オンラインで表情が見えない時期は、「言葉で出来ること」に注目してみる
(本日のお話 2499字/読了時間5分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は5件のオンラインミーティング。
ならびに、コーチ仲間の友人と
1件のZOOM飲み会でした。
*
さて、本日のお話です。
昨晩、コーチ仲間と合計2時間半、
オンラインZOOM飲み会(サシ)で話をして
盛り上がっておりました。
サシの飲み会で2時間半は個人的に最長。
ふと思いましたが、
オンラインでも
・話を聞くスキル(コーチング!)
・双方の引き出しの多さ
・何かを与えようギバー精神
があると、途切れることなき
非常に充実した時間になるな、
と感じておりました。
オンラインだからこそ、
相手から話を引き出すスキル、
とても大事だよな、と思ったり。
(土志田さん、ありがとうございました!)
*
またもう1点、
オンライン飲み会をしつつ
ふと気づいたことがあります。
それは「言葉の機能を知る価値」について。
今日はこのテーマから気づきと学びを
皆さまにご共有させていただければと思います。
タイトルは、
【オンラインで表情が見えない時期は、「言葉で出来ること」に注目してみる】
それでは、どうぞ。
■話が少し回り道になりますが、
私のコーチ仲間の友人で、
土志田さんという方がいます。
彼は現在、
『セミナーシェルフ』
https://seminarshelf.com/
という
”学べるセミナー動画が0円で見ることができる”という
学びの背中を押してくれるサービスの責任者をしています。
■この動画サービスでは
”今注目されているテーマで活躍されている人”
からの話が聞けるのですが
土志田さんが責任者として
現在渦を巻いている人たちのインタビューをするとき、
「業界の未来」
「社会の未来」
というように、
志ある話をされる方がかなり多い、
といいます。
例えば、
「BtoBマーケティング業界を変えたい」
「この日本の働き方を変えたい」
というように。
■人は、その人固有の気質や資質により
元来持っている価値観もある一方、
・これまでの経験、
・出会った尊敬する人、
・今の周囲の人たち、
に大いなる影響を受けています。
そして「どのように影響を受けるか」と言うと、
その一つの影響の受け方が、
『頻繁に見聞きした言葉』
により影響を受けていくものです。
子供の口グセは、
お母さんの口グセにそっくりだ、
みたいなものかと。
■そして先述の土志田さん曰く、
「すごい人の話を聞くと、やっぱり影響を受ける」
といいます。
そして実際、彼の口からは
「コーチング業界を変えたい」
「教育の世界を変えたい」
という「業界」や「世界」という言葉が頻出し
同時に、その言葉はエネルギーを持ち、
実際、業界規模で、何かを成したいという
熱い思いを感じ、私も大いに刺激を受けていました。
言葉はその人の価値観、
雰囲気にまで影響を与えると感じます。
つまり、
【1、人は「言葉」を通じて影響を受ける】
というシンプルな事実です。
■またもう一つ、
「言葉のもたらすもの」として、
【2、「言葉」から、”相手の内的世界”を理解することができる】
ことがあります。
人は「言葉」で思考します。
言葉にできないことは、
単純に漠然としたイメージにすぎません。
ゆえに、なにか思う時に
「言葉」というツールを挟むのです。
哀しい、悲しい、寂しい、淋しい、
いろんな”ものがなしさ”の言葉がありますが、
その言葉が表す感情の色は、
グラデーションのように微妙に違っています。
■そして人は「言葉」にするとき
”膨大に考えた思考の一部”を、
その人が持っている言葉の中で
最もふさわしい言葉に投影させて表現するので
目の前の相手がどのような「言葉」を使っているのかを観察すれば、
”相手が今、どんな世界で生きているのか”も、推測できるものです。
先程の土志田さんの例で言えば
「業界や社会」
という言葉を使うということは、
”心の震え”を感じているということであり、
大切にしている何かがそこにある、
ということになります。
■ちょっとしたテクニックですが、
コーチングをの効果的なスキルの一つとして
『相手が「繰り返し使う言葉」を観察する』
というスキルがあります。
”「口グセ」を見る”みたいなイメージです。
例えば、私が以前コーチングの際に
「”ちゃんと”、と紀藤さんはよく言いますね」
と言われたことがあります。
・ちゃんとやりたい
・ちゃんとした研修を提供したい
・ちゃんとしたスキルを手に入れたい
というように。
そう聞いた時に自分で思ったのが
「ちゃんと」という言葉の裏側には、
常に100%できていない。まだまだであるという感覚が
なくすことができないということ。
つまり
”「まだまだ感」がある内的世界に
私(紀藤)は生きている”
ことに気付かされたのでした。
■ある人が
「~しなきゃ」
「ねばならない」
「すべきだ」
と頻繁に言葉として登場してくるのであれば、
”義務や責任”の世界に生きている
ということ反映されていると想像され、
それが無意識に本人の行動や
今の気持ちにも影響を与えている可能性もあります。
そして大体の場合、無自覚に使っている。
ゆえに、「義務や責任の世界に生きている」ということが
自分で見えていないことが多く、それで苦しめられているのに
その原因が見えず、悩みの根源を自覚できない、
ということもあります。
そんななときに、
「この5分間で、”~すべき”と10回くらいいったよね」
と相手にフィードバックするだけでも
「えっ、そうなの?」となり
「ああ、自分は~すべきに囚われていたのか」
と気付きを与えるスキルになります。
そして嘘のようですが、
その「たった一言」がその人を
抑圧された世界から、解き放つことも
コーチングの世界ではよくあるものです。
■と「言葉」の影響について
諸々お話をさせていただきましたが、
まとめると、まず
【1、人は言葉を通じて影響を受ける】
こと。
ゆえに、もし自分が目指していきたい世界があり、
でもそこに現実との乖離があるのなら「言葉」が使えます。
「本当はこういう世界に行きたい
(でも、自分がそれを言うほどの人物でもないし)」
という理想と現実の狭間で生きているのなら。
”「言葉」から環境を変えていく”という事は
一つ有効な手段かもしれません。
つまり、
自分が惹かれる言葉を使っている人や集まりに
自ら飛び込んでいく、
ことにより、
その言葉を使うことが当たり前という環境に身を置き、
だんだんと言葉によりその感覚が当たり前となり、
自らの行動にも影響を受けていくことで
意図的にそちら側に引っ張られていくようにする、
ことができます。
■そして他者との関係においては、
【2、「言葉」から、相手の内的世界を理解する】
ことが活用できます。
今、オンラインでの対話が中心になって、
「表情」から読み取る技術の難しさは上がり
「言葉」から読み取る技術の重要度が
相対的に高まっているように感じます。
その中で、
『相手が繰り返し使っている「言葉」から
相手の価値観、今の不安などを読み解くこと』
はシンプルですが有効です。
伝えてあげるだけで、
自覚するだけで、解放された気持ちになることも、
あるものです。
今の表情を見づらいオンライン中心の環境だからこそ、
「言葉」にアンテナを立てることで
得られる事も出てくるのではないだろうか、
そんなことを思い、お伝えさせていただいた次第。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
私達は皆、互いに助け合いたいと思っている。
人間とはそういうものだ。
相手の不幸ではなく、お互いの幸福によって生きたいのだ。
チャールズ・チャップリン(イギリスの喜劇役者・映画監督/1889-1977)
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