今週の一冊『運気を磨く 心を浄化する三つの技法』
(本日のお話 3054字/読了時間4分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は、終日、
某セミナーへの参加でした。
またその後、御殿場に移動し、
私は独立のきっかけになった「サムライ塾」なる私塾の合宿に参加。
朝5時まで夜通し「お前は何者か?」について、
語り合った濃厚な一日でした。
普段、「自分が何者か?」などとは、
ほとんどの人が考えないと思います。
しかし、名刺や肩書に頼らず、
自分のアイデンティティを定義する、
「自分は何者か?」という問いは、本当に大切な、
自分の生きる軸を見つけるための命題だと思っています。
これを見つけた人から順番に、
時間の差はありこそすれ、
確実に「何者かになっていく」、
そんなことを思っております。
(、、、と、昨日の寝不足ハイティンションで、
冒頭から熱くなってしまいました)
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日はお勧めの1冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
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『運気を磨く 心を浄化する三つの技法』
田坂 広志 (著)
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です。
■タイトルから
「運気」などと言うと、
少し怪しい、、、とか、
なんだかスピリチュアルなのか、、、
と思われる方も、
もしかするといらっしゃるかもしれません。
しかしながら「運がいい」という言葉は、
多くの方が使う日常の言葉であり、
その「運」が人生に、
キャリアに与える影響の大きさは、
計り知れないものがあります。
■例えば、「キャリア」においても、
「運」が多いの影響します。
自分が行き詰まっていたとき、
・偶然の別部署への異動の内示、
・たまたま出会った人からの理想的な転職先の打診、
・紹介されて参加したセミナーでの大きな気づきの出会い
などがあり、
結果的に自分のキャリアの転機が訪れたとすると、
それは
”偶然、たまたま、
「運」良くそういったものに出会った”
ということ。
理由がよくわからず、
たまたまだから、「運」なのです。
■また別の切り口から「運」を語ると、
有名なエピソードとして知られているのが、
松下電器創業者の松下幸之助氏のお話。
松下幸之助氏は、
『どれだけ学歴がよかろうが頭がよかろうが
自分のことを「運が悪い」と答えた人は採用しなかった』
というエピソードが残っています。
この「運」なるもの。
確かに目に見えないものではあるものの、
何かしらの深い意味を持っている、
それを感じさせる、一つのエピソードにも思えます。
ゆえに、なんだかんだで
「運」とはなしかしらの深い意味を持っている、
それを感じている人は私だけではない、
と思うわけです。
■さて、ではこの「運(運気)」なるもの。
どのように磨くことができるのでしょうか?
「運」を高める方法というのは、
果たして、あるのでしょうか?
朝のニュースの占いの”ラッキーカラー”や、
”星占いアドバイス”を超えた、ロジカルで説得力のある
「運気」についてのヒントは存在しているのか?
そんな疑問について、
1つの答えを指し示してくれるのが、
この今週の一冊の
『運気を磨く』
と言えるでしょう。
■というのも、この著者の田坂広志氏。
このような方です。
(以下、著者情報より引用です)
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田坂広志(たさかひろし)
東京大学卒、同大学院卒の工学博士(原子力工学)
多摩大学大学院名誉教授。田坂塾 塾長。
2005年米国Japan SocietyよりUS-Japan Innovatorsに選ばれる。
2008年世界経済フォーラム(ダボス会議)Global Agenda Councilメンバーに就任。
2010年世界賢人会議・ブダペストクラブ日本代表に就任。
また日本のMBAとして有名な、
グロービス経営大学院などでも開講の挨拶を務められたり、
上記にあるよう東京大学大学院工学博士(原子力工学)であり、
バックグラウンドとして、科学があるため、
「科学的かつロジカルな立場から語られる方」
です。
■そしてこの方が語る
『運気の磨き方』
だからこそ、価値があるのです。
感覚的にそうなんです、と
断ずるようなスピリチュアルな本は多くありますが、
科学的視点を持って、伝えられているところに、
大きな意味があると思うのです。
