”経済環境分析”を通じて思う「世の中は知っている人が利を得る」と事実と現実
(本日のお話 2534字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、ストレングスファインダー研修の実施。
全社研修として実施いただきました。
全員に共通言語として受講いただけることは、
大変嬉しい限りです。
あらためて、A社の皆様、ありがとうございました!
皆様が「強み」を活かしてご活躍されること、
心より応援しております。
また、夜からは
『異業種交流会~経済環境分析を試みる~』の開催でした。
こちらも、花金(古い?)にお集まりいただきました。
ご参加の皆様、誠にありがとうございました。
*
さて、本日の話です。
昨日、「異業種交流会」にて、
小宮コンサルタンツシニアコンサルタントの藤本さんの司会の下、
「経済環境分析」を、 お酒を飲みサンドイッチを食べながらも、
ゆる~く考えたのでした。
ですが、非常に骨太の学びであり、主催者ではなく、
参加者の視点から学んだことが多々ありました。
今日はその学びを、
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【”経済環境分析”を通じて思う「世の中は知っている人が利を得る」と事実と現実】
それでは、どうぞ。
■多くの出来事には
「兆候」
があるといいます。
例えば、
・大きなミスの背景には、小さなミス。
その背景には、多くのヒヤリハットが存在していて、
それらが多発し始めたら、ちょっと危ないぞ、
みたいなのも、
1つの「兆候」といえるでしょうし、
・大きな地震が起こる直前に、
微妙な地盤の揺れや、活火山の活動がある、
というのも、
まさしく「兆候」でしょう。
その他、
・”風邪がうつるといけないから、
キスはしないでおこうって言ってた”
というのも、悲しきかな
男と女の別れの「兆候」でしょう。
(参考:Mr.Children『Over』より)
■経済活動、自然の動き、人間関係、、、
「兆候があっての結果」
という構造は、多くのシーンで
共通してみられるようものです。
そして、その「兆候」は、
”気づいている人は気づいているけれども、
気づかない人は全く気づかない”
という特徴を持ちます。
ゆえに、”気づかない人”にとっては、
「ほんとうに突然だった」
「まさかこんなことが起こるなんて」
「不意すぎて、信じられない」
と「ありえない」ことと定義され
結果的にその状況に「振り回される」とか
「緊急対応する」ことになるのでしょう。
■一方、”気づいている人”すなわち、
”兆候が読める人”にとっては、
「突然のように見える出来事も、
起こるべきして起こった不可避な結果」
であるわけです。
今更驚くべきことではないし、
当然、準備している人もいる。
この違いは、非常に大きいと思われます。
■そして、私達が着目したい「兆候」の一つ。
それが、日々の生活の要になる
「経済活動」でしょう。
では、私達は、その
「経済活動」を取り巻く”兆候”について
どれくらい感度を持っているか、というと、
”知らない人が極めて多い”
と感じるのです。
というより、こういう情報は、
外に出てこないし、出ていても、
なんだか小難しくてキャッチできなかったりするのです。
■例えば、昨日学んだ話で、
『逆イールドカーブ』
と呼ばれる指標がありました。
これは、アメリカの国債において、
「長期金利のほうが短期金利より安くなる」
という現象で、不況のサイン、とされています。
なぜかというと、例えば普通
「銀行がある人に、1週間お金を貸した」という時、
1週間で返ってくるので、手数料(金利)もまぁそんなにいらないよ、
となるでしょう。
逆に、「銀行がある人に、10年間お金を貸す」時は、
10年間お金が戻ってこないわけであり、
やっぱり、手数料(金利)も多くもらって当然だよね、
となります。
ゆえに通常であれば、
「短期金利の方が長期金利よりも低い(安い)」
となるのです。
■しかしながら、
「逆イールド」という現象は、
これが逆転します。
「短期金利より、長期金利が安くなる」
のです。
これは「経済の先行きがいよいよ怪しい」
というサインになる、、、そうです。
・これから景気が悪くなる
↓
・お金を借りる人がいなくなっていく
↓
・どんどん金利が下がっていく
↓
・じゃあ、今のうちに長期金利を短期金利以上に安くしても、
借りておいてもらったほうがいいよね
と「市場が判断している」という結果で、だから、
いよいよ長期金利が安くなっていく「兆候」である、
とのことでした。
■加えて、非常に興味深いのが、
過去50年かそこら、
『逆イールドが現れたときは、
1年半以内に100パーセント不況が訪れてきた(!)』
というのです。
この話は専門外なので詳細は、
皆さま、お調べいただければと思いますが、これも、
「知る人が知る事実だけれども、
知らない人は知らないこと」
なのでしょう。
日経新聞やニュースでは出ていますが、
自分がわからず、アンテナが引っかからなければ、
自分にとって”存在しない情報”、同然なのでしょう。
■多分、
「いやいや逆イールドとか、当たり前でしょ」
という人もいるでしょう。
でも、「全く聞いたこともない」
という人もいるでしょう。
(そう、私のように、、、)
ですが、情報としてこの「兆候」をつかんでいるか。
自分のアンテナに引っかけることかというは、
小さいようで大きな違いだと思うのです。
それがわかっていれば、
ビジネス上でももちろんそうですし、
「自分の人生戦略」上でも、
仕事を続ける、攻める守る、戦略を変える、
今投資をしておく、、
などで重要な判断基準になりえるのでしょう。
■その他にも、
・平均給与額の推移、
・消費者物価指数の変化、
・マンション契約率
などなどの、世の中には、
知らないけど「兆候」を示す指標があります。
これらを見ていくと、
確実な事は言えないけれども、
「これからこうなっていくのではなかろうか」
という”あたり”をつけることができるわけです。
そしてその流れを知る人は、
当然、その潮流を利用して”利を得る”ことも、
やはりあるようなのです。
ゆえに、
【「経済環境分析」を通じて思う”世の中は知っている人が利を得る”】
ことは良い悪いではなく、
この社会の現実であり、事実である。
そんなものなのだと思います。
■そして、その「知っている人は知っている」という、
新しい情報、知識をもたらしてくれるものは、
「人との出会い」であると思っています。
実際に、その情報を使っている人。
目の前で、考えて、
実際に行動している人と出会うこと。
それは、空想ではなく、現実のものとして、
自分の目を開かせてくれます。
リアリティがあるから、
「自分で勉強してみる」
「自分で投資をしてみる」
「自分で不動産を調べてみる」
というアクションへと繋がり、
結果、自分の視野も広がっていくのでしょう。
■そんな意味も込めて、
「異業種交流会」は意義があるし、
主催する価値があるな、と改めて思ったのでした。
人が持つ知見とは、誠に偉大なるかな。
次回はまだ未定ですが、
またこういった会、開催していきたい、と思った夜でした。
ちなみに、近日開催のイベントはページ下にございますので、
ご興味がある方は、是非お越しくださいね。
最後までお目通し頂き、ありがとうございました。
===========================
<本日の名言>
いつまでも無知でいたければ、
極めて効果のある方法がある。
自分の取るに足らぬ意見と知識に満足してればいい。
エルバート・ハバード(アメリカの作家・哲学者/1856-1915)
===========================