「まさか」に備え、生き残るための3つのキーワード
(本日のお話 2316字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日日曜日は、3件のアポイント。
お休みでしたが
人材開発、組織開発がらみのお話で、
WEBミーティングをガッツリやっておりました。
(でも、楽しいからいいのです!)
今回の自粛モードを機会に、
WEBミーティング、だいぶ慣れ始めてきました。
・Wi-Fiの通信環境を盤石にしたり、
・WEBミーティングに使いやすいヘッドセットを買ったり、
と、良い変容の機会になっております。
■さて、本日の話です。
この週末、予定が入っている以外の時間は
『NHKスペシャル「体感 首都直下地震ウィーク」』
をひたすら見通しておりました。
その番組を見る中で個人的な体験も含めて、
大切だと思うお話がありましたので、
皆様に学びと気づきをご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【 「まさか」に備え、生き残るための、3つのキーワード 】
それでは、どうぞ。
■いつ何が起こるかわからない。
最近、つくづくそう思います。
(そう思っているのは、私だけではないはず)
これはたまたまではありますが、
2月末に引っ越しのタイミングと、
今回の新型肺炎問題がたまたま重なり、
段ボール7箱分、
生活備蓄、衛生備蓄、排泄備蓄、飲食備蓄の4項目、
107品目のリストを作り、
ペットボトル150リットルを用意し、
「まさかの備蓄プロジェクト」を完了させてたのでした。
(マスクやティッシュは買いだめしてませんけれど)
■そうすると、なんだかんだ、
”ひとまずの安心感”は得られるもの。
「しばらく防災や備蓄の事は考えなくていいや、、」
なんて思っていたのですが、
一方、自分の内面で、逆説的に
”ある変化”が起こっていることに気付きます。
それは、
『「防災」という言葉に、やたらと反応するようになった』
のです。
■それは何故かと言うと、
「備蓄リストを作ったことにより、
より細部が見えて、より危機意識が高まったから」
このことに尽きます。
私(紀藤)の個人的な性格で言えば、
全く慎重な性格ではありません。
何とかなるさ、
何か問題があったらその時考えればいいさ、
と思いがちな人物です。
(だからミスが多い汗)
しかし人は、
時間をかけて、物事を知れば知るほど、
その分野における感度が高くなるし、
こだわりもましてくるのです。
■自分が調べる前までは、
・水と、最低限の食べ物があればいい
・三日間持てばいい
でしたが、引っ越しでまる2日間くらい、
ずっと備蓄、備蓄、備蓄、備蓄、と、
備蓄まみれで行動しており、
じっくり腰を添えて取り組んだことで、
その分野に詳しくなり、なんだか気になるようになりました。
■すると、インターネットで契約しているNHKの、
『NHKスペシャル「体感 首都直下地震ウィーク」』
(2019年12月1日~8日)
というタイトルが、
そこだけ浮き出ているように、
強調されているように見えてしまい、
スクロールの手が止まります。
気になる。。。
自分の備蓄は、これでよいのか・・・
直下地震、どうなるのだろうか?
そんな疑問がもたげてきて、
そのまま、ボタンをクリックするのです。
■1週間のNHKの特別番組。
もし首都直下地震が起こったら、
リアルにどのようなことが起こるのか、
それを食い入るように見ます。
そうすると、さらに解像度を増して、
「まさか」のときのことを知り始めます。
「今の備蓄でいいのか?」
「他に知るべきことはないか?」
「起こりうるリスクは?」
益々危機意識が高まるのです。
そして、知りたくなる。
そんなスタンスでイルと、
地震直後の、
・火災旋風、
・群衆雪崩、
・広域通信障害、
・通電火災、
という、
帰宅時の具体的なリスクも知ります。
知識がアップデートされる。
また、発生後1ヶ月に訪れる、
・ペットボトル不足、
・避難所の治安悪化
・被災関連の病気の悪化
というリスクも知る。
地震をきっかけりとした、
1年、10年がかりの、
・企業の海外への逃避
・瓦礫の処理の問題
・半壊、全壊の建物の膨大な処理
そして、
日本経済の転がり落ちるごとき
「終わりの始まり」
という、終わらない被災も知るのです。
■すると、意識が変わります。
「防災」と言う二文字の背景にある、
膨大になる広がりと深さを知り始め、
さらなる「危機感」を覚えるのです。
そして、
”今まで「備蓄リスト」だけでOK”
だったのが、
まるで違うものに見えてきたのでした。
1週間、1ヵ月ほど乗り切るだけではなくて、
・茨城の実家に変えるための帰路の確保
・マンションを上がるための体力作り
・周りのお年寄りのサポートなど自分がやるであろう役割
・日本経済が大打撃を受けたときのための仕事
など、未来の話まで含めた、
「防災」
へと、防災の意味が変容していったのでした。
■NHKスペシャル「首都直下地震」によると、
「防災の意識」とは、
以下、3つのステップで深まっていく、
と語っています。
【「1、知る」
「2、危機意識が高まる」
「3、備える」】
この3つのキーワードです。
まず、「まさか」を”知る”ことで、
”危機意識”が芽生えます。
そのことで、”備える”を始め、
実際に、備えることをすると、
アンテナの感度が高くなります。
すると、(今回の私のように)、
ますます情報が入ってくるようになる。
さらに、”知る”ようになる。
更に”知る”と、さらに”危機感”がきくなる。
そしてより深く”備える”。
すると、もっと細かいところまで知りたくなり、
危機意識も高まり、、、(以下繰り返し)
と
「1,知る」
「2,危機意識が高まる」
「3,備える」
が相乗効果をもたらし、
深まるサイクルが回り出す、
といいました。
■そして、私自身、
この3つのサイクルをまさに体感し、
まさしくその通りだ、と強く思っています。
NHKの番組の最後に、
「その時のことを本気で考えているか?」
という警鐘と問いを残して、
番組が終了しました。
なんとも言えない余韻が残ります。
たぶん、その時のこと、というのは、
「災害」だけではないのでしょう。
自分のキャリア、健康、
会社の未来、人間関係、、、、
あらゆることに、リスクがあるし、
「まさか」がありえます。
そんなときに、以下の3つのキーワード、
【「1,知る」
「2,危機意識が高まる」
「3,備える」】
これを知っておき、深めることで、
完璧でなくとも、起こった時の後悔は、
少しだけでも軽減されるかもしれません。
備えたからといって、
変わるわけではないかもしれない。
どうしようもないかもしれない。
それでも、最善を尽くして、
「まさか」に備えることというのが、
その時後悔しないために、
とても大事なことではないか、
私はそのように感じております。
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<本日の名言>
変化への抵抗の底にあるものは、未知への不安である。
しかし、変化は機会とみなすべきである。
変化を機会としてとらえたとき、初めて不安は消える。
ピーター・ドラッカー(オーストリアの経営学者/1909-2005)
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