人生で初めて「ガチのアイドル」にハマった経験から学んだこと
(本日のお話 2920字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日の祝日は、朝8時半から、
友人かつ先輩で某大手企業にて取締役を務められている方の、
「シークレット勉強会」の開催でした。
大きな組織の中で、何が明暗を開けるのか、
表舞台には出てこない社内政治的な話や、
定年後、還暦後も、一生涯活躍し続けるために必要なことなど、
多くの知恵をいただきました。
やはり、色々と経験してきた方の言葉には、
重みがありますね。
そして夜からは、妻と共に、
生まれて初めての「アイドルのライブ」(!)に行ってきました。
*
さて、本日の話です。
上記で普通に
「アイドルのライブに行った」と
お伝えしましたが、その背景と、
「なぜアイドルにハマってしまったか?」について、
率直に、勇気を持って、この心境について、
思うところを皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【人生で初めて「ガチのアイドル」にハマった経験から学んだこと】
それでは、どうぞ。
■おそらく今日のメルマガは、
かつてないほど「明暗」をわける内容になるかもしれません。
(きもいー、とか、ひくわー、という意味で(汗))
しかしながら、
いつも「目的」とか「主体性」などと、
真っ直ぐなことばかりでも面白くないとも感じますので、
今日は
「人間ってこういう側面もあるよね」
ということで、本日は恥を偲んで、
私の、ある側面を書き記したいと思います。
■あれは、3ヶ月ほど前でしょうか。
妻が、ある夜こう言いました。
「最近仕事中、聴いている曲があるんだけど。
『わーすた』っていうアイドルなんだけどね。
めちゃ元気出るんだよね」
「へー、そうなんだ。どんな曲?」
そう言って、
YouTubeでその動画を見せてもらいました。
すると、もう、ガチンコのアイドル。
フリフリの衣装に、
ハートが飛び交うプロモーション映像。
「うわー、アイドルだね。。
これ、真面目に俺が見てたら、
かなり気持ち悪いおじさんだよね笑」
と笑いながらいい、
妻と話をしていました。
その後、実際にハマる事も知らずに、、、。
■それから、しばしばリビングで、
その曲が流れるようになり、
段々と、普通に耳を傾けて、
歌詞を見たりしていると、
なんとなく心に響くものを感じめました。
あれ、歌上手いな。
踊りも上手いよね。
歌詞も真っ直ぐでいいし、
当然可愛いし、いいなあ、、、。
などと思い始めました。
そのうち、ちょと疲れた帰りに、
「わーすた」の曲を聞いたり、
風呂上がりにアイドルの動画を、
息抜きでYouTubeで見たりして、
どんどんハマっていくのでした。
当初勧めてきたはずの妻は、
そんな私を変わった生き物を見る目を投げかける
主従が逆転する家庭内の様態を醸し出したのでした。
■しかし、
普段そんなに音楽を聞かない自分なのに、
アイドルオタクわかんない、と言っているのに、
なぜかアイドルの曲を聴き、元気が出る。
自らの「ミッションステートメント」を見返す時くらい、
エネルギーが湧く理由を考えてみたのでした。
なぜ自分が魅力的に感じたのかというのは、
おそらく、
『真っ直ぐさが心を浄化してくれる感』
があると思うのでした。
例えば、
・夢への道が一番大事
・自分のままでいよう
・青春の全てを捧ぐ
という、大人が恥ずかしくて言えない、
ピュアすぎる&ど真っ直ぐなメッセージを、
どストレートに全開で歌い、踊る。
これが、私の心をつかんだような気がします。
(だんだん、読んでいる皆様が
引いている感じがしてきました)
■そしていつからか、
もともと聞いていた妻以上にはハマり、
そして先月は、
代々木公園で無料ライブがあるからと、
仕事帰りに妻とともに見に行き、
「やはりいい!」となり、
そして昨晩、ついに有料ライブとして
妻と共に見に行ったのでした。
「妻と共に、、、」という枕詞を、
若干の緩衝材としておりますが、
完全に常人では理解されない領域に足を踏み入れつつあると、
私自身感じつつおります。
■上記のような、人によっては
ドン引きされるかもしれない告白をしたのには、
もう1人の「人材開発の専門家」としての自分が、
こうも思ったのです。
それは、
『人は多面的な生き物であり、
いろいろな自分を見せることで、
人との心の距離が縮まることもある』
、、、と。
■しばしは、
こういった話を聞くことがあります。
例えば、
・仕事上で大変厳しくいつもピリピリしている上司。
職場のみんなでキャンプに行ったら、
すごく愛妻家で、子供が大好きなパパだった。
大変温かい人柄であったことに気づいて、
親しみを持つようになった、
とか。
あるいは、
・いつもおちゃらけていて、何も考えていない風の人が、
実は、岩波文庫が好きで、
ソクラテスやら、デューイやら、カントやら、
古典的なものに精通している趣味があり、
幅の広さを感じて尊敬した、
とか。
はたまた、
・真面目そうな雰囲気でいつも近寄りがたいけど、
すごく感性豊かな写真を撮る人で、
繊細で美しい心を垣間見た気がして好きになった
とか。
・メルマガを毎日配信している人が、
アイドルにハマっている
という告白が、
上記の話と並列に並べられ、
そしてプラスに働くかどうかは疑問ですが、
一つ言えることは、
『その人の別の面を見ることで、
その人がより立体的に見えて、
違って見えるようになる』
という現象は、
人間関係における一つの方程式だと思うのです。
■人は、実に多面的な生き物で、
ある人が見ている側面は、
ごく一部にしか過ぎないもの。
仕事の顔、趣味の顔、家族の顔、
余暇のリラックスしたときの顔、、、
仕事でも、
Aさんに見せる顔、Bさんに見せる顔、
厳しい顔、優しい顔、
、、、
人にはいろいろな側面があり、
だからこそ、奥深く、人は複雑で、
興味深いものと言えるかもしれません。
そして、その人の多面性を、
興味深いものとして探求し合い、
受け止めることができたら、
きっと私たちは、
もっとたくさんの人に興味が持てるし、
多くの人を認めるようになるのかもしれません。
■人間関係を深めるためのツール『ジョハリの窓』では、
このように「人が知らない自分の一面を明かすこと」を、
”自分の「秘密の窓」を解放する”
といいます。
(ジョハリの窓について、
知らない方は調べてみてください)
これには勇気がいることで、
ある意味リスクを伴うものです。
私は「実はアイドルにはまっている」という、
「秘密の窓」をオープンにしたわけですが、
それによって、もしかすると読者の皆さまの、
私への見え方も若干変わったかもしれません。
願わくば、メルマガ解除者が
急に増えないことを祈るばかりですが(汗)、
自己開示とは、
思ったよりもプラスに働くものだ、
と私は思っております。
あの厳しい部長が、
実はアイドルが好きだとか、
あの強面の女性トップリーダーが、
ジャニーズ好きだった、とか、
結構面白いよな、と私は思います。
「人間ってこういう部分もあるよね」ということで、
いろんな側面から人生を楽しんでいきたいものだ、
そんなことを思った次第です。
(という、アイドルにハマった話を
正当化してみる、の巻でした)
皆さまには、誰にも言っていない、
どんな「秘密の窓」がありますか?
そしてそれを明かしたら、
どんな風に周りの人の印象が変わるでしょうか?
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<本日の名言>
近頃の若い者云々という中年以上の発言は、
おおむね青春に対する嫉妬の裏返しの表現である。
梅崎春生
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