今週の一冊『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』
(本日のお話 1443字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は終日、
ストレングス・ファインダーの
ワークショップの実施でした。
また夜からは2件のアポイント。
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さて、先日よりご案内させていただいた、
「Miro」を使ったオンラインワークショップ、
続々とお申し込みいただいております!
(8/31の会は締切とさせていただきました)
私自身、初めてのチャレンジングな企画ですが、
ご興味がある方は、ぜひお越しくださいね。
、、、ちなみに運営については、
温かい目で見て頂けると幸いです(笑)
(詳細のご案内はこちらから↓)
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【オンライン交流会】オンライン対話の可能性とは?
〜コロナ時代の神ツール『Miro』を体験してみる会〜
<イベント趣旨>
皆様は今、どのような働き方を
されていますか?
コロナ時代になり、私たちの働き方に
「リモートで働く」ということが
大きな選択肢の一つになりました。
そして、
・コロナ禍が過ぎてもリモートでの仕事を続けたい人が
半数以上存在するという事実
・リモートを中心にすると宣言する企業の出現、
・平均出社率30%を指標とする会社
など、リモートでいかに効果的に働くかは
皆の興味の対象となりました。
その中で、より効果的に私達が
オンラインで対話し、アイデアを拡げるための
ツールがあります。
それが、世界数百万人、
最高評価を獲得している『Miro』というツールです。
今回のイベントでは、
この『Miro』を使いながら、
新しいオンラインの対話の可能性を
皆様に体感いただきながら、
オンライン交流会として
未来の働き方について語り合い、
視野を拡げていただくことを目的としたイベントです。
<イベント内容>
・オンラインツール『Miro』のご紹介
・『Miro』の使い方説明&デモ
・『Miro』をみんな使ってみる
・テーマを決めてディスカッション
「コロナ時代の働き方」「コロナ禍における楽しい時間の使い方」など
<開催要件>
■日時:
・2020年9月8日(火)15:00-17:00
※進行状況によって若干の延長がある場合がございます。
■場所: オンライン(ZOOMにて)
■費用:無料
■司会・進行: 紀藤 康行 カレッジ代表
■こんな方におすすめ:
・リモートでの生産性を高める工夫を知りたい
・未来に向けたよりよい働き方を考えたい
・オンラインの新しい可能性に触れてみたい
■お申し込みはこちら↓↓
https://courage-event200908.peatix.com/view
※Peatixにてお申込みフォームの送信をもって、受付完了とさせていただきます。
※当日は、パソコンにてご参加ください。
推奨ブラウザ&バージョン
・Chrome version 49以降
・Firefox version 52以降
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(ここまで)
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
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『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』
河合 香織 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07FDXYV2L/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_bm6sFbY66HYGW
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です。
■この本は、実は、
以前からご紹介したいと思いつつ、
なかなか出来なかった本。
それはテーマとして、
メルマガではご紹介してよいのだろうか、、、
と悩んでいたためです。
しかし、とても深く考えさせられ、
科学が発達してきた今だからこそ思う、
「命の価値とは何か?」
を問われていると感じた本です。
■テーマは
「出生前診断の誤診」
というノンフィクションの
社会的なテーマです。
またこの著者の書かれた
『セックスボランティア』という
ノンフィクションの本が話題になりました。
その本は障害者の性の問題を取り上げ、
関連する多くの当事者へのインタビューを通じて、
見えてきた問題を取り上げた本でした。
*
そしてその本同様、
答えなき難しい問題をテーマとし、
綿密なルポタージュを通じて、
複雑な思いを追体験するような本。
「出生前診断」という、
科学の発達に伴い、
より解明されてきた障害のありなしで
「命を選ぶ」
という行為を通じて、
”命の価値”について
自らがどう考えているのか?
深い問いを投げかけられる、
そんな感覚を持つ一冊です。
■ストーリーと本の内容は、
以下の通りです。
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第50回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品
その女性は、出生前診断を受けて、
「異常なし」と医師から伝えられたが、
生まれてきた子はダウン症だった。
函館で医師と医院を提訴した彼女に会わなければならない。
裁判の過程で見えてきたのは、そもそも現在の母体保護法では、
障害を理由にした中絶は認められていないことだった。
ダウン症の子と共に生きる家族、
ダウン症でありながら大学に行った女性、
家族に委ねられた選別に苦しむ助産師。
多くの当事者の声に耳を傾けながら選ぶことの是非を考える。
出生前診断をめぐる様々な当事者たちの声からつむぐノンフィクション。
(Amazonブックレビューより)
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■実際に、この本を読んでみると、
本当に多くの当事者がいることに気が付きます。
・出生前診断の誤診で
ダウン症の子供を生んだ母親
・誤診をした産婦人科医
・その産婦人科医の母親
・ダウン症の障害者団体の人たち
・ダウン症で生まれて大学に通う女性
・法律の視点から中絶を考える弁護士
・中絶をする医師、助産師
その中で、それぞれの立場から、
「命を選ぶ」
という行為はどういうことなのか、、、
その話を聞く中で、
どの立場や思いも理解ができ、
そしてそこには、
綺麗な答えなどどこにもないことが
ただわかるだけです。
残るのは、多くの立場を
知ってしまったがゆえの葛藤と、
そして
「命の価値とは何か?」という”問い”
のみです。
■ただ、一つこの本を読んで
思ったことは、
「答えがない問題こそが、
私達が知るべきで、向き合うべき問題である」
のではないか、
ということです。
何か、どこかに、
すっきりする答えが
あるのではないか?
そう考えてすぐ見つかるような
問題や課題は、言ってしまえば
そんなに大した話ではないのでしょう。
一方、
”答えがない問い”
とは、それを考える
プロセスを通じて、
・自分が何を大切にするのか?
・自分はどの立場を取るのか?
・自分の重要な価値観とはなにか?
を考えさせられる、
そんなものであると思います。
深いです。
そして、この本には
ただただ現実の声があります。
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<今週の一冊>
『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』
河合 香織 (著)
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