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2177号 2020年2月5日

カナダ日記 vol.5 ~「開き直る勇気」があれば、何とかなる~

(本日のお話 3104字/読了時間5分)


■こんにちは。紀藤です。

本日もカナダにおります。
さて、これまで4日間にわたって、
個人的なチャレンジである、

「カナダでの3日間のコーチング研修」

について記載をしてきました。


1日目は、結構上手く言った気がして、

2日目は、周りについていけなくて、
愛想笑いとともに、孤独を感じ、

3日目、さてどうする?
このままでは終われないよね、

というところでした。

今日は3日目からのお話を、
引き続き皆さまにご共有できればと思います。

タイトルは、


【 カナダ日記 vol.5 ~「開き直る勇気」があれば、何とかなる~ 】


それでは、どうぞ。


■2月2日(日)。
コーチング研修の3日目の話。

慣れない環境もあり、
2日間で、ものすごく疲れていました。

17時に終わって、
歩いて10分のAirbnbで借りたコンドミニアムに帰り、
部屋につくなり気絶するように眠り、気づけば20時。

そこからメルマガを書いて、
その後、23時から5時くらいまで眠りました。

まとまって6時間眠れたのが、
カナダに来て初めてでした。
(時差ボケのせいです)

ぐっすり眠ることができました。



■2日目、自分が置いていかれて、
孤独を感じていた、というときに、

「なんでそう感じたのだろうか?」

を寝る前に問いつつ、眠りつきました。

そうすると、
思ったことがいくつかありました。

1つは「時差ボケ」でした。
眠かったのです。

眠いのは、ダメです。
話そう、頑張ろうという気力が、
根こそぎなくなります。


そしてもう一つは
「かっこつけ」でした。



■1日目、拙い英語ながら、

一応、私財を投資して、
いくつもの英語塾に通ってきた成果があったのでしょうか。

多分なるお世辞を含んでいるのだけれども

「英語がなかなか上手だね」
「英語はどこで学んでるの」

と言われたため、
何だか調子に乗ったようです。
(本当にしょうもないレベルなのに、、、汗)


ゆえに、英語をうまく、
それっぽく話そう、
と無意識に思ってしまったのでしょう。

カナダに来て、1日や2日で、
英語力が向上することはなく、

たまたま環境になれて、
言葉にしやすくなっただけにすぎません。

急にボキャブラリーも増えなければ、
文法も自分が知っているものしか使えないし、
聞き取る力も、それなりにしか
やっぱり上がらないはず。


■なのに、なんだか調子に乗って
英語っぽくしゃべろう、という
「かっこつけ感」が顔を出していた。

しかし、それは、

「自分がどう見られるかに意識がいっている」
のであって、

「自分の内側から湧き上がることを相手に伝えようと、
 相手に意識が行っている」

ものではありませんでした。

だから、変に緊張したり、
話せなくなっていたのだろう、

そう夢うつつ、感じていました。



■朝起きて、そんなことが、
頭の中にハッキリと形になっていました。

最後の3日目は、
そんな自分の「かっこつけ」を手放して、
後悔しないようにしよう、と思いました。

そう思って、
A4の予習用の紙の左上に、
こんなことをメモしました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

1)何とか伝えようと思うこと

 言葉がダメならジェスチャー、手、体、全部使うこと。
 相手に伝わればそれで良い。心を開くこと。

2)わかりやすい文法を使う(教科書のように)

 変にかっこつけて省略をしたりしない。
 そもそもそんなことはできない。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

