感情の閾値を越えなければ、次はない
(本日のお話 1654字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は終日、
ストレングスファインダー研修の実施でした。
やはり、ストレングスファインダーの研修は、
やっていてもとても楽しいですね。
おかげさまで、
3月1日(日)のストレングスファインダーの
公開ワークショップも、満席となっております。
また次回、改めて実施したいと思います!
*
さて、本日のお話です。
研修をやっていると、楽しい一方、
毎回強い緊張感とプレッシャーを感じます。
それはひとえに、
「自分が試される場」
であるからでしょう。
今日はこの研修をしながら感じた、
「ご縁が継続するために必要なこと」ついて、
皆様に学びと気づきを共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【感情の閾値を越えなければ、次はない】
それでは、どうぞ。
■先日読んでいたドラッカーの本で、
こんな一説がありました。
それは、「ドラッカー5つの問い」の一つ、
『顧客の価値はなにか?』
の中での一節。
”顧客の声を聞くべし”、という話の後に、
このように続きます。
「ここで原則は、顧客は皆合理的であるとすることである。
ほとんど例外なく、彼らの行動は合理的である。
したがって、答えを想像しようとしてはならない。
必ず、直接答えを得なければならない」
という一節。
■”お客様の行動は、常に合理的”である。
この一説を見て、私の中に浮かんだ事は
確かにそうだよな、ということと、
「いつなん時も甘えは許されないのだ」
という危機感でした。
■ここでいう顧客とは、
もちろん経済的に契約しているお客様もそうですが、
実は、その他の多くの関係性においても、
ある程度人は「合理的」に行動しているのではないか、
と私は感じるからです。
■例えば、先日この話を、
お世話になっている役員の方から聞きました。
「知り合った人とは、最初はまず飲みにいくことにしている。
ただ、その時が面白くなければ、次一緒に飲む事はないよね」
というもの。
これは合う合わないという話ですが、
「自分の感情の閾値を突破しなかった」
(=一緒にいても、合理的にプラスのことがない)
という判断に至ったから次の機会がなくなった、
というシンプルな話かと思います。
人付き合いでも、
色恋でも、大体おんなじようなもの。
人はやっぱり合理的なのです。
■こういうことは、
当たり前ながらあらゆるところで起こっていて、
営業のシーンで、
最初お時間をいただくまでは、
同じスタートラインであるものの、
「そこで相手の期待値を越えなければ、
おそらく次お時間をいただける事は無い」
となります。
(特に忙しい方はなおのことそう)
合理的に考えて、そうです。
■あるいは、
懇親会や交流会を主催した時にも、
最初は来てくれるもの。
でも、その場が、
まぁよかったね、だと次はありません。
それこそ感情の閾値を超えて、
「また時間を割いて参加したい」
と思っていただけなければ、
貴重な時間を割いて参加いただく事は無いのでしょう。
ゆえに、シリーズものなどは、、
刺激に慣れていくからこそ、
感情の閾値の期待値も高まっていくのでしょう。
■そんな意味でも、
別に良い悪いではなく、
「お客様は合理的である」
という前提に立ち、
その上でご縁を紡ぎ深め続けるためには
「常に、相手の”感情的な閾値”を超えよう」
(=感動、心を動かす、思い出してハッピーになる)
という気概でいることは、
スタンスとして極めて重要であろう、
と思ったのでした。
■そしてこれは、
誰かに価値を与えようとする、
あらゆる立場の人に言えると思います。
(営業とかサービス業とかはなおそう)
・なんとなくこなしている、
・なんとなく進めている、
・気を入れていない、ということは
相手にもそれが伝わります。
”感情的な閾値”を超えるためには、
コンテンツやスキルが洗練されている事もそうですが、
練り込まれたコンテンツと力量に加え、
「自分の全力を出し尽くす」とか、
相手に踏み込む勇気」という気概も、
同時に必要になってくる
と、(少なくとも私は)思います。
それらの想いは、不思議と伝わるから、です。
■常に感情の閾値を超え続けていく。
心動かすレベルに、もっていく。
少なくとも、それを目指し続ける。
こういったスタンスは、
システマチックになりがちな今だからこそ、
実は大切なことなのではなかろうか、と思いますし、
人ともお客様とも、
継続的にご縁を紡ぎ続け、
自分自身が生き残っていくためにも、
必要な努力なのではなかろうか、
と思う次第です。
【感情の閾値を越えなければ、次はない】
そんなスタンスで、
一期一会を大事にしていきたいものです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
人間は誰でも自分がいちばん大切なのです。
そして、そのことをほんとうに自覚した人間だけが、
自然なかたちで他人を大切に思うことができる。
五木寛之
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