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2129号 2019年12月19日

風穴を開けると心に決めた人

(本日のお話 1359字/読了時間1分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は5件の個別コーチング。
並びに2件のアポイント。
夜は、お世話になっているお客様との懇親会でした。



さて、早速ですが本日のお話です。

昨晩の懇親会の際に、
一緒に組織改革を取り組んでいるお客様と、
1年の振り返り等々含めてお話をしていたのですが、

その時に聞いた話が、心に残りました。

本日はその話について、
感じたことを皆さまにご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【風穴を開けると心に決めた人】


それでは、どうぞ。


■昨日の懇親会の話。

お世話になっていた人材開発に携わる、
ベテランの男性がこんな事を話されていました。

「辞めるまでに、

 なんとか風穴を開けたいと思ったんですよ。

 若い人たちが成長できる環境を作らないと可哀想で」


「自分は年齢的にその変化は見られないと思うけれど、

 風穴を開ければ後の人が引き継いでくれるかなって」


そして、この方は、
実際に「風穴」を開けていただきました。

結果、大きな人材開発のプロジェクトが動き始め、
強力な仲間も巻き込みつつ、
変化の兆しが見え始めてきています。



■人材開発の仕事に携わっていて、

「組織を変える」

というのは、
言うのは簡単ですが、
実際にやるのは容易ではない。

”言うは易し、行うは難し”

の典型であると感じます。


人は、”自分が変わる”だけでも結構大変なのです。

その中で「組織を変える」とすると
個人の変革のアプローチに加えて、
「大きな流れ」を作ることがが求められます。

巻き込む必要もあるし、
一緒に仲間も作る必要もあります。

一方、必ず否定する人も現れますし、
稟議、反対の説得、社内政治諸々、
、、、忍耐力も必要になる。


ゆえに、大変なのです。



■しかし、この方が続けて、
以下のようなことを言っていました。


「ただ言ってると、
 良いメンバーが集まってくるんですよね」


何気ない一言ですが、
これまたその通りだなと思うのです。


どこの組織にも言わないけれども、
「なんとかしていきたい」という思いを抱えた人は、
実はどこかにいるもの。

意外と身近に居たりする。


そんな時に、誰かが勇気を出して声を上げて、
「巻き込む流れ」を作りはじめると、
そこに共振、共鳴するかのように、
不思議と同じような「志士たち」が集まってくる。


現に、この会社様も、

「組織を良くしていきたい」という人が、
実にバラエティに富み集まっていることにより、
”大きな流れ”を生み出しつつあります。



■そして、では、誰がその流れを作るかと言うと、


『風穴を開けると心に決めた人』


から始まると思うのです。


そして、その上で、

「うまく反対派を抑える人」
「上手に人間関係を取りまとめる人」
「賛否を受け止める人」
「あの手この手で発信し続ける人」

というように、
引き継がれていくものだろう、

そんなことを思った次第。


多くの人生を抱える組織。

変えるのは簡単ではないかもしれませんが、
それが動き始めたとき、人々を幸せにする影響度も、
また大きなものであると感じます。


タイタニック号のような巨大な船(組織)を動かすのは、
船の後ろで流れを作り出す、

「トリムタブ」

という”一枚の板”の動きであるそうです。


そして、組織を変える人はそんな
「トリムタブ」なのだろうな、

と思っております。 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。


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<本日の名言>

わが行く道に茨(いばら)多し
されど生命の道は一つ
この外に道なし この道を行く

武者小路実篤(小説家/1885-1976)

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