「運」というのは、
もちろん形がないものではあるものの、
・なぜこれをすると「運」が上がるのか、
・”言葉”が「運」に与える影響とはどのようなものなのか、
・”意識は無意識”と言うものの存在は、
「運」とどのように影響しているのか
・量子物理学(田坂広志が専門としている)と、
「運」というのはどのように関連しているのか、
について、説得を持ち
噛み砕いて説明されています。
■とはいえども、著書の話が信じられるかどうかは、
その人の感性、価値観によるでしょう。
我々は、
自分が感じることができるもの、
目に見ることができるもの、
今の科学や学術的な理論で証明されているものを中心に信じ、
それ以外の事を「怪しい」と思ってしまう事は、
どうしてもあると思いますから、それも仕方ないこと。
しかしながら、先程の
「キャリアと運」の話ではありますが、
キャリア理論の中でも「運」のような話も、
理論として証明されいたりするのです。
■それは、スタンフォード大学のクランボルツ博士が提唱した、
『プランド・ハプンド・スタンス』(=計画された偶発性理論)
というもの。
どういう理論かと言うと、
”人のキャリアの8割は、偶然のできごとによって決まる”
という話です。
「偶然のできごと」が「キャリア」を創る。
すなわち、「運」が「キャリア」を創る
と言い換えても、大きな相違はないのでしょう。
■そして、この理論では、
「望ましい偶然」(=運)を引き寄せるためには、
私達の考え方、行動などが影響する、といいます。
具体的には、
好奇心:たえず新しい学習の機会を模索し続ける
持続性:失敗に屈せず、努力し続ける
楽観性:新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考える
柔軟性:こだわりを捨て、考え方、態度、行動を変えること
冒険心:結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こす
ことにより、望ましい偶然を引き寄せる、
こんな話を「理論」として、
証明しているのが興味深いところです。
■まだ我々が知らないはずの、
「運に関する何か」が、たしかにある。
私たちが思考し、発言し、行動したことは、
自分の周りや、見えない何かに影響与えます。
そして、何かしらの結果をもたらしているのでしょう。
「運気」とはその表出の一つに、
過ぎないのかもしれません。
ということで、
以下、著書の小見出しのまとめでございます。
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『運気を磨く 心を浄化する三つの技法』 小見出しより
・古今東西で語られる「良い運気」を引き寄せるただ一つの条件
・なぜ、「愚痴の多い人」から「良い運気」が去っていくのか
・幸せになりたいと願いながら、不幸を引き寄せる人
・なぜ、「未来」が見えるときがあるのか
・我々の「未来」と「運命」は、すでに決まっているのか
・「死後の世界」や「前世の記憶」「生まれ変わり」は、全くの迷信なのか
・昔から多くの人々が信じてきた「神」や「仏」というものの実体は何か
・なぜ、最先端の科学の知見と、最古の宗教の直観が一致するのか
・なぜ、天才は、アイデアが「降りてくる」と感じるのか
・なぜ、我々の心は、常に、ネガティブな想念に支配されているのか
・「病気の克服」「才能の開花」「運気の向上」の三つが、同時に実現する技法
・他人を非難し否定する言葉は、自分に戻ってくる
・ネガティブな想念の多くは「人間関係」から生まれる
・いますぐ実践できる、嫌いな人との「和解」の技法
・人生の「解釈力」こそが「良い運気」を引き寄せる
・なぜ、志や使命感を持つ人は「良い運気」を引き寄せるのか
・ネガティブな想念を生まない、究極の「祈り」の技法とは
(Amazon内容紹介より)
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私もこの類の方(と言っては失礼ですが)
たくさん読んでききましたが、
それらの内容を包含しつつ
力強い言葉で、かつ理論立てたスタンスで
”運気を高める方法”
を、抽出し、まとめられている、と感じます。
少なくとも私は、この章の
「言葉の使い方」を実践したことで、
確実に自分の現状が変わってきたと感じます。
ご興味がある方は、ぜひ。
自分のあり方をチューニングする、
良い機会になると思います。
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<今週の一冊>
『運気を磨く 心を浄化する三つの技法』
田坂 広志 (著)
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