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2296号 2020年6月3日

7つの習慣の元トップセールスが語る『7つの習慣』(3) 〜「パラダイム」ってなんだ?(基礎原則編)〜

(本日のお話 2567字/読了時間4分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は資料作成など。

また、夜22時から、アメリカ オマハで開催の
ストレングス・サミットなるオンラインの会合に参加。
深夜1時半で眠くなり、撃沈でした。



さて、本日のお話です。

「7つの習慣」のフランクリン・コヴィーの
元トップセールスとして(一応アピール)長年研修に触れ、考えて、
「7つの習慣」を活用してきました。

ファンの1人として
個人的な見解も踏まえて、「7つの習慣」を分かりやすく
皆さまにお届けさせていただければと思います。

本日のタイトルは、

【7つの習慣の元トップセールスが語る『7つの習慣』(3) 〜「パラダイム」ってなんだ?(基礎原則編)〜】

■「問題の見方こそが、問題である」
(スティーブン・R・コヴィー)

、、、

この名言、いかがですか?

よーく、噛み締めてみると、
実に深い言葉だと思いませんか?



さて昨日は、
「インサイド・アウト」というお話をいたしました。
”自分が変わることで周りを変わること”、これが大事!
という話でしたね。

一方「周りが変わったら、自分が変わってもいい」
この考えをアウトサイドインと言いますが、

とはいえ、実際に信じている世界が、
「周りが変わらなければ自分は変われない」
という世界でいると、一歩目すら踏み出せません。

しかも、信じている当人は、

”それが普通と思って疑わない”

のだから、他責を自責に変えると言っても、
実は結構難しいのです

■じゃあ、どうすりゃいいのさ?

答えは、

”『ものの見方』に目を向けてみる”

です。

これが今日のテーマです。

先程の、「問題の見方こそが問題である」 の名言ですね。

■7つの習慣の「基礎原則」に出てくる
超重要ワードの1つに、

【パラダイム】

という言葉があります。

「パラダイム」とはギリシャ語に由来していて
『ものの見方』と言う意味です。

■昨日のインサイド・アウトの話に置き換えると、

「自分が変わることで人生は変わる」
と信じているのもパラダイムだし、

「周りが変わらなければ人生は変わらない」
と信じているのもパラダイム、

です。

そして、

1,「パラダイム(ものの見方)」は、「行動」に影響を与える

2,「行動」は「結果」に影響を与える

3,ゆえに、「パラダイム」は「結果」に影響を与える

のです。

ちなみに、ものの見方はとは、
365日24時間、無意識のときにも働くOSですから、
その影響度合いは尋常じゃありません。

「自分が変わる」というパラダイムの人と
「周りが変われば」というパラダイムの人で、

「言葉」や「行動」が日頃から違っていそうなのは、
なんとなくわかるはず。

そして、双方の未来の「結果」が
それぞれどうなるかも、おおよそ想像できるはず。

■かつ、

「パラダイム(物の見方)」は、
メガネのようなものとも言われます。

つまり、

”本人にとっては当たり前すぎるので、
自分では気づかない”

のです。

■コヴィー博士は言います。

『私達は世界をあるがままに見ているのではない。
私達のあるがままに世界を見ているのだ』

、、、と。

ゆえに、最初のステップとは
”自分のメガネを外して客観的に見ようとする”こと、

すなわち、

「自分の当たり前は、本当に事実なのか?と疑うこと」

なくしては、一向に水掛け論から抜け出せないのです。

■そして、「パラダイム」を変えることが、
私達の人生の大きな影響を与えます。

「7つの習慣」の中では、
この「パラダイムが変わる」
印象的なエピソードを紹介しています。

一部かいつまんでお伝えさせていただきます。

(ここから)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

コヴィー博士の存命の時、
ニューヨークの地下鉄に乗っていたときの話。

ある親子(父親&小さい男の子たち)
が地下鉄に乗り込んできました。

コヴィー博士が、座って見ていると、
子供たちは電車の中でわめきちらし、
乗客の新聞を取ったり、乗客に非常に迷惑をかけているようす。

コヴィー博士はイラつきつつ、
父親のほうに目をやります。

すると、目をつぶって寝ている(!)のです。

子供たちをしようともしない。
何かアクションを起こす気配もない。

(なんなんだこの父親の無責任感は!
自分の子供なのに、、、)