あと、紙には書きませんでしたが、

「日本人として意見や視点は、きっと役に立つ。
 だから、思ったことは口に出そう」

とも思っていました。

それは2日間で、少なくとも、
このシステムコーチングにおいては、
「日本の文化に対する尊敬がある」

ことを、はっきり感じたからです。



■後は、講師の方が、
事前にくれたロープレの題材を見て、
準備をしてから参加するだけ。


3日目。これまで習ったことを使った、
全体のロールプレイングを行いました。

いろいろな役に分かれて、
チーム全体でロールプレイングをします。

朝書き出した、


1)何とか伝えようと思うこと

2)わかりやすい文法を使うこと


というポリシーを見て、意識するだけで、
かなり話しやすくなった気がしました。


自分の実力は、
今、自分が持っているものでしかなく、
それ以上でもそれ以下でもないのです。

圧倒的にしょぼい。仕方ない。

それを認めて、『開き直ろう』と思いました。



■その上で発言すると、堂々と話せる気がします。

中学レベルの、超シンプルな話だけど、
きっとわかりやすくなった。

ゆえに、発言したことに対して、
皆がリアクションしてくれるように感じました。

誰かがコーチ役をしたときも、
自分から積極的に、その人に
フィードバックするようにしました。

「言葉は全部聞き取れなかったけど、
 あなたの姿勢や雰囲気からは、
 こんなものが感じられた」

と伝え、言葉にできない時は、
ジェスチャーを使って表現してみました。


国籍がどこだろうが、誰だろうが、

「自分がどんなふうに見えて、
 どんなところが強みなのか」

という事は、フィードバックされて
興味がない人はいないはずなのです。



■「相手目線のスタンス」になると、
不思議と自分の緊張もなくなっていきました。

すると、自分がその場にいる、
そのシステム(グループ)の一部である、
という風に感じることができて、

黙っていてもここにいていいのだ、
自分はここの仲間なのだ、

そんな感覚がしてきました。

これまでの二日間で、初めて得た感覚でした。

もちろん、
一緒にいたその時間の長さもあるでしょう。

でも、いろんな国籍の人がいて、
言葉もよくわからないのに、
居心地の良い空間になっていたのが不思議でした。



■気づけば最終日は、この3日間で
1番たくさん、話したし、
たくさん、わからない事も認めたし、
たくさん、多くの承認、拍手ももらいました。

皆が話をしている内容も、
一番よくわかった気がします。
これは耳が慣れたせいもあるのかもしれません。

また、日本で学んだ「礼法」から、
”正式なお辞儀の仕方”を、
みんなに伝えることができたし、

「心」という漢字と意味を紹介しましたが、
それが何だかとてもウケてていて、
皆がメモをしていました。

日本人として、誇りを持って、
日本の素晴らしさも伝えることができた気もします。



■コースの一番最後に、
自分に対して参加者の何人かが、
「言葉」を送ってくれました。

2日間、自分のバディーとして、
ランチに一緒に言ってくれたり、
サポートしてくれたマーガレットさんは、
こんな言葉をくれました。



『英語がわからない中で、日本からこの場所にきて、
 たくさんの刺激と「勇気」を与えてくれてありがとう。
 あなたの「勇気」を心から尊敬します』


、、、と。

細かいところは、
詳細には掴み取れませんでしたが、

とても大切な単語、

「Courage(カレッジ)」

という単語が、
何度か登場していることはわかりました。


そのとき、ちゃんと自分は、
自分がやろうと思ったことを、
3日間トータルでは出来たんだな、

としみじみ思えました。


■改めて振り返ると、
今回のコースはたった3日間であり、

その20時間あまりで、
どんな「スキル」が得られたかと言うと、

英語力も、コーチングのスキルも、
ごくごく限られた範囲だったと思います。


しかしながら、
自分の内的な世界観の変化、
『パラダイムの変化』
(=ものの見方の変化)

は確実に起こりました。

そして、その内的な変化は自分のこれからに、
多大な影響を与えてくれると確信しています。

日本に来ている外国の人を見たら、
きっと孤独を感じているはずだから、
話しかけよう、サポートしようと思います。



■研修が全部終わった時に、他の参加者の人から、

「今晩ディナーをどう?」
「明日のランチ一緒にどう?」

と、お誘いを受けました。

また、その後、参加者全員と、
「Whats app」なるアプリで繋がり、
全員と連絡先を交換し合いました。

「お友達」になれたみたいです。



■1日目に決めた、
「終わった時に後悔しないことリスト」
を見返してみます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<カナダが終わったとおきに後悔しないために>

Q, 後悔しない状況とは?

・皆と友達になれている
・英語をもっと勉強したい!と思えている
・海外に対して抵抗感がなくなっている
・これから10-20年、自分の海外のスタートになったと思えている
・積極的に自分から話している
・ブロークンでも、伝えようと思えている
・楽しかったと思えている

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

終わってみれば、
結果、全部できたと思います。

うん、よかったよかった。

満足して日本に帰れそうです。



■ということで最後、
明日は「カナダ日記編」最終回として

・日本とカナダの文化の違い
・後日談

を改めて記載したいと思います。
もうしばし、お付き合いくださいませ。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>
勇気とは、恐怖心をいだいていないことではなく、
恐怖心を抱いていても行動する度胸があることだ。

アレクサンダー・ロックハート
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