職場内の悩みを解決するには「そもそも人と人はわかり合えない」という前提に立つこと
(本日のお話 2078字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、研修フォローメールを、
合計10本作っておりました。
なかなか大変。。。(汗)
また夕方からは、
人材育成の仕事をしている友人と、
夕食兼、情報交換など。
その他、読書、英語の勉強、
たまにYouTubeみたり、などなど。
*
さて、本日の話です。
最近、「組織開発」という言葉が、
ひとつのブームになっていますね。
そんな中で、昨日聞いた話で、
「まさしくその通りだなぁ」と、
いたく共感したことがありましたので、
ご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【 職場内の悩みを解決するには、「そもそも人と人はわかり合えない」という前提に立つこと】
それでは、どうぞ。
■「人間関係の悩み」とは、
実に根深いものです。
私も企業にて、
個別でコーチングなどさせていただくことがままありますが、
最終的に、
「メンバーの、〇〇さんが思った通りに働いてくれない」
「上司の〇〇さんからいつも同じ指摘をされる」
「取引先の、〇〇さんが、いつも乱暴な仕事の振り方でつらい」
というように、
掘り下げていくと、その悩みの根本に
「誰か(=人間関係)」
が登場してくることが、
非常に多いです。
それくらい、
人と人が交わることで起こるストレスと言うのは、
365日24時間とまでは言わずとも、
そこら中にあるものであり、
言ってしまえば人類史が始まって以来、
いまだ解決されぬテーマなのかもしれません。
■そして今の世の中でも
多様性、とか
働き方改革などと、
叫ばれる中で、この
「組織での人と人のあり方」が
ますます注目されている様子。
ゆえに、
・1on1
・コーチング
・対話
など、
その人、個人だけではなくて、
・上司とメンバーの対話方法だったり、
・お互いの相互理解だったり、
・チームの仕組みを変えようという
「相互に理解し合う手法」
が注目されているようにも思うこの頃。
■などと…お固い前置きが長くなってしまいましたが、
そんな「関係性の課題」の中で
私たちが"持つべきスタンス"がある、
と、ある方はいっていました。
確か、リンクアンドモチベーションの
麻野さんだったかと。
そして、それが大変共感する内容だったのでした。
何かと言うと、
【「そもそも人と人はわかりあえない」という前提に立つべし】
という話でした。
そもそも、
「100%わかりあえる前提に立つから、
色々と悩みが起こるのだ」
と。
■別の話になりますが、こんな話を思い出しました。
ある米国で行われた、
夫婦を対象にした調査の話です。
その調査結果によると、
ある衝撃的な事実がわかりました。
それは、
『夫婦間で起こる問題の65%は永続的に続く』
という事実でした。
もうちょっとわかりやすく言うと、
”夫婦の中で起こるいざこざや問題の、
3分2は死ぬまで続く(!)”
といっているのです。
どれだけ一緒にいようが、
お互い話し合おうが
結局は別々の人間である。
そして、それぞれが、
それぞれの性格等々を変えることなど、
未来永劫、難しい、、、
つまり、
「違いを受け入れるしかない」
ということでしょう。
■で、あるならば。
先述のように、
【「そもそも人と人はわかりあえない」という前提に立つべし】
というのはまさにそうでしょう。
職場内の人、
上司、部下、同僚、など、
言ってしまえば赤の他人です。
これまで生きてきた経験も、
大事にしている価値観も、
持っている責任も、
何のために働いているかも、
家族構成も、趣味も、
健康状態も、好きな本も、、、
全部、ぜーんぶ違っているでしょう。
たまたま、同じ場所、同じ組織にいると言うだけ。
言ってしまえば、"たかだかそれだけ"で、
「お互い(100パーセント)分かり合える」
と考える方が、
よくよく考えればおかしいのではなかろうか、
とも思えるわけです。
■思うに、人は心のどこかで、
「自分と同じことを他の人もできるもの」
とか
「自分が大事なことは周りの人も大事にすべし」
と、思っているように感じます。
(私だけですかね??)
大人なので、
「オマエ、俺と同じように考えて、
同じように働けよ!」
、、、と声高に口に出すことはしないけれど、
心で根深い場所で、
ひっそりと思っていたりする。
そして、
「俺だったらこうするけどなあ、、、」
(暗に、オマエもこうしなさいよ、と、呟く)
というように。
■しかしながら、あえていいますが、
「自分と同じこと期待する」
こと。それは、叶うことなき幻想です。
人はやっぱり違う生き物であり、
100パーセントはわかりあえない。
わかりあえる部分が合えば、
ちょっとラッキー。
その前提に立つことで、
自分と相手の違いを認め、
自分と相手の違いを受けとめ、
尊重することもできるのかもしれません。
さすれば、自分も、
無用な悩みを抱えることが、
多少は軽減されるのではなかろうか、
そんなことを思った次第です。
最後までお目通し頂き、ありがとうございました。
本日も皆様にとって素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
私は決して拒絶しないし、決して反対しない。忘れてしまうことは時々ある。
ディズレーリ(イギリスの政治家・貴族/1804-1881)
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