腹が立ってきます。

耐えきれずコヴィー博士は、
その父親に声をかけます。

(一応大人なので、努めて冷静に)

「あなたのお子さんが、
他の乗客に迷惑をかけているようです。
なんとかなりませんか?」

すると、男性が目を開け、
こういいました。

「ああ、そうですね。
なんとかしなければいけませんね。

1時間ほど前に、あの子の母親が、病院で亡くなって。
この子たちもどうしたらいいのか動揺しているのかもしれません…

これからどうしたらいいのか、、、」



それを聞いた瞬間、
コヴィー博士は世界がまるで変わって見えました。

目の前の男性が、

”子供をしつけないだらしない無責任な父親”

から、

”自分の妻を亡くし、悲しみと絶望に打ちひしがれている1人の人間”

へと、違った存在に見えたのでした。

そして、コヴィー博士は男性に声をかけていました。

「私に何かできる事はありませんか?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(ここまで)

、、、と、いうお話。

コヴィー博士に起こった、
この一連の出来事を「パラダイムシフト」と呼びます。

■「パラダイムシフト」とは、

『「新しい経験や情報」を得ることにより、
物の見方ががらりと変わること』

です。

もう一度いいます。

パラダイム・シフトは、
「新しい経験や情報」を得ることで、
ものの見方が変わる事を言います。

そして、
自分のものの見方は、あくまでも自分の見方に過ぎない、
というスタンスに立ち続けることで、

時に、アハ体験とも言える
ガツンとした脳内の衝撃を伴います。

■おそらく皆様も、

・学生から社会人になった瞬間、
・海外旅行に行き、日本の文化とまるで違うものを体感した瞬間、
・転職をして会社の文化がまるで違うことを知った瞬間、
・結婚出産など、自分の状況が大きく変わった瞬間

などに、

大きくパラダイムが変わった瞬間、
パラダイム・シフトがあったはず。

でも、長らく同じ環境にいると、
それが世界の全てと思ったりするのですよね。

そう、正しく長らく会社にいて
「肩書=自分の価値」と勘違いをしてしまう
一部の管理職のように。

(厳しい言い方みたいで、すみません。
でも、本当にそう思うとき、あります)

■そして、「7つの習慣」の基礎原則以降、
約100ページ目以降に書かれていることは、

『過去200年の成功者が持っていた
原則的なパラダイム(ものの見方)』

が体系的に整理をされているのです。

そして、7つの習慣の使い方とは、

”「成功者が持つ原則的なパラダイム」へと、
「自らをチューニングする」ことで、成功を手に入れる”

と言えるでしょう

そして、「7つの習慣」のこの
”7つの整理の仕方”が、またエレガントなのですよねー。

ああ、また話したくなりましたが、
この辺でやめにしておきます。

明日は、「基礎原則編」の最後、
「7つの習慣の全体構造」を説明した、
『成長の連続体』というお話をいたします。

基礎編だけで、3本も、、、、
と言わないで下さい。

これでもだいぶ削っているので(苦笑)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<今日のまとめ>

・「パラダイム」とはメガネのようなもの。
自分のものの見方は、当たり前すぎて気づかない。

・「パラダイム」は行動と、結果に影響を与える

・「パラダイム」を変えるには、新しい経験と情報が必要。
また、自分のパラダイムを客観的に見つめてみること。

・成功者には「原則的なパラダイム(ものの見方)」があり
それに自分を合わせることで、望む成果を得られるようになる

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

※本日の話は、著者(紀藤)個人の見解も一部含めて入れて説明したものです。

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<本日の名言>

「与えられた環境でどう振る舞うか」でしか
人間は前に進むことはできない。

スティーブン・R・コヴィー

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