信頼と論理と感情のベストな配合比率が、「伝わる」を創り出す
(本日のお話 2058字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は2件のシステムコーチングの実施。
(なかなかタフな時間でございました、、、)
そして夜は、
共催しているマーケティング勉強会の
第4回目の実施でした。
最近、コーチングまみれです。
*
さて、本日のお話です。
6月以降システムコーチングや
コーチングを頻繁に実施していますが、
改めて思うのが、
「伝わること」
(伝えるでなく、です)
とは、簡単そうで、
難しい職人技だよな、
とつくづく思います。
ということで、今日は
『「伝わる」には何が必要なのか?』
について、思うところを
皆さまにご共有させていただければと思います。
タイトルは、
【信頼と論理と感情のベストな配合比率が、「伝わる」を創り出す】
それでは、どうぞ。
■コミュニケーションとは、
実に奥深いものです。
なまじっか人は普通に
話をしたり、聞くことはできるので、
”なんとなくできる”気になるものです。
でも、
「相手に伝える」と「相手に伝わる」
の間に、何百海里の隔たりがあります。
ただ「言うだけ」は簡単でも、
それを相手に受け取ってもらい、かつ
相手の行動変容に繋がる、
とまで考えると、
もうそれは”職人芸”とも言えるくらい
難易度が高い匠の技のようにも思えます。
、、、
コミュニケーションって、
意外と難しいんです。
■その中で、
コーチングの経験を重ねたり
「7つの習慣」を学んだりする中で、
”「相手に伝わる」の条件として、
2つ(+α)の条件がある”
ように思いました。
*
まず1つ目は、
『信頼関係が構築されていること』
です。
そして2つ目は
『率直かつ、シンプルに伝える』。
そして、(+α)で
「相手が理解できる話の構造、論理がある」
こと。
まあ、言われてみれば
そりゃそうだという項目ですが
もう少しお付き合いください。
■まず、1つ目の、
『信頼関係が構築されていること』
ですが、
お互いと理解し理解され、
共創につながる良質なコミュニケーションを実現するためには、
「7つの習慣」でも言われる通り
『信頼残高』
がないとそもそも成り立ちません。
そのためには、
日常からの「信頼」の積み重ねという
”Doing(行動)”が重要。
相手の人格と意見を
普段から尊重し、約束を守り、
相手の話に耳を傾け、
「自分のことを理解してもらえている」という
関係を築くという、行動があり、信頼が生まれます。
かつ、さらに言えば本人が、、
「言っていることとやっていることが
一貫していて矛盾がない」
(誠実さ=integrity があること)
という”Being(あり方)”があると
自然と信頼が蓄積されるでしょう。
■そしてそのような信頼関係があった上で
『率直かつ、シンプルに伝えること』。
これが、実はすごく大事では、
と思っております。
、、、というのも
人は、何か発言するときに
・自分は◯◯の立場にあるからこういわねば、とか
・こんなこと言って馬鹿と思われたらどうしよう、とか
・相手を必要以上に傷つけたらどうしよう、とか
・自分の意見も完璧じゃないし否定されたらどうしよう、
というように、
”言葉を発する自分の内側には
いろんな想いが包含されている”
からです。
そしてその複雑な思いを、
制約のある言葉で表現しようとすると、
「長くなって、結局
何が言いたいかわからなくなる」
となったりします。
■自分の思いの一部を切り取って
「言葉」として適切に変換することは
実は、
”複雑な思考を言語化をする訓練”
(内省すること、書くこと)
をしていないと
実現できない難しい技術の1つ。
ゆえに、
言いたいことがあっても、
あれもこれも複雑な心境を
ただ「言う」だけでは、
相手には伝えたいメッセージが伝わらないもの。
■ゆえに、
『最も伝えたいことを抽出して
素直に、シンプルに言葉に出す』
こと。
これが相手に「伝わる」ために
大切な技術の一つだと思うのです。
言葉の純度が高く、
”シンプルに、純粋にそう思った”
という思いのパワーは、
予想以上に強いものです。
少年少女時代のピュアな告白が
なんだか胸を打つのは(私だけかな)
それは、
理論で何重にも固められた賢い話よりも
結晶化された純度の高い想いが持つ質量のほうが
時に伝わることが多い、
ということではないでしょうか。
■私の例で恐縮ですが、
例えば我家の夫婦の会話でも、
仕事を一緒にする時に、
「これって◯◯な要素が絡み合っているし
優先順位は□□だから、普通に考えたら、
まずこれからやるべきだし、君の役割はこれだよね」
と理屈、論理で伝えても、
受け取ってもらえなくても、
(最低限の理屈は伝えた上で)
「今、このことで困っている。
そして君の役に立つとも思う。
だから協力してほしい」
と伝えた方が、相手に伝わり
効果を発揮することがある、
と思っています。
(信頼が構築されていることが前提)
■「相手に伝わる」こと。
そのために大事なのは、
”理論だけ”ではなくて、
1)信頼関係を築く
2)率直かつシンプルに伝える
という配合比率こそが、
相手に伝わり、相手を動かすための
とても大事なポイントになる、と感じます。
■信頼と理論と感情。
コミュニケーションの相手によって、
また自分のキャラクターによって、
”自分と相手と言う2つの変数の中で
最適な配合比率にしながら発信をしていくこと”
やや抽象度の高い話になってしまいましたが、
これはコミュニケーションの秘訣なのだろうな、
と思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
==============================
<本日の名言>
人の心はパラシュートのようなものだ。
開かなければ使えない。
アレックス・オズボーン(米国の実業家/1888-1966)
==============================