起業とは「右手左手右足左足」を使う総合格闘技ようなもの
(本日のお話 2058字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
並びに1件の個別コンサルティング。
夜は、妻と食事をしつつ、
翌日の研修の打ち合わせでした。
*
さて、早速ですが本日のお話です。
先日、コーチ仲間の一人が、
「起業(複業)をすると何が代わるのか」
について興味深いお話を語っていました。
なるほどな、と非常に納得したので、
今日はこの話について、
皆様に気づきを共有をさせていただきたいと思います。
タイトルは、
【起業とは、「右手左手右足左足」を使う総合格闘技ようなもの】
それでは、どうぞ。
■先日のお話。
九段下の定食屋で、
妻とご飯を食べながら、
翌日の研修の打ち合わせをしていました。
その中で、何気なく話をしていて、
120人での研修とか、
チャレンジフルなのもあったよなあ、、、
などと話しをしていた時、ふと妻より、
「この一年半で何が変わったと思う?」
と、問われたのでした。
(妻は、絶賛コーチングを学んでおります)
■うん、良い質問だな。
なんだろう、、、と考えた時、
思い浮かんだ答えは先日、
コーチ仲間の知人が語っていたある”比喩”でした。
それは、
『「会社の1ポジション」で働くのは「右手」だけを使うようなものだと思う。
それで「複業」は「左手」も使ってみてはたらき、
「起業」するのは「右手左手右足左足(時にはお尻も)」を使うようなものかもね』
という話でした。
そして、起業して1年半、
何が一番変わったかと言うと、
「右手左手右足左足(時にはお尻も)含めて、
使えるものは全部使って戦っている感」
が、身に起こった、
一番の変化だったのでした。
■ちなみにいうまでもなく、
今、複業や兼業、フリーランスなど、
色々な働き方が注目されています。
そして、私も、その中の事例の一つかと思います。
(良い事例かどうかはおいておいて、、、)
ゆえに、もう少し語らせていただきたく。
*
言ってしまえば、これまでのわたしは「営業」のみ。
とにかく「お客様に商品を伝える」という役目に、
フォーカスをしていました。
つまり、日々の計画も
「週にアポイント10件」とか、
あるシンプルで尖らせたタスク。
イメージで言えば、
”自分の得意な右ストレートを打ち続けて、戦っている”
という感覚。
それは私が、基本
「営業」という専門で雇われていたからでしょうし、
その営業としての価値を提供していれば、
基本、会社はOKだったのです。
むしろ、言ってしまえば、
会社としては欲しいのは私の営業としてのジョブであり
そこで経理のジョブをしても、場合によっては
越権行為で評価もされない。
もっと乱暴に言えば、
「いやいや、アナタの評価基準は”ボクシング”。
そして、君に期待しているのは、営業(右ストレート)だから。
まあ、メルマガ(ジャブ)も使っていいけどね」
というように。
つまり、「会社の一機能」として個人がいるから、
どうしても一つの役割に限定されてしまうこともありうる、
ということ。
(もちろん、企業の中でも、
役割、立場、職種により、全ての事が必要とされるポジションも、
あることはいうまでもありませんし、
企業の中で働くからこそ、できることはあります)
■しかし「起業」すると、求められるルールが変わります。
カッコよく言えば、「価値の最大化」するために、
あらゆることをしましょう、ということ。
シンプルに言えば、
「別に何やってもOK」ということです。
「営業」という武器ももちろん使いますが、
それは、”攻めの一つの手法”でしかない。
その他、
・マーケティング(ウェブの集客方法)
・イベントの企画
・業務委託の契約
・仲間とのコラボレーション
・名刺の作成
・案内、事務の細かい作業
・ホームページを作成
・教材のデザイン
・節税の知識
・ネットワーキングの技術
・経理・法務
・税金対策
・研修講師
・外部パートナーのマネジメント
、、、などなど、
攻守混在。
どこを極めるかも自由。
「右手」だけでなく、左手も、右足も、左足も、
あらゆることを使うことになります。
■つまり、これまでのキャリアが、
営業だけ「100→120→140」と尖らせていき
一つのことを突き詰めることによっての、
『自分の価値向上戦略』だったのが、
起業/複業をすることによって
営業 & マーケティング & 研修講師と
「80×80×80」といくつもの側面でちょっとずつ拡げていくという、
『自分の付加価値向上戦略』になっている、
という感覚を持つのです。
価値を創出する”自由度”が、
いかんせん高い。
■そして、一番面白いのが、
『自由度が高く何でもやるから、
”自分がまだ見ぬ能力”と出会える』
ということ。
そしてそれは、1つの役割に自己限定していると、
見えないことでもあるのです。
新たな世界に踏み出すから、
鍛えられることもある、
そのように思うわけです。
■繰り返しになりますが、今、
複業副業とか、パラレルワークとか、
自営業とかフリーランスとか
色々な働き方が増えています。
クラウドワークスなども流行っています。
そして、すでによく言われているように、
「終身雇用は難しい」というトヨタ社長の言葉、
年金2000万円問題、定年の延長、
人生100年時代というように、
自らの「右手」だけではなく、
「右手左手右足左足、ボディ、頭、お尻」、
あらゆるものを使う機会が、
これからはどんどん増えていくように思います。
65歳で終わりでなく、
そこからが始まりのこともあるのでしょう。
そしてそのような機会は、
実は大いなるチャンスで、
「人の可能性を解き放つ機会になる」
と思うのです。
■ゆえに、もし自分が、
「右手ばっかり使っていて、
伸びしろを感じなくなってきた」
と感じるのであれば、一つ、
”総合格闘家”として、外の世界で技量を磨く
(ボランティアでもなんでも)
そんな選択肢もありなのではなかろうか、
そんなことも思った次第です。
最後までお目通し頂き、ありがとうございました。
本日も皆様にとって素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
自己に閉じ込められ、自分にこだわっている間は、
世界を真に見ることができない。
自己が自由に、自在に動くとき、世界もいきいきと生動する。
道元(鎌倉時代の禅僧/1200-1253)
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