後回しにしがちな「大切なこと」を実行するには、「雁字搦めのシステム」で自分を囲い込むこと
(本日のお話 2622字/読了時間3分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は友人のご縁で、
日本コーチ協会神奈川チャプターにて
『セルフミッションを見つける』
というテーマで、半日のワークショップを実施させていただきました。
ミッションやビジョンなるものは、
必ずしもなければいけないと強制するものではありませんが、
それでも、
”「ミッションやビジョンを言葉にすること」は
ぼんやりとしていた自らの軸がはっきりさせ
進む方向とその歩みに、確信めいたものが芽生えさせる”
と思っています。
もう2019年も終わり。
2020年に向けて、
ミッション・ビジョンを打ち立てることも、
とても大事なことかな、と思います。
*
さて、本日の話です。
本日のテーマは、
【後回しにしがちな「大切なこと」を実行するには、
「雁字搦めのシステム」で自分を囲い込むこと】
それでは、どうぞ。
■来年の2020年1月末に参加する、
トロントのワークショップ(フル英語での参加)に向けて、
今、英語の勉強に傾倒しております。
ランニングでも、英語でも、
何かのレベルをあげようとするときは、
「一定期間集中してやること」
これがなければ、能力はぐっと伸びない、
と感じております。
■ゆえに、今英語学習に時間を使うべく、
敢えて、その他の予定を少なくするように
計画をしておりますが、、、、悲しきかな。
実は、元来の計画通り、
うまくいっておりません(汗)
本当は、1日最低2時間、
休日は4時間は勉強したい、
と高らかに打ち立てていたものの、
イメージとしては50点くらい。
(はい、易きに流れています、、、)
■これは私だけでなく、
皆様にも思い当たる節があると思いますが、
「決めたはずのことを後回しにしてしまう」
こと、よくあるのではないかと。
その後回しにする理由とは
1、緊急性がない
(すぐにやらなくても自分は困らない)
2、やらなくても人に迷惑をかけない
(お咎めがない)
という2つの条件が揃った時に、
「人は(思い切り)易きに流れてゆく」
のであろう、と思っております。
そして、この2つに当てはまる、
典型的なものの一つが、
「英語学習」
であろう、と思うわけです。
(はい、言い訳です)
■ですが、分析なくして対策もないので、
英語学習を実行するために、マラソンと比較したいと思います。
自分が趣味でやっているマラソンは、
練習しないと明確に
「完走できない」
という結果が示されます。
それは、完走できなかったときに、
自尊心の毀損が起こります。
ゆえに、何かしらの緊急性は感じているのです。
かつ、「走る」練習をすると、
比較的短期間に走力が上がるもの。
実は、シンプルなゲームなのです。
*
一方、英語学習。
「英語」というのは、ゴールがないので、
「じゃあ、どこまで話せればOKか」
というゴールが実は結構曖昧。
海外のワークショップに参加してみて、
乗り切ったっちゃ乗り切った(気もする)
乗り切れなかったといえば乗り切れなかった(気もする)
というように、解釈のしようで、
何とでもなる”気がする”のです。
気がする、のオンパレードなので、ゆえに、
「この2時間、なんとしてでも勉強しなければ」
「勉強しないと期限までに取り返せない」
という気持ちに、なりづらいという、
メカニズムが働いているのでは、
と思ったのでした。
■そして「緊急性がない」し、
「人にも迷惑をかけない」。
ゆえに、メルマガで時間を宣言していても、
頭の中で、疲れてくると、
このようなメッセージが浮かんでくるわけです。
「今日頑張ったし、30分は勉強したからいいかな」
「まだメルマガを書いてないし、他にも色々やったしな」
「妻が体調不良だから、家事溜まってるし、これもやんないと」
「今週取り戻せばいいか」
というように。
よって、「後回し」にしていく、、、(汗)
■しかしながら、易きへ易きへと流れると、
「英語力の向上」はもちろん期待できませんが、
同時に、約束を守れなかった自分に対して、
『自尊心の毀損』
が、じわりと胸の中で広がるのです。
これが、実は地味にイタい。
「自分との約束はいつも守れない」と自分が思ってしまうと、
「自己信頼の低下」が、起こります。
自分との信頼がないと、
何かをするにつけて、
「自分はどうせ続けられないんだろう」
「自分はどうせ道半ばで終えてしまうのだろう」
「自分はどうせ易きに流れてしまうのだろう」
という言語が、脳内で流れ始めます。
するとそれは
”自分の人生に対するコントロール感を持っていない”、
と自分で宣言していることに、
近しく、望ましくない無力感につながっていく。
この状況が、実は地味ながらも、
「自分の人生に与える中長期的なダメージが最も大きい」
と思うのです。
だから、話が戻りますが、
「やっぱり自分で決めた”大切なこと”は、
なんとしてでもやり抜くべし」
だと思うわけです。
(はい、自分に強く言い聞かせています)が
■では、どうすれば良いのでしょうか。
私の場合、結局いつも、
このパターンなのですが、
『「他者を介在した強制力」を発動させる』
この一点張りです。
「強制力」の代表は、「他者の介在」です。
つまり、「誰かと約束する」ことに尽きます。
誰かと約束すると、
それを裏切ったときに、
自分の信頼が下がります。
それは避けたい。
この心理を利用します。
私の場合、メルマガの最後に、
学習時間の時間数を宣言するだけでは、
「外圧」が足りませんでした。。。
よって、英語については、
新たな「外圧」を設ける必要がありそうです。
例えば、
・今通っている英語塾の先生に、
単語暗記テストの申し込みをしたり(塾で推奨中)
・自分が作った英作文を見てもらうアポをとる
・他の外圧をもう一つつくる
(友人と勉強時間を報告し合う、とか)
というように、
システムのコンボによる、
『弱い意志が入り込む隙がないほど
「雁字搦めのシステム」で自分を縛る』
ことで、実行へと自分を追い立てていくこと。
このことが効果的であろう、
と考えています。
■検証はこれからですが、
あらゆる「外圧」かを打ち込み続けて、
新しい施策(雁字搦めのシステム)を作り上げ、
「これだ!」というヒットポイントを見つけることができれば、
どこかで軌道に乗るタイミングが来るのでしょう。
大事なことは、諦めずに続けられる仕組み、
システムを探し続けること。
そして続けられたときに、
「やり遂げた感」が得られ、
また一歩飛躍することができるのではなかろうか、
そんなことを思っている次第です。
、、、ということで、
私の英語学習の言い訳のようなメルマガになってしまいましたが、
まとめますと、人は、
1、緊急性がない。
(すぐにやらなくても自分は困らない。後でやればいいや、となる)
2.やらなくても人に迷惑をかけない
ときに、「大切なこと」を、後回しにしてしまう。
外圧をかけることはプレッシャーに感じるかもしれないが、
「自分の約束を守れたという自己効力感」を感じ、
充足感を得続けるためにも、
『弱い意志が入り込む隙がないほど
「雁字搦めのシステム」で自分を縛る』
ことが実行し、自尊心を高めるために
大事なことではなかろうか、
と思った次第。
皆さまは、
「緊急でないけれど、重要なこと」を実行するために、
どのような仕組み、システムを用意していますか?
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<本日の名言>
1日練習しなければ自分に分かる。
2日練習しなければ批評家に分かる。
3日練習しなければ聴衆に分かる。
アルフレッド・コルトー(フランスのピアニスト/1877-1962)
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