メールマガジン バックナンバー

2215号 2020年3月14日

「美しくボキボキに折っていただく」ことが、怠けず奢らず、歩み続ける活力となる

(本日のお話 2316字/読了時間3分半)


■こんにちは。紀藤です。

本日土曜日は、早朝に起きて、
仕事を片付けた後、10時から18時まで、
終日オンライン会議システム「ZOOM」でのセミナーの参加。

合計8時間でしたが、
意外と楽しく参加できるものですね。

明日は、私が主催側で、

『「人生のミッションを定める」自己探求ワークショップ(1日オンライン版)』

の実施です。

これまた新たな試みで、
楽しみでございます。

ご参加頂く皆さま、
どうぞよろしくお願いいたします。





さて、本日のお話です。

本日、参加したセミナーですが
私(紀藤)がメルマガを始めたきっかけになった、
メルマガの師匠と仰ぐ方の月一のプログラムでした。

今日は、このセミナーに参加しつつ
思ったこと、感じたことについて、
学びと気づきを皆さまにご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、



【「美しくボキボキに折っていただく」ことが、怠けず奢らず、歩み続ける活力となる】



それでは、どうぞ。




■私、はメルマガを書き始め、
早7年ほどとなりました。

もはや、ライフワーク(苦行?)です。

今日で2215号となりますが、
当然、書き始めたきっかけ、というものがありました。


それが、今日セミナーを受講した師匠で、
鮒谷周史さんという方との出会い。

ちなみに氏はメルマガを、
6000号(!)毎日書き続けている方です。



■メルマガを毎日書いている、
しかも1000号を超えて毎日書いている、

、、、と言うとよく珍しがられますが、
上には上がいるもの。

2000号と6000号の壁は、
良くわからないレベルに見えますが、
相当なる隔たりがあるものです。



知り得る世界の幅と深さ。
理解している概念の解像度の細かさ。

概念を表現するために持つ言葉の種類。

複雑に絡み合った数式を、
言葉でエレガントに切り分ける力量と、

弛むことなき知的格闘の軌跡を感じ、

嫉妬やため息にも似た、

”打ちひしがれる”

という感覚を持つほどです。


本日のセミナーも、
「言葉の組み合わせ」にしか過ぎないのに、
唸らさられるのは、その道の険しさを、
僅かながら感じるからでしょう。




■と、「メルマガの世界」、
そして「言葉の世界」について語っていますが、
こういった話は、あらゆる分野で同様に言われます。


スポーツや芸術の世界など、まさにそう。

その道を深く探求すればするほど、
より細かい部分が見えてくるようになります。


例えば、

”テニスプレイヤーの、数センチ右を狙う、
 針の穴を通すような繊細なるフォアハンド”。

一瞬でその技倆と奥深い実力を知り、
もし敵として対峙したときは、
力の差に戦意を喪失します。

まるで、

「心がボキボキに折られる」

かのようです。


■その道を、
しっかりと歩んでいない人にとっては、
何が違うのか全くわかりません。

しかし、ある程度、
その道に向き合ってくると、

その違いが明確にわかるもの。

”圧倒的な違いとわかってしまう”

と同時に、心が折れることもある。


これは、何かに打ち込んだ経験がある方は、
感じた事がある感覚ではないでしょうか。




■セミナーの中で、さらりと
こんな話がでていました。

それは、
(成長曲線を描き続けるには)



『 定期的に”折られにいった方”が、いい』



という話でした。


自分の当たり前、自分の世界観。

人は、その世界を、
いかに他愛もないものか、
早々に打ち砕かれることで、

己の身の丈を知り、
広い大海を知ります。



■”井の中の蛙”という、

有名すぎる言葉がありますが、
まさしくその通りで、

人は
「調子に乗ると努力しない」のです。

・自分は力がある、
・自分はすごい、
・自分は優れている
・自分は周りに比べて頭1つ抜きんでている

そんな「優位性」を、
己が感じているときは、

「まだまだです」

とか言いながら、
結局心はどこか、怠けている。


こういった、

”なんちゃってこの道十数年”

という二流で止まっている、
先輩とか上司とか、
その分野のプロと称している人は、
たくさん、たくさんいるように思うのです。

(自戒を込めて、、、、)



■人は、

「足りない、まだまだ」

という枯渇感にも似た感情を、
心から感じねば、本気を出しえません。


頑張ろうと真剣に思えなかったり、
思おうとしても、つい緩んでしまったり。

結果、知らず知らずのうちに、
己の足取りが遅くなるのでしょう



■そして、そんな時にとても必要なのが、
自分の先にいる人から、

「なに、調子乗っちゃってんの?
 まだ始まってすらいない」

と、


【美しく、ボキボキに折っていただく】


ことで、

結果的に自分の中の焦りが生まれ、
世界が(良い意味で)壊され、


【怠けず奢らず、歩み続ける活力となる】


と思うわけです。



■人の成長と言うのは、
必ずいくつものステージがあります。

”自分が優れている”

などと思っても、
そんなのは、ことさら勘違い。


必ずその上には、
さらに上のステージがあり、

誰もが、目指すべき、
さらに高い到達点がある。


そして、そこを歩む、
高みを目指すプロセスそのものが、
「人生という挑戦」ではないかと、

(私の世界では)思ったりもするのです。



■プレッシャーがかかり、
大変なことを
なぜわざわざ頑張るんだ、

と思う人もいるでしょうし、
「努力」を押し付ける考え方が、
必ずしも正とも限りません。

時代錯誤かもしれません。


でも、ケツを蹴られながらでも、
前へ前へと歩み続けることが、


結果的に、

”他者に貢献できる力量を高める”

ことになるし、
それはイコール

”自分自身の人生も助けてくれる武器になる”

ともいえるはず。



■だからこそ、人は

「定期的に、美しく折られる場所」

を持ち、自分を常に、
羽化させ続けるように仕向けることが、
大事なのだろうな、と思う次第。



”井の中の蛙”にならないよう、
意識的にして、より優れた手本を見つけ、

自分を鼓舞していき、歩み続けていく。


【「美しくボキボキに折っていただく」ことが、
  怠けず奢らず、歩み続ける活力となる】


これこそが最も大切な、
キャリア戦略の根本中の根本であろう、
そんなことを思っている次第です。

ただ、ポイントは強引に、
愛がない人に複雑骨折のように折られると、
治療にただ時間がかかるだけ。

ゆえに、愛ある先人や師匠に、
「美しく折っていただく」のがポイントです。

美し折れれば、つながった時、
骨と同様、前より強くなるものしょう。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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<本日の名言>


自惚れは進歩の障害である。



ディオゲネス(古代ギリシャの哲学者/BC412-323)

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