メールマガジン バックナンバー

2094号 2019年11月14日

『7つの習慣』から学ぶ「自分がネガティブである」と苦しんでいる人にお勧めしたい一つの習慣

(本日のお話 2704字/読了時間4分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、パートナーの会社様が開発した、
エグゼクティブが6カ月間にわたり「7つの習慣」を体得する集中コース
『7A(7エース)』に、体験会で参加してきました。

また、午後は溜まっていた事務処理、
そして夜はお世話になっている方主催の人事交流会参加、
帰ってから英語の勉強でした。



さて、本日のお話です。

先日、「7つの習慣」を改めて、
自分自身に落とし込み、深く考えてみたのですが、
気づきがありました。

(もう何度も何度も読んだり、聞いたりしているはずなのに、
 以前とはまた違う気づきが出てくるのが、
 「7つの習慣」の魅力だと思います)

本日は、その気づきについて、
思うところを皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【『7つの習慣』から学ぶ「自分がネガティブである」と苦しんでいる人にお勧めしたい、一つの習慣】


それでは、どうぞ。


■世界的ベストセラー『7つの習慣』。

このタイトル通り『7つの習慣』には、
”7つ”習慣があるのですが(そのまんまですね)

その1番最初に紹介される、
すなわち、他の習慣の中でも極めて重要な習慣が


「第一の習慣 主体的である」


という習慣です。

■この「第一の習慣 主体的である」には、
具体的な行動として大きく3つのモジュールがあります。

それは、

1、刺激と反応の間にスペースを空ける
2、影響の輪に集中する
3、主体的な言葉を使う

という項目です。

一つ一つが大変深く、
全部、説明してしまうと、
もう3号分メルマガが必要になるので割愛しますが

今日はその中でも

「3,主体的な言葉を使う」

について、ぜひ皆様に、
その効力をお伝えしたいと思うのです。

そう、特に、

「自分がネガティブだ」と苦しんでいたり、
あるいは無自覚だったとしてもマイナスの影響を、
自分や他人に向けて放っている人には、
ぜひお伝えしたい、と勝手ながら思っております。



■ちなみに、ですが、

「主体的」

とは、どういう意味でしょうか?

、、、

、、、


この問いについて多い答えが、
「受動的」という回答です。

ですが、こと「7つの習慣」では、
「主体的」の反対は「受動的」ではないのです。
そのように定義をしていません。


主体的の反意語を、

『反応的』

と定義しています。


「反応的」と言うのは、
例えば、何かネガティブな刺激があったときに、

・自分でリアクションを選ぶことができない、
・出来事をどのように捉えるかと言う選択肢が自分にはない

と解釈すること。

「ただ出来事に選択もなく反応しているだけ」という意味で、
「反応的な人」が「主体的な人」の逆と表現しています。

例えば、

・あの人が、こんなこと言ったから怒って当然だ、とか

・会社がこの状況だから自分にできることがない、とか

・上司からの命令だからこれをやるしかない、とか

・自分はもともと頭が良くないから、そもそもできるはずがない、とか

・自分が、このような提案をしても認めてもらえるはずがない、とか

・あの人が変われば私は幸せになる、とか、

、、、

(ああ、、、なんだか書いていて
 気分が重くなってきました 汗)

これらの言葉が「反応的な言葉」であり、
このような言葉をよく使う人は「反応的な人」となります。

主体的ではないのですね。


■そして、皆様も見てお分かりの通り、
上記のような「反応的」な言葉は、

極めて「他責」の匂いがし、
愚痴っぽく、ただ言葉を聞いているだけで
なんとなくエネルギーが下がっていくような感じがしませんか?


