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2221号 2020年3月20日

「仕事」という単語を、ウィキペディア検索をして思ったこと

(本日のお話 2243字/読了時間2分半)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は、3件のアポイント。
また研修の企画と、ホームページの作成。
並びに読書など。



さて、一昨日よりご案内しております
『マーケティング・ベーシック勉強会』ですが、
多数の皆様にお申し込みいただいております。


残席は、僅かです。

本当に良い機会だと思うので、
ご興味がある方はぜひお早めにどうぞ!

(ちなみに紀藤は、今回は事務局&参加者ですので、
 あしからず、、、)

=======================
*お申し込みはこちらから↓↓*
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皆様のご参加、お待ちしております!




さて、本日のお話です。

先日読んでいた『シン・ニホン』(著:安宅和人)の中で、
”仕事の定義”について面白いお話がありました。

その内容が考えさせられるものだったので、
その話について気づきと学びを
皆さまにご共有できればと思います。

タイトルは、



【「仕事」という単語を、ウィキペディア検索をして思ったこと】



それでは、どうぞ。





■先週、経営者の友人と話をしていたとき
こんな話が出ました。


「今回のコロナ問題で
 図らずも時間ができてるんだよね。

 いろいろゆっくり考える機会ができたけど、結局、
 『アウトプットがないと仕事をした気がしない』
 んだよねー」


とのこと。


そうだねー、とさらりと答えましたが、
振り返って噛み締めて「本当にそうだな!」と
思っております。


■じっくり考える。
思索を深める。
アイデアを広げる、、、

たしかに「考える」という知的行為は
重要な活動の1つではあるけれども

不思議と、その「考える行為」だけで終わっていると、
何もしていない感があるものです。

やぱり、

言葉にしてみたり、
書き出してみたり、
発信してみる、

という行為を通じて
人は「仕事をした」という感覚を持つと思うのですが、
この感覚、皆様はどうでしょう?


■さて、この話に紐づく
ある情報があります。

それは

”「仕事」という言葉の定義”

についてです。
(祝日中にすみませんー)


「仕事」という言葉は
日常で頻繁に使う頻出単語ですが、

通常私たちが使う
「職業・労働」というと意味以外にも、
様々な意味を含んでいるそうです。



■その一つが、「物理学」の上での意味。

私は知らず、調べて、
へ―っ!と思ったのですが、
ウィキペディアの情報を以下、引用いたします。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◯「仕事」とは(物理学)

 物体に加わる”力”と、
 物体の”変位の体積”によって定義される
 物理量である。

(Wikipediaより)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

、、、だそうです。

なんのこっちゃ、ですね。

なので、冒頭に触れさせていただいた
『シン・ニホン』の著書より、
以下、解説を引用させていただきます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(物理学の定義の「仕事」によると)


「仕事 = 力 × 距離 (英語ではforce×displacement)」だ。

単なる努力、試み自体には意味がなく自己満足、浪費に過ぎない。
生み出す変化がなければゼロ、
完遂されない仕事は意味の持ちようがないということだ。

実際、Wikipediaの仕事(物理学)の項を見ると、

「荷運び業者がある荷物を抱えて荷物の位置も含め、静止している」というのは、
「(荷物に対して)仕事をしているとはいえない」

という神妙な例が出てくる。 

なお、同じく古典力学的には「力」の大きさは「質量 × 加速度」で計算できる。

すなわち生み出す仕事の大きさは、

「どれだけ大きな存在に対して、どれだけ勢いよく、
 どれだけの変化(距離)を引き起こしたか」

だ。

※引用:『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ということだそう。

■うーん、深い。

よくよく読んでみると
結構、考えさせられます。


結局、いくら働こうとも、

『何かを動かした』

というアウトプットがなければ、
仕事とは呼ばないのでは、、、?

という問いを投げかけられている気がします。



■確かに、職場で、働いている。

しかしながら、

”形式だけの仕事ばかりで、
何も動かしているように思えない”

という「仕事」があるのだとしたら。

もしかしたら、それは
箱を持ち上げてそのままおろしているような行為であり、
「仕事」といわないのかもしれない。


そのように問うてみると、
今やっている仕事に対しても

「これ、本当に必要なのだろうか、、、?」
「この仕事は、仕事としてインパクトを残せているのだろうか?」

と考えさせられ、かつ
危機感を覚えるようにも感じたのでした。



■もちろん、これは1つの視点ですし、

組織が大きくなればなるほど複雑な仕組みも増えて、
それ単体では意味をなしているように見えないことも
多々増えていくことでしょう。

ゆえに、仕事には色々な種類があり、
なんでもかんでも

「いっぱい動かせば価値」
「大きく動かせば偉い」

という単純な話では無い事は承知の上です。


しかし、もうひとつの見方として、

『どれだけたくさんのものを、
 どれだけ遠くへ、
 どれくらいのスピードで動かせたか』

という視点で「仕事」を見た時に
一つ働き方を考えることにもなるのでは、
と思ったのです。




■冒頭に、経営者の友人が話で

「アウトプットがないと
 仕事をした気がしない」

というお話をしましたが
まさに上記の話に当てはまるかと。

いくら思索を深めても、
いくら考えても、
いくらアイデアを広げても、

実際に、

”何か生み出す(アウトプットする)”

ことがないと
特に経営者で自分で仕事をしていると
当然、収入など入るはずもありません。

ゆえに、「物理学の仕事の定義」も、
現実の、仕事の原則的な話に通ずるものがあるのかもしれない、
そんなことを思った次第です。


『どれくらいのものを、
 どれくらい遠くへ、
 どれくらい早く、動かしているか』

こんな視点で考えてみると
また違う発見があるかもしれませんね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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<本日の名言>

私は気分が乗るのを待ったりしない。
そんなことをしていては何も達成できないから。
とにかく仕事に取り掛かるのだという意識が必要なのだ。

パール・バック(米国の小説家/1892-1973)
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