習慣化の成功のためには、「やる」でなく「ある」を問うこと
(本日のお話 2152字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は1件のミーティング。
また1件のアポイントと、
引き続きホームページの作成など。
夜からは、お世話になっている
とある会社の役員の方が主催の異業種交流会に参加。
類は友を呼ぶ、ということで、
お酒が好きで、素敵な方が集まっていて、
大変有意義な場でした。
、、、が、いつもながら飲み過ぎで
2日酔い気味でございます汗
(Hさん、お誘いありがとうございました!)
*
さて、本日のお話です。
昨日、
『「最小習慣」の積み重ねこそが、成功をもたらす』
というお話をいたしました。
本日も続けたいと思います。
タイトルは、
【習慣化の成功ためには、”「やる」でなく「ある」を問う”こと】
それでは、どうぞ。
■昨日のメルマガにて、
以下のようなお話をお伝えしました。
・「小さな1%」の改善を大量に繰り返し、
自転車レースで優勝したチームがあった
・小さな1%の改善は、かかる時間も同じ。
かつ、習慣になれば、努力なくした普通のこととなる。
・1%の積み重ねでも100、200と繰り返すと、
膨大なインパクトとなる。
・ゆえに、成功のための戦略とは、
ウルトラCの逆転必殺技を狙うのでなく、
「小さな1%の積み重ね」でコツコツ稼ぎ、突き抜けること。
ゆえに、
『「最小習慣」の積み重ねこそが、成功をもたらす』
そんな、お話でした。
■改めて、計算してみるとわかりますが、
「1日1%の改善」を1年間続けると、
1.01 の365乗 = 37.78 となり、
1年後には、約37倍の結果を得ることができる、
という理論上の結果となります。
(逆に、毎日1%ずつ堕落していくと、
0.99の365乗 =0.03
となり、ほぼ0に近づいていきます。恐ろしや)
■とはいえ、
毎日1%確実に前進とはいかず、
「3歩進んで2歩下がる」とか
「1%の改善を定着させるために1ヶ月かかった」
なども、間違いなくあるものの、
「小さな1%を積み重ねること」が大きな影響を持つことは、
感覚的に、皆さまも感じられることはあるのではないでしょうか。
■しかし頭でわかっていても難しいのが、
”「小さな1%の改善」をしようと思っても、
結局できない、いつもの行動に戻ってしまう”
ことかと。
例えば、
・「朝起きて片付けから始める」代わりに、
いつものごとく、ダラダラと惰眠を繰り返したり、
・「本を読む」かわりに、
いつものごとく、動画を見ふけってしまったり、
・「ランニングをする」代わりに、
いつものごとく、こたつでみかんを食べ続けて1日が終わる、
みたいなイメージでしょうか。
レベル感は違えど、
「変わりたいけど変えられない」
という現象は、
誰の身にも、起こっていると思うわけです。
■では
「なぜ行動を変えようと思っても、
変えることができないのか?」
というと、今回の参考としている
書籍『Atomic Habtis』曰く、
【自己同一性(アイデンティティ)が邪魔をしている】
というのです。
■人は皆、言葉には出さずとも、
皆がそれぞれ”自分はこういう人”という定義を、
何かしら持っているものです。
それは、
”自分は「このレベル」で頑張れる人間だ”
という無意識の定義。
「自分は1日10分くらいは頑張れる。
それが自分の普通だ」
と定義する人もいれば、
「1日4時間 寝る間を惜しんでガッツリ勉強する。
それくらいなんとかやれば自分はできる(はず)」
と定義する人もいる。
■各々が持つ、
「当たり前の基準」
「自分ができると思っている範囲」
によって、自分を規定しており、
言い換えれば、定義によって
”よくも悪くも自分を閉じ込めている”
とも言えるのかもしれません。
■そして、自分自身の定義、
「これくらいが自分である」という
『自己同一性(アイデンティティ)』
を飛び越えた目標を立てたとしても、
思考と行動にギャップがあると、
サイズのあっていない服を着ているかのように、
居心地の悪い感覚を覚えます。
人は居心地の悪さやネガティブさを、
意志で抑え込めるほど強くはないから、
結局、なんだか自分無理しているな、、、ということで
自然と「最小習慣の積み重ね」をやらなくなる、
できなくなる、ということになってしまうわけです。
■何度も何度も行動を変えようとしても、
一向に変わらない理由。
それは、
『自己同一性(アイデンティティ)』の問題、すなわち
”「これくらいが自分である」という定義の部分に、
根本の問題があることが多い”
わけです。
■ですから、冒頭の、
「最小習慣の積み重ね」を成功させるために必要なこととは、
【「やる」でなく「ある」を問うこと】、
すなわち、
「自分がどうありたいのか」を再構築すること。
ここを飛ばして、目標を掲げても、
実現することはできないのです。
■「ある」という問いを掲げる。
(そして、まだそうなっていないけれども)
そう「ある」ために、この行動を「やる」。
こういう人物で「ある」なら、
このような行動を「する」だろう。
ここを”最終目的地”としなければ、
常に、仮止めをしている裁縫中の衣類のように、
もとに戻る危険性をはらみます。
■「やる」でなく「ある」を問う。
そのために、
1,「普通の基準が自分と違う人」の中に飛び込む
2,「ありたい姿」を描く。
近いイメージができる人を師とする
こと。
結局遠回りのようで、
それこそが、習慣の積み重ねの要です。
シンプルですが、
1と2がインストールできれば、
劇的に人は変わると思っております。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<本日の名言>
先入観を取り除くために、
常に「なぜ」と自問しない者は、
どんなに勉強しようとも怠け者だ。
トーマス・フラー(イギリスの神学者/1608-1661)
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