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2253号 2020年4月21日

隅田川のハイテクベビーカーのパパさんから学ぶ、「And発想でどちらも取る」思考術

(本日のお話 2409字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のオンラインミーティング。
ならびに、オンライン研修の企画など。

夜は晩御飯を食べながら、
最近ハマり中のNHKオンデマンドにて

『100分de名著』シリーズ
(昨日は西田幾多郎「善の研究」)

を見て、妻と
「ああではないか、こうではないか」
と語り合っておりました。

こんな日も悪くないです。



さて、早速ですが本日のお話です。

最近時間ができたがゆえに
「あれもやりたい、これもやりたい」
という思いが高まってきております。

そして、なぜだか眠りが浅い、、、
という日が続いています。


そんな週末、日曜日に隅田川を散歩しながら、
ふと見かけた光景に思いを馳せつつ、
「時間の使い方」について思うことがありました。

今日はそのことについて感じたこと、
気付きを皆さまにご共有させていただければと思います。


タイトルは


【隅田川のハイテクベビーカーのパパさんから学ぶ、「And発想でどちらも取る」思考術】


それでは、どうぞ。




■2ヶ月前に引っ越しをして、
隅田川が、近所に流れる場所に住むようになりました。

そして、コロナの影響により
私も自宅にいることが多くなりました。

ゆえに、先日の日曜日は、
良い天気であったことも重なって、
妻とともに隅田川を散歩にいきました。



■コロナの影響で、
色々な施設が閉まっています。

その影響でしょうか、
週末の隅田川沿いは、
カップルや家族、友達同士などが、
結構な人数、見られます。


皆がソーシャルスペースを取りつつ、
(人によってはマスクをつけつつ)

散歩をしたり、
ランニングをしたり、
バトミントンをしたり、

という光景は、
こんな状況で複雑な思いもありますが、
良い天気も相まって、
なんとなく和むものでもありました。



■そんな中、歩いていると、

彫りの深い顔で、
ボディラインが見えるTシャツを着た、
まるでNIKEかPUMAのポスターのモデルのような、
40代くらいのカッコイイ海外の男性が、
向かいから走ってきました。

音楽を聞きながらなのでしょう。

ポータブルスピーカーで、
ベース音を鳴らしながら、走っています。

そして、一番特徴的だったのが、
周りの人があまり使っていないような、

「ハイテクベビーカー」

が一緒だったこと。


大きい3つの車輪。
それは摩擦係数が少なそうで、
スポーティーな見た目。

持ちやすそうなハンドル。
安全面が考慮された子供用のスペース。

そこに子供を載せて、それなりのスピードで
ランニングをしていたことでした。

「へー、、、こんなのあるんだねえ」

と妻と話しながら、散歩を続けます。



■ただ、見渡してみると、
その他、よくみる光景が

『「子供の自転車」✕「ランニングウェアのママさん」』

という組み合わせも、
5組くらい見かけました。

そして、働くお母さんやお父さんにとっては
普通かもしれないこの光景に、
なんだか私は感銘を受けました。


「ああ、たしかに効率的だ。
 子供と遊びつつ、自分の運動もし、体力をつける。
 なんとも素晴らしい『AND発想』ではないか!」

と、感じたのでした。



■というのも、ふと思うことがあるのです。

話が飛躍するようですが、
それは、人生における

”時間の使い方”

について思うことです。


例えば、「仕事」について。

(こんな状況でいうのも、ですが)

基本的に、何かを成し遂げようとするならば、
どうしても「膨大なアクションリスト」が、
必要になると思っています。

ゆるゆると、少ない手数で行っていても、
多分それは「普通」レベルにしかならないのは、
まあ、当たり前の話かと。

もちろん、物事には

・レバレッジポイント
・石の目
・核となる部分 等々

「優先順位が高いアクション」はあらゆる分野であるにせよ、
なにかに付けて、それなりの成果を出そうとするなら

「たくさんやってみる」

ことが必要になってくる、
(=つまり、時間が必要)

と(少なくとも私は)思っています。



■ただ、同時に、
自分が決めたことフォーカスすると、

・健康面のメンテナンス
・家族との関係
・未来に向けた学び

という「中長期的な活動」が
おろそかになることもありえます。

今このときの「短期」に集中するのも
突き抜けるためには大事。

「はて、どうすればよいか、、、」

となります。


■時間がいくらでもあれば、
そんな悩みは起こりません。

あれもやりたい、これもやりたいがあると、
起こり得るのが、やっぱり

「時間の壁」

なのです。

たとえば、

・運動もしたい。
 でも、子供とも遊びたい。

・運動もしたい。
 でも、英語も勉強したい。

・家事が自分の役割。
 でも、本も読みたい。

みたいに。

■そんな時に、

・”こちらをやるために、あちらを諦める”
 という「どちらかを切り捨てる(or発想)」

になりがちですが、
実は大切なのは、ベビーカーパパさんや
自転車ママさんのように、

まず選ぶべきところは

・”こちらとあちら、どちらも両立できないか
 という『どちらも取りに行く(and発想)』

という視点なのだ、


そしてここに、時間を味方につける、
大きな見方の違いがある、と思ったのです。

小さいことのようですが、
めちゃくちゃ重要な視点です。


■その『and発想(どちらもできる方法はないか?』という言語が、
常に回っているからこそ、


・運動もしたい。
 でも、子供とも遊びたい。
 → ハイテクベビーカーでランニング となれるし、

・運動もしたい。
 でも、英語も勉強したい。
 → 家でロードバイクを乗りながら英語勉強 となれるし、

・家事が自分の役割。
 でも、本も読みたい。
 → 「オーディオブック」で家事しながら読書 

などのアイデアも生まれてくる。


当たり前の人にとっては当たり前ですが、

【And発想で取りに行く】

という言語を回していないと、
そのアイデアも出てこない、と思うのです。



■そして、これらの工夫を積み重ねると、

”仕事もしながら勉強も家事もする”

みたいなことも

(ある程度のレベルまでは)
実現可能にもなるのではなかろうか、
と思います。



■ということで、まとめますと、


・何か成果を出そうとしたり、あれもこれもやろうとすると、
 「膨大なアクションリスト」となってくる

・その際に問題に上がってくるのが、「時間」の壁。
 どうやって時間を捻出するのか、が肝となる。

・その際に「どちらか一方(or発想)」でなく
 【どちらもとる(and発想)】ができないかをまず考えること。

・「And発想を取りに行く」という言語を回すと
 ”ハイテクベビーカー&ランニング”のように、
 一石二鳥で行うアイデアも出てくる可能性がある

・そうやって「時間の質」を高めていくことが、
 多忙な現代人の効果的な時間の使い方のテクニックかもしれない、


というお話でした。


まあ、何でもかんでも詰め込まなくても
良いと言えば良いのですが、

「あれもこれもやりたい」という時には、
このような発想も一つ大事かな、
と思った次第です。


【「And発想」でどちらも取りに行く】。


大事にしたいな、と思います。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も、皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。


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<本日の名言>


貧者は昨日のために今日働き、
富者は明日のために今日働く。

二宮尊徳(農政家・思想家/1787-1856)

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