、、、実際、そうなのです。

言っていると(聞いていても)、
どんどん沈んだ気分になるのです。

ワークセッションで試しにやっても、
ほぼ100発100中、皆、
気持ちが沈む方向の影響を感じられます。


■ちょっと抽象的な話ですが、
この「”言葉”により沈んだ気分になる構造」を、
少し解き明かしてみたいと思います。


まず、「言葉」というのは、
「思考」を反映させたものです。

ただ「思考」よりも「言葉」の方が、
物理化していて(声になってますし)、
よって、内外に与えるパワーが強いです。

結果、

『”言葉”に思考が引っ張られる』

という作用が起こるのです。


■もうちょっとわかりやすく言うと、
例えば、1つの実験として、

〇〇しなければいけない。
〇〇しなければいけない。
〇〇しなければならない。
〇〇しなければならない。
〇〇しなければならない。

…と、今日のタスクを全部、
「~しなければならない調」で言ってみてください。

すると、楽しかったはずの予定も、
「義務感」や「窮屈な感覚」が沸き上がってきて、
重たい気持ちになります。

これが、いわゆる、

『”言葉”に思考が引っ張られる』

状態です。

■「思考」と「言葉」(そして「行動」)は、
相互に影響を与え合っているもの。

ゆえにいずれかを変えると、
どちらかも何かしらの影響を受けるものです。

ネガティブな「思考」をすると、
ネガティブな「言葉」が表出され、

ネガティブな「言葉」を言うと、
ネガティブな「思考」が湧き上がる。

”棒の一端”を持ち上げられると、
反対側も持ち上がるように、連鎖するのです。


■「言葉」と「思考」の生まれる順番は、
卵が先か鶏が先か、と言うように、
なかなか難しい議論ではあります。

しかし、1つお伝えできる事は、もし、


【「言葉」を、強制的にでも変えたとしたら、
 「思考」もそれにつられて変わっていく】


ということ。

ちょっと、自己啓発的で、
怪しげに感じられる方もいるかもしれませんが、
”口癖を変えると、考え方も変わる”。

本当にそんなものです。


■「ついそう思ってしまう”思考”」は、
なかなか沸き起こるのをセーブするのは難しい。

でも、

「どういう言葉を口から出すか、出さないか」

については、思考よりも、
比較的コントロールしやすいものです。

もちろん、 思っていないことを口に出す、
気持ち悪さや、居心地の悪さはあるでしょうが、
それでも意志力を働かせやすい部分です。

そしてどんな動機であれ、
その「言葉」は無意識下で「思考」に影響を与えます。


■ゆえに、もし
「ネガティブな思考ばかりが湧き上がってくる」
ことで苦しまれている方は、

まるでリハビリのごとく、

”「反応的な言葉」は封印し、
 代わりに「主体的な言葉」のみを使ってみる”

ことをオススメします。

つまり、

・私は、別のやり方を探そう
・私は、自分の気持ちをコントロールする
・私は、〇〇を選択する。
・私は、〇〇しよう、
・私は、自分で決める

に差し替えて全ての「言葉」を発することを、
ひたすら繰り返し続けること。

最初は間違いなく違和感があり、
その違和感の期間は、半年なのか、1年なのか、
3年なのか、、これまでの歩んできた道のりによりますが、

「言葉を変える」ということで、
「思考も(望ましい方向に)変える」ことも可能です。


■もちろん、何でもかんでもポジティブに、
できないことも「ゼッタイできる!」と、
目をランランと輝かせて常にいる必要はありませんが、

もし、ネガティブな思考にとらわれて、
日々自分が疲れてしまっているのであれば、
”心のストレッチ”と思って、


【「反応的な言葉」から「主体的な言葉」へ変えていく】


ことをすると、思考のチューニングが、
少しずつ出来上がってくるはずです。


皆さまは普段、
「主体的な言葉」と「反応的な言葉」、
どちらをより多く使われていますか?

そしてそれは、皆さまの、
どのような”考え”の反映なのでしょうか?
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<本日の名言>

「困った」「弱った」「情けない」「悲しい」
「腹が立つ」「助けてくれ」「どうにもならない」、、、
消極的な言葉は絶対に口にしない。

中村天風
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