ちょっと”なのです。
効率が悪い。
大事なのは、
『効果が最大化される、最適量の洗剤を投入すること』
なのです。
■そしてこれは、仕事と全く同じです。
あるタスクが自分に与えられた時、
われわれが目指すべきところは、
『効果が最大化される、最適量の時間/労力の投入』
ここを突き詰める事が、
「生産性向上」の肝なのです。
■多くの仕事において、
「1つのタスクだけ完璧にやればいい」
という世界に生きている人は少ないはず。
・より多くのタスクを
・限られた時間で、
・品質高く出来ること
これが、「生産性の高い人」となるのでしょうし、
今求められている働き方のようにも思えます。
(もちろん仕事にもよりますし、
研究職や、1つのことを探求する立場にあれば別かもしれませんが)
■当たり前ですが
「生産性の高さ」をどこまで求めるのかは、
人それぞれですし、万人に強要するものではありません。
ただ、もし自分の中でより生産性を高めたい、と思うのであれば、
”洗濯に対しての、洗剤の最適な投入量”
ならぬ、
『タスクに対しての、最適な労力の投入量』
(=やりすぎないこと)
を追求していくスタンスが重要なのであろう、
そのように思った次第です。
ということで、
【”働き方改革”の秘訣は「洗剤投入のルール」から学んだ】
というお話でした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
巧遅は拙速に如かず
(こうちはせっそくにしかず)
意味:上手だが遅いよりも、
下手でも速いほうがよいということ。
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