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2064号 2019年10月15日

職場内の悩みを解決するには「そもそも人と人はわかり合えない」という前提に立つこと

(本日のお話 2078字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、研修フォローメールを、
合計10本作っておりました。
なかなか大変。。。(汗)

また夕方からは、
人材育成の仕事をしている友人と、
夕食兼、情報交換など。

その他、読書、英語の勉強、
たまにYouTubeみたり、などなど。



さて、本日の話です。

最近、「組織開発」という言葉が、
ひとつのブームになっていますね。

そんな中で、昨日聞いた話で、
「まさしくその通りだなぁ」と、
いたく共感したことがありましたので、
ご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【 職場内の悩みを解決するには、「そもそも人と人はわかり合えない」という前提に立つこと】


それでは、どうぞ。



■「人間関係の悩み」とは、
実に根深いものです。

私も企業にて、
個別でコーチングなどさせていただくことがままありますが、
最終的に、


「メンバーの、〇〇さんが思った通りに働いてくれない」

「上司の〇〇さんからいつも同じ指摘をされる」

「取引先の、〇〇さんが、いつも乱暴な仕事の振り方でつらい」


というように、
掘り下げていくと、その悩みの根本に

「誰か(=人間関係)」

が登場してくることが、
非常に多いです。


それくらい、
人と人が交わることで起こるストレスと言うのは、
365日24時間とまでは言わずとも、
そこら中にあるものであり、

言ってしまえば人類史が始まって以来、
いまだ解決されぬテーマなのかもしれません。


■そして今の世の中でも

多様性、とか
働き方改革などと、

叫ばれる中で、この
「組織での人と人のあり方」が
ますます注目されている様子。

ゆえに、

・1on1
・コーチング
・対話

など、

その人、個人だけではなくて、

・上司とメンバーの対話方法だったり、
・お互いの相互理解だったり、
・チームの仕組みを変えようという

「相互に理解し合う手法」

が注目されているようにも思うこの頃。


■などと…お固い前置きが長くなってしまいましたが、

そんな「関係性の課題」の中で
私たちが"持つべきスタンス"がある、
と、ある方はいっていました。

確か、リンクアンドモチベーションの
麻野さんだったかと。

そして、それが大変共感する内容だったのでした。

何かと言うと、


【「そもそも人と人はわかりあえない」という前提に立つべし】


という話でした。

そもそも、

「100%わかりあえる前提に立つから、
 色々と悩みが起こるのだ」

と。


■別の話になりますが、こんな話を思い出しました。

ある米国で行われた、
夫婦を対象にした調査の話です。

その調査結果によると、
ある衝撃的な事実がわかりました。

それは、

『夫婦間で起こる問題の65%は永続的に続く』

という事実でした。

もうちょっとわかりやすく言うと、

”夫婦の中で起こるいざこざや問題の、
 3分2は死ぬまで続く(!)”

といっているのです。


どれだけ一緒にいようが、
お互い話し合おうが
結局は別々の人間である。

そして、それぞれが、
それぞれの性格等々を変えることなど、
未来永劫、難しい、、、

つまり、

「違いを受け入れるしかない」

ということでしょう。


■で、あるならば。

先述のように、


【「そもそも人と人はわかりあえない」という前提に立つべし】


というのはまさにそうでしょう。


職場内の人、
上司、部下、同僚、など、
言ってしまえば赤の他人です。

これまで生きてきた経験も、
大事にしている価値観も、
持っている責任も、
何のために働いているかも、
家族構成も、趣味も、
健康状態も、好きな本も、、、

全部、ぜーんぶ違っているでしょう。


たまたま、同じ場所、同じ組織にいると言うだけ。

言ってしまえば、"たかだかそれだけ"で、

「お互い(100パーセント)分かり合える」

と考える方が、
よくよく考えればおかしいのではなかろうか、

とも思えるわけです。


■思うに、人は心のどこかで、

「自分と同じことを他の人もできるもの」

とか

「自分が大事なことは周りの人も大事にすべし」

と、思っているように感じます。

(私だけですかね??)


大人なので、

「オマエ、俺と同じように考えて、
 同じように働けよ!」

、、、と声高に口に出すことはしないけれど、

心で根深い場所で、
ひっそりと思っていたりする。


そして、

「俺だったらこうするけどなあ、、、」
(暗に、オマエもこうしなさいよ、と、呟く)

というように。


■しかしながら、あえていいますが、

「自分と同じこと期待する」

こと。それは、叶うことなき幻想です。

人はやっぱり違う生き物であり、
100パーセントはわかりあえない。

わかりあえる部分が合えば、
ちょっとラッキー。


その前提に立つことで、

自分と相手の違いを認め、
自分と相手の違いを受けとめ、
尊重することもできるのかもしれません。


さすれば、自分も、
無用な悩みを抱えることが、
多少は軽減されるのではなかろうか、

そんなことを思った次第です。


最後までお目通し頂き、ありがとうございました。
本日も皆様にとって素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>

私は決して拒絶しないし、決して反対しない。忘れてしまうことは時々ある。
ディズレーリ(イギリスの政治家・貴族/1804-1881)

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