今週の一冊『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』
(本日のお話 1854字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日はシステムコーチングの勉強会、
並びに研修用の動画撮影でした。
動画はこれまで見る側でしたが
喋る側で行ってみると
また新たな発見がありますね。
やってみると、
興味の幅も広がっていき
実に面白いなあ、と思いました。
(まだ初心者ですけれど。)
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日はオススメの一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
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『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』
(著:明石ガクト)
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です。
■巷では、
「2020年は動画元年」
と言われているそうです。
皆様もYouTubeを見ている方は
多いかと思いますが、
ご存知の通り数々の有名人、
また高校生から一般の人まで
YouTubeで自身のメディアを持つようになりました。
「誰でも発信者になれる時代」
が本格的にやってきたようです
■そしてこれから5Gによって
超大容量・超高速の通信世界がやってくると、
これまで以上にハイクオリティの動画が
人では知覚できないレベルの微細な遅れのみで
やり取りできるようなるそう。
オンライン会議も、
営業も、教育研修も
劇的に変わっていくでしょう。
そして、そんな時代において
「動画」という通信手段・メディアが注目されることは
ドラッカー風にいえば
”既に起こった未来”
と言えるかと。
■さて、そんな中、
今日ご紹介の一冊です。
著者の明石ガクト氏は
そんな動画について、
特にミレニアル世代の
比較的若い層をターゲットにした
新しい動画表現を追求する
「ONE MEDIA」という会社を創業し、
ソーシャルメディアの
動画コンテンツを配信している会社の
代表を務めている方です。
(私もこの本で初めて知りましたが、、、)
その方が
・動画の今後の潮流とはなにか?
・今の動画の流れは
どのように変化してきているのか?
・注目される動画の構成要素とは
どのようなものなのか?
について、まとめた本です
■ちなみに、この本の初版は
2018年11月5日。
恐るべきことに、
約1年半前の本ですが
既に「当たり前じゃん」と
読んで感覚的に思ってしまう自分もいました。
つまり、
時間の流れる圧倒的なスピードに
改めて気づき、危機意識を覚えました。
物事は凄まじいスピードで
陳腐化していくのです。
(実はそれがこの本を読んでの
一番の気づきかも、、、汗)
■さて、
これから「動画」の世界は、
ますます戦国時代さながらの
”時間の奪い合い”
が加速していきます。
そして、そんな中で
着目すべき”潮流”とは、
「Information Per Time(IPT)」=1秒あたりの情報の量
に視聴者が注目していく、
という流れです。
■当たり前の話ですが
1分間で伝える情報量が
テキストベースのものに比べ、
動画は同じ1分間で
より膨大な情報を明確に
伝えることができるようになるわけです。
それは
テキスト→マンガ→動画
というようによりIPTは高まり、
その影響により、
例えば
『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』も
『まんがでわかる「7つの習慣」』のように
より裾野が広く届くようになる。
■しかし、その流れが加速すると
視聴者離れてきます。
そして
「もっともっと
効率よく情報がほしい」
「冗長な部分はいらない。
コアの面白い部分を見せてくれ」
とニーズも加速してきます。
YouTubeでも
「ジャンプカット」
(=話の間をカットしてつなぐ手法)
がこれでもかと言うほど
多様化されるようになっていますが、
これは視聴者のニーズに併せて、
「IPT」を高めようとしてきた結果といえます。
■そしてそんな中で
「選ばれる動画」
の一つとして
『Information』
↓
『Insight』
↓
『Impact』
を与える動画が重要である、
と語りました。
すなわち、視聴者が
Information(没入感を持って情報を受け取る)
↓
Insight(自分の中で考えが深まる、共感する)
↓
Impact(価値観が変わる、コレまでと違う行動を取る)
という3ステップを踏む時、
その動画に価値が生まれる、
という話でした。
■もちろん、
上記も一つの切り口で
動画を見る動機も、
ターゲットによって様々でしょう。
(暇つぶし、とか、学びたい、とか
応援したい、とか、癒やされる、など)
なので、著書の視点が
一概に正しいとも思いません。
かつ、少し自伝的な本でもあるので、
分析的な情報を求めている方には
あまりおすすめできないかも知れません。
かつ、また1年半で、
一般化した情報も
含まれているの事実。
■ただ、
本を読みながら思ったことは、
多くの人々の
情報収集の仕方が変わっていく、
特に若い人たちの情報が
圧倒的に変わっていく。
それに合わせて
自分自身も変化していくことも
求められることもあるでしょう。
そんな意味で、未来に備えて
思索を巡らせておく一つの材料になるかと。
そんな意味で、ご興味がある方は
ぜひお手にとってみては。
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<今週の一冊>
『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』
(著:明石ガクト)
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