「気を入れて接する」姿勢こそが、相手と心を通わせ、言葉を届かせてくれる
(本日のお話 1820字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、2件のアポイント。
偶然ながら、その中でお愛した、
某有名企業の役員の方が私のメルマガをお読みいただいており、
大変うれしい出会いでございました。
(Y様、昨日はありがとうございました!)
また帰宅後は、英語学習、
研修の準備などでした。
*
さて、早速ですが本日の話です。
先日友人の人事と話をしている中、
「人と接する仕事の人にとって、
必要不可欠な姿勢」
について、気づきのある、
とあるエピソード聞かせてもらいました。
大切な話だと思いましたので、
本日はそのお話について、
皆様にご共有させて頂きたいと思います。
タイトルは、
【「気を入れて接する」姿勢こそが、相手と心を通わせ、言葉を届かせてくれる】
それでは、どうぞ。
■先日、某外資系企業にて、
人事として働く友人がこんなお話を聞かせてくれました。
”ある有名な人から、企業研修の営業を受けた”
というお話でした。
「そういえば、先日、ある有名な
”コミュニケーションの専門家”と言われる人でから、
研修の営業を受けたんですけどね。
その人の話が、
伝わらなさすぎて、びっくりしたんですよ。」
「というのも、その人は、入ってくるやいなや、
ひたすら自分の話を滔々と語り、
こちらの状況を図ることもなく、
”どうでしょう、すごい実績でしょう”
というアピールばかり。
40分ばかり話したところで、
「何か質問ありますか」と聞かれたんですけど、
それまでの姿勢を見て「いえ特にありません」と
お引き取りいただいたんですよね。」
「うちの会社は、
必要だったらしっかりと予算をとるのに、
規模か何かで、見くびられてたのかなあ、
とも思いました」
、、、というようなお話。
■「コミュニケーションの専門家」であり、
伝えることが上手な人のはずが、全く伝わっていない。
話の内容から
「言葉」としては淀みなく、
いろいろな数字や、実績、
できることを伝えてはいたようです。
しかしながら、状況と、話から察するに、
決定的に欠けていた事とは、おそらく、
目の前の人に対して、
【「気を入れて接する」という姿勢】
ではなかったか、
と思ったのです。
■人は思ったよりも、
微細な感覚のセンサーを持ち合わせています。
『メラビアンの法則』という、
印象が形成される要因を分析してみても、
・言語からは7%(話の内容)
・非言語からは93% (視覚情報が55%、聴覚情報が38%)
という研究結果があります。
これが何を意味するかと言うと、
「話の内容」は7%しか、影響を持たず、
・視線の動き
・話をするときの体の微妙な角度(寄りかかり気味なのか、体を前に乗り出し気味なのか)
・相手の話を伝えるときの目の力
など、
「目から受け取る情報」が55%の影響を持ち、
・相手の声のトーン、
・微妙な間、
・声の抑揚
・話のペース
など、
「耳から受け取る情報」が38%の影響を持つ、
という話。
すなわち、
「内容よりも、感じられる部分」を無意識的に察知して、
その人を判断しているということです。
■その人の「心的態度」は、
現状のしぐさ、振る舞いに、
否応なしにも現れてしまうもの。
ゆえに、目の前の相手に対して、
「気の抜けた心的態度」
であったとしたら、
それはそのまま外界に反映されることになるでしょう。
逆に、その相対する時間が、
たとえわずかな時間だったとしても
・これは一期一会の出会いである
・何かしらの価値を提供しよう
・相手にとってプラスの時間にしよう
という強い思いを持ち、
【気を入れて接する】
という心的態度を、
全身にくまなく行き届かせていれば
「話す内容」「しぐさ」「声」
それぞれを、相手に伝わるように、
統合させることにつながる、
そのように思うわけです。
■ロジカルに話すことは大変重要です。
しかしながら、そのロジカルさの中に、
「相手のために」
と言う姿勢が見えなければ、
”ただのいけ好かないコンサル”
に成り下がってしまうこともあるもの。
説得力を持って、
論理的に話すことは大事だけれども、
「相手の心に伝えるための必要不可欠な姿勢」
とは、繰り返しになりますが、
【気を入れて接する】
このことに尽きます。
それがなければ、
「仏作って魂入れず」というように、
伝わらない空虚な言葉が、
相手との自分に受け取られないまま、
ただ漂うことになりかねない。
そのように思う次第です。
■特に、初対面の方、
普段顔を突き合わせない機会が少ない相手であれば、
”その一瞬一瞬”
が未来につながるかどうか分かつ、
分水嶺になるはず。
ゆえに、人と接する仕事、
例えば、
営業、講師、接客業
の方は、特にこのことを、
心に留めておく必要があるのでしょう。
皆さまは、目の前の人に、
「気を入れて接する」こと、
どれくらいできていますか?
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<本日の名言>
「垣根」は相手がつくっているのではなく、
自分がつくっている。
アリストテレス(古代ギリシャの哲学者/BC384-322)
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