日記・ブログ・メルマガによる「経験の教訓化力」により、成長は高速化してゆく
(本日のお話 2453字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は終日研修の企画。
祝日によりオフィスがしまっているため、
いつも空いていて電源もある、
”日暮里の「銀座ルノアール」”を拠点に、
疲れたら店を変えつつ、
14-22時までひたすら研修プログラムを作成しておりました。
銀座ルノアール最高です。
*
さて、本日のお話です。
研修プログラムを作りながら毎回思うのが、
「人はどうすれば、より早く、成長できるのか」
ということです。
本日はその中で思ったことについて、
皆様に学びと気づきをご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【日記・ブログ・メルマガによる「経験の教訓化力」により、成長は高速化してゆく】
それでは、どうぞ。
■人材育成の中で有名なフレームに、
「70:20:10の法則」
というものがあります。
簡単にお伝えすると、
以下のような内容です。
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人材育成国際会議(ATD)によれば、
リーダーの効果的な開発には、
・「70%」は、『経験』(=質の高い実務)からの学び
・「20%」は、『他者』(=上司、同僚、メンター)との接触からの学び
・「10%」は、『研修』からの学び
であるとされる
※参考:バックナンバー1465号:
効果的な人材開発のための「70:20:10の法則」
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/4592/
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とのこと。
■すなわち、人を育てる一番のものは
「経験である」
ということですね。
もちろん、『研修』からの学び
(本や動画などでも良いし)、
そして『他者】からの学びもとても大切。
人は自分で0→1に生み出すためには、
膨大な労力がかかりますので、
誰かがすでに編み出した上手くいくためのスキル、知識、考え方は、
TTP(徹底的にパクる)こと。
1(研修):2(他者)でヒントを得て、
7(経験)をゴリゴリと回していく。
それが最速、最短の成長させ方ではなかろうか、
私はそんな風に考えております。
■一方、こんな疑問も浮かびます。
とはいえ、
”70パーセントも占める「経験」を
活かせる人、活かせない人の違いはなんだろうか?”
、、、と。
例えば新人で、同じように配属され、
そして「経験」してきたはずのAさんとBくん。
でも、だいたい差が現れたりするのです。
おそらく、色々な要因があるのでしょうが、
その中での”差を生み出す一つの理由”とは、
【「経験の教訓化力」である】
と思うのです。
■「1を聞いて10を知る」という言葉があるように、
具体的な物事を経験し、
失敗体験でも成功体験でも、
何かしらの学びを得た時に、
その”具体的な経験”の抽象度を高めて、
「教訓」にすることができる人。
その人はより早く、
効率的に成長することができます。
なぜならば、答えはシンプルで、
「全ての瞬間を学びとでき、
他のことに応用が効くようになる」
からでしょう。
■例えば、些末な例でいえば、
A4のコピーの仕方、を先日覚えた新人。
1度先輩からそのやり方を学んだ後は、
A3のコピーの仕方や、A5のコピーの仕方もわかり、
機械の特徴からFAXのやり方も理解した、
というのも
小さな「1を聞いて10(2~3くらい?)を知る」でしょう。
これも、「教訓化力」の一つ。
これくらいは当然だろう、
と思われるかもしれませんが、
具体的なことを抽象化し教訓化する力がないと、
「A4のコピーの仕方と、
サイズが違うA3やA5のコピーの仕方は違うから、
丁寧に教えてもらわないとわかりません」
みたいな嘘みたいな本当な話が、
現実、起こったりするわけです。
■そして、この
「具体を抽象にし、教訓にする力」
を更に高めていくと、
全然違う分野の学びが、仕事に活かされるようになります。
*
例えば、最近、私が違う分野から
「教訓」を得た例としては、
『177キロマラソンの参加からの学び』
https://www.courage-sapuri.jp/news/tsugaru-marathon-177km/
でした。
「マラソンなんて、仕事と関係ないやんけ」
と思われるもしれませんが、
ところがどっこい、大いに関係しているのです。
例えば、177キロマラソンを走り、
そこから学んだことというのは、
・事前準備がなければリスクが高まる
・1キロごとの小さなマイルストーンを設けることで、
目標達成がしやすくなる
・仲間と励まし合うことで、
目標に向けて諦めず走り続けられる持続力が身につく
・気合い、根性は睡眠欲には絶対に勝てない
というようなことでした。
そしてこれらの、
・事前準備の大切さ
・小さなゴール設定の必要性
・外圧の力
・健康管理の重要性
は、普段の仕事における、
目標設定と目標達成のための「教訓」として、
大いに自分の胸に刻まれ、活用している、
と感じております。
■では、上手に「経験を教訓化」するためには、
一体どうすればよいのか?
そのポイントとは、
『経験からの学びを言語化すること』
です。
経験というのは、そのままだと、
ふわっとした雲のような、曖昧なものです。
表現は正しくないかもしれませんが、
不純物が混ざったお酒みたいなもの。
ゆえに「様々な経験」という、
色んなものが混ざったものから、
その中のエッセンスだけを抽出したいのです。
色々なものが混ざり合った経験という、
雑多なお酒から純粋なアルコールだけを蒸留し、
自分の中にズシンと響き、
強く残るパンチのある言葉に洗練させる。
それは、
『経験からの学びを言語化する』
という行為により実現されます。
言葉として明確化することで、
「経験の教訓化」は加速されるのです。
■よくある、
「マネジメント力は、銀座のママから学んだ」
「大学の体育会系サークルで、
人付き合いのなんたるかを学んだ」
「子育てで、生産的な働き方の土台を身につけた」
というような話は、まさしくその通りで、
あらゆる経験は、自分の学びになります。
ただ、その経験を、
歩留まり高く教訓にし、
高速で成長の螺旋階段を駆け上がるためには、
『経験からの学びを言語化する』
ことが、が鍵となります。
そして、そのために何が必要かと言うと、
「書く習慣」なのです。
具体的には
・日記
・ブログ
・メルマガ
このような仕組みを日々設けることが、
【経験の教訓化力】
を高め、自らの成長の回転数を、
より高みへと引き上げてくれるはず。
そう思っております。
少なくとも私は、
メルマガを始めた6年前を起点に、
成長の速度が劇的に変わったと感じています。
じわりじわりとですが、
ある時、一気にくる感じなのです。
言語化する力は、裏切りません。
最後までお目通し頂き、ありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
人は教えることによって、
最もよく学ぶ。
コプリニウス(古代ローマの政治家/61-112)
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