「問い」は、自分が見えていない前提条件を打ち破る
(本日のお話 1959字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件の個別コーチング。
並びに1件のアポイント。
夜は、会社のクリスマスパーティーに参加し、
その後、友人の経営者とお互いの夫婦4名で会食でした。
(Mさん、ありがとうございました!)
*
さて、早速ですが本日の話です。
今週から来週にかけて、とある企業にて、
30名超の方にコーチングをさせていただいております。
その中で、改めて、
”「問い」の価値”
について再認識しております。
本日はこの「問い」をテーマに、
思うところを皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「問い」は、自分が見えていない前提条件を打ち破る】。
それではどうぞ。
■コーチングをやっていて、思うこと。
それは、多くの人にとって、
「深く問われる機会が、ほとんどない」
ということです。
例えば、このようなシーンが、
これまでもいくつもありました。
「仕事をもっと効率的にしたい」
というテーマをクライアントからいただき、
そのテーマに対して、
「では、〇〇さんにとっての効率的な仕事の状態とは?」
と聞いてみると、
その回答がかなり曖昧だったり、
「もっと楽しい職場にしていきたい」
というテーマを頂き、
「では〇〇さんにとっても楽しい職場とは?」
という定義を聞いてみると、
「考えたこともなかったですね」と返ってきたり。
あるいは、
「もっと不安がない状態でキャリアを作っていきたい」
というお題において、
「不安がない状態とはどんな状態なのでしょう?」
「経済的な不安がない状態ですね」と回答があり、その後、
「他にもありますか?」
ともう少し深く問うてみると、
「確かに他にも間違いなくあるのだけれども…、
なんだかすぐに思いつきませんね」
ということが、結構あるな、と思うわけです。
■「楽しい」「不安がない」
「もっと良く」「明るい未来」「成長」などなど、
抽象的な言葉について、
”自分自身の中で明確に定義ができていない”
ということが、
かなり頻繁に見られるな、
と感じています。
(と言うよりも、ほとんどそのケースしかない)
おそらくそれは、
「深く問う、問われる機会がない」
と言うことなのでしょう。
■しかしながら、思うのです。
「目標」に向けて、
自分自身の行動を実行したり、
「課題」に対して、
解決策の手を打っていくためには、
ゴールの状態を明確にしなければ、
現状とのギャップも当然なから、
明確になりません。
とすると、もし
「あなたにとってのゴールは何なのか?」
という「問い」の答えが、
抽象的で、ふわふわとしていて、
自分でもわからない、
という状態にあるならば、
そこに近づいていくための
「具体的な施策」を打つことも、
難しいと言わざるを得ないでしょう。
■ゆえに、
「自分は何を求めているのか?」という、
自分の行き先を明確にするためにも、
「問い」とは重要だし、
求めているものを明確にする以外でも、
停滞している問題やテーマについて、
今の延長線上ではない、
違った角度からの視点を持つためにも、
「もう一段深く問う」
ということが、
必須である、と思うわけです。
■われわれは、自分で気づいてはいないけれども、
何かしらの「前提条件」を自分の中で持っているもの。
そしてそれは
「~べき」
「普通~だ」
と無意識に口癖に現れていたり、
あるいは、口癖に現れていなくても、
「そういうものだ」
と頭の中で見えない言語が回っていることもある。
■例えば、
「”挑戦”するためには、
”安定”を捨てなければいけない」
すなわち、
”安定と調整は二律背反のものという前提条件”
が自分の中にあり
「安定した環境に軸足を置きつつ、
”挑戦できること”を見つける」
という選択肢はない、
と思っていたり。
あるいは、
「誰かにお願いごとをするのは悪いこと」
という「前提条件」があり、
「誰かに依頼や、委任をすることが
ずっとできないままでいる」
ということに気づかずにいる、などなど。
(本当はお願いされることで喜ぶ人、
感謝されることでやりがいを感じる子人もいるはずなのに)
■そしてその”思考習慣”というのは、
「自分に染み付いた一部」になっているため、
”当たり前すぎて、自分で
疑問を持つことすらない”
ものです。
しかし、その思考習慣が行動を生み出し、
結果を作っているわけですから、
その思考についても
「本当に”その考え”って、
自分がこだわるべきことなの?」
と言う「前提条件」を覆すための、
『問い』
があるからこそ、
自分と切り離して、
目の前に置いてみることができて、
そして、考え直すことができるようになるのでしょう。
■何かを変えるため、
現状の延長線上ではない行動をするためには、
『問い』
が重要です。
自分自身で「問う」ことも大事だし
誰かに「問われる」機会も大切。
意識して「問い」を立てることです。
特に、人を導き、育てる人にとっては、
ますます「問う力」が重要なスキルになってくる、
そのように思う次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。
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<本日の名言>
ある真実を教えることよりも、
いつも真実を見出すには
どうしなければならないかを教えることが
問題なのだ。
ルソー(フランスの哲学者/1712-1778)
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