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2067号 2019年10月18日

起業とは「右手左手右足左足」を使う総合格闘技ようなもの

(本日のお話 2058字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
並びに1件の個別コンサルティング。

夜は、妻と食事をしつつ、
翌日の研修の打ち合わせでした。



さて、早速ですが本日のお話です。

先日、コーチ仲間の一人が、

「起業(複業)をすると何が代わるのか」

について興味深いお話を語っていました。

なるほどな、と非常に納得したので、
今日はこの話について、
皆様に気づきを共有をさせていただきたいと思います。

タイトルは、


【起業とは、「右手左手右足左足」を使う総合格闘技ようなもの】


それでは、どうぞ。


■先日のお話。

九段下の定食屋で、
妻とご飯を食べながら、
翌日の研修の打ち合わせをしていました。

その中で、何気なく話をしていて、
120人での研修とか、
チャレンジフルなのもあったよなあ、、、

などと話しをしていた時、ふと妻より、

「この一年半で何が変わったと思う?」

と、問われたのでした。
(妻は、絶賛コーチングを学んでおります)


■うん、良い質問だな。
なんだろう、、、と考えた時、

思い浮かんだ答えは先日、
コーチ仲間の知人が語っていたある”比喩”でした。

それは、

『「会社の1ポジション」で働くのは「右手」だけを使うようなものだと思う。
 それで「複業」は「左手」も使ってみてはたらき、
 「起業」するのは「右手左手右足左足(時にはお尻も)」を使うようなものかもね』

という話でした。

そして、起業して1年半、
何が一番変わったかと言うと、

「右手左手右足左足(時にはお尻も)含めて、
 使えるものは全部使って戦っている感」

が、身に起こった、
一番の変化だったのでした。


■ちなみにいうまでもなく、
今、複業や兼業、フリーランスなど、
色々な働き方が注目されています。

そして、私も、その中の事例の一つかと思います。
(良い事例かどうかはおいておいて、、、)

ゆえに、もう少し語らせていただきたく。



言ってしまえば、これまでのわたしは「営業」のみ。
とにかく「お客様に商品を伝える」という役目に、
フォーカスをしていました。

つまり、日々の計画も
「週にアポイント10件」とか、
あるシンプルで尖らせたタスク。

イメージで言えば、

”自分の得意な右ストレートを打ち続けて、戦っている”

という感覚。

それは私が、基本
「営業」という専門で雇われていたからでしょうし、
その営業としての価値を提供していれば、
基本、会社はOKだったのです。

むしろ、言ってしまえば、

会社としては欲しいのは私の営業としてのジョブであり
そこで経理のジョブをしても、場合によっては
越権行為で評価もされない。

もっと乱暴に言えば、

「いやいや、アナタの評価基準は”ボクシング”。
 そして、君に期待しているのは、営業(右ストレート)だから。
 まあ、メルマガ(ジャブ)も使っていいけどね」

というように。

つまり、「会社の一機能」として個人がいるから、
どうしても一つの役割に限定されてしまうこともありうる、
ということ。


(もちろん、企業の中でも、
 役割、立場、職種により、全ての事が必要とされるポジションも、
 あることはいうまでもありませんし、
 企業の中で働くからこそ、できることはあります)


■しかし「起業」すると、求められるルールが変わります。

カッコよく言えば、「価値の最大化」するために、
あらゆることをしましょう、ということ。

シンプルに言えば、
「別に何やってもOK」ということです。

「営業」という武器ももちろん使いますが、
それは、”攻めの一つの手法”でしかない。

その他、

・マーケティング(ウェブの集客方法)
・イベントの企画
・業務委託の契約
・仲間とのコラボレーション
・名刺の作成
・案内、事務の細かい作業
・ホームページを作成
・教材のデザイン
・節税の知識
・ネットワーキングの技術
・経理・法務
・税金対策
・研修講師
・外部パートナーのマネジメント

、、、などなど、

攻守混在。
どこを極めるかも自由。

「右手」だけでなく、左手も、右足も、左足も、
あらゆることを使うことになります。


■つまり、これまでのキャリアが、

営業だけ「100→120→140」と尖らせていき
一つのことを突き詰めることによっての、
『自分の価値向上戦略』だったのが、

起業/複業をすることによって
営業 & マーケティング & 研修講師と
「80×80×80」といくつもの側面でちょっとずつ拡げていくという、
『自分の付加価値向上戦略』になっている、

という感覚を持つのです。

価値を創出する”自由度”が、
いかんせん高い。


■そして、一番面白いのが、

『自由度が高く何でもやるから、
 ”自分がまだ見ぬ能力”と出会える』

ということ。

そしてそれは、1つの役割に自己限定していると、
見えないことでもあるのです。

新たな世界に踏み出すから、
鍛えられることもある、

そのように思うわけです。


■繰り返しになりますが、今、
複業副業とか、パラレルワークとか、
自営業とかフリーランスとか
色々な働き方が増えています。

クラウドワークスなども流行っています。

そして、すでによく言われているように、
「終身雇用は難しい」というトヨタ社長の言葉、
年金2000万円問題、定年の延長、
人生100年時代というように、

自らの「右手」だけではなく、
「右手左手右足左足、ボディ、頭、お尻」、
あらゆるものを使う機会が、
これからはどんどん増えていくように思います。

65歳で終わりでなく、
そこからが始まりのこともあるのでしょう。


そしてそのような機会は、
実は大いなるチャンスで、

「人の可能性を解き放つ機会になる」

と思うのです。


■ゆえに、もし自分が、

「右手ばっかり使っていて、
 伸びしろを感じなくなってきた」

と感じるのであれば、一つ、

”総合格闘家”として、外の世界で技量を磨く
(ボランティアでもなんでも)
そんな選択肢もありなのではなかろうか、

そんなことも思った次第です。


最後までお目通し頂き、ありがとうございました。
本日も皆様にとって素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

自己に閉じ込められ、自分にこだわっている間は、
世界を真に見ることができない。
自己が自由に、自在に動くとき、世界もいきいきと生動する。

道元(鎌倉時代の禅僧/1200-1253)

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