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2338号 2020年7月15日

信頼と論理と感情のベストな配合比率が、「伝わる」を創り出す

(本日のお話 2058字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は2件のシステムコーチングの実施。
(なかなかタフな時間でございました、、、)

そして夜は、
共催しているマーケティング勉強会の
第4回目の実施でした。

最近、コーチングまみれです。



さて、本日のお話です。

6月以降システムコーチングや
コーチングを頻繁に実施していますが、

改めて思うのが、

「伝わること」
(伝えるでなく、です)

とは、簡単そうで、
難しい職人技だよな、

とつくづく思います。

ということで、今日は

『「伝わる」には何が必要なのか?』

について、思うところを
皆さまにご共有させていただければと思います。

タイトルは、

【信頼と論理と感情のベストな配合比率が、「伝わる」を創り出す】

それでは、どうぞ。

■コミュニケーションとは、
実に奥深いものです。

なまじっか人は普通に
話をしたり、聞くことはできるので、
”なんとなくできる”気になるものです。

でも、

「相手に伝える」と「相手に伝わる」

の間に、何百海里の隔たりがあります。

ただ「言うだけ」は簡単でも、

それを相手に受け取ってもらい、かつ
相手の行動変容に繋がる、

とまで考えると、

もうそれは”職人芸”とも言えるくらい
難易度が高い匠の技のようにも思えます。

、、、
コミュニケーションって、
意外と難しいんです。

■その中で、

コーチングの経験を重ねたり
「7つの習慣」を学んだりする中で、

”「相手に伝わる」の条件として、
2つ(+α)の条件がある”

ように思いました。



まず1つ目は、

『信頼関係が構築されていること』

です。

そして2つ目は

『率直かつ、シンプルに伝える』。

そして、(+α)で

「相手が理解できる話の構造、論理がある」

こと。

まあ、言われてみれば
そりゃそうだという項目ですが
もう少しお付き合いください。

■まず、1つ目の、

『信頼関係が構築されていること』

ですが、

お互いと理解し理解され、
共創につながる良質なコミュニケーションを実現するためには、
「7つの習慣」でも言われる通り

『信頼残高』

がないとそもそも成り立ちません。

そのためには、
日常からの「信頼」の積み重ねという
”Doing(行動)”が重要。

相手の人格と意見を
普段から尊重し、約束を守り、

相手の話に耳を傾け、
「自分のことを理解してもらえている」という
関係を築くという、行動があり、信頼が生まれます。

かつ、さらに言えば本人が、、

「言っていることとやっていることが
一貫していて矛盾がない」
(誠実さ=integrity があること)

という”Being(あり方)”があると
自然と信頼が蓄積されるでしょう。

■そしてそのような信頼関係があった上で

『率直かつ、シンプルに伝えること』。

これが、実はすごく大事では、
と思っております。

、、、というのも
人は、何か発言するときに

・自分は◯◯の立場にあるからこういわねば、とか

・こんなこと言って馬鹿と思われたらどうしよう、とか

・相手を必要以上に傷つけたらどうしよう、とか

・自分の意見も完璧じゃないし否定されたらどうしよう、

というように、

”言葉を発する自分の内側には
いろんな想いが包含されている”

からです。

そしてその複雑な思いを、
制約のある言葉で表現しようとすると、

「長くなって、結局
何が言いたいかわからなくなる」

となったりします。

■自分の思いの一部を切り取って
「言葉」として適切に変換することは

実は、

”複雑な思考を言語化をする訓練”
(内省すること、書くこと)

をしていないと
実現できない難しい技術の1つ。

ゆえに、

言いたいことがあっても、
あれもこれも複雑な心境を
ただ「言う」だけでは、

相手には伝えたいメッセージが伝わらないもの。

■ゆえに、

『最も伝えたいことを抽出して
素直に、シンプルに言葉に出す』

こと。

これが相手に「伝わる」ために
大切な技術の一つだと思うのです。

言葉の純度が高く、

”シンプルに、純粋にそう思った”

という思いのパワーは、
予想以上に強いものです。

少年少女時代のピュアな告白が
なんだか胸を打つのは(私だけかな)

それは、

理論で何重にも固められた賢い話よりも
結晶化された純度の高い想いが持つ質量のほうが
時に伝わることが多い、

ということではないでしょうか。

■私の例で恐縮ですが、
例えば我家の夫婦の会話でも、

仕事を一緒にする時に、

「これって◯◯な要素が絡み合っているし
優先順位は□□だから、普通に考えたら、
まずこれからやるべきだし、君の役割はこれだよね」

と理屈、論理で伝えても、
受け取ってもらえなくても、

(最低限の理屈は伝えた上で)

「今、このことで困っている。
そして君の役に立つとも思う。
だから協力してほしい」

と伝えた方が、相手に伝わり
効果を発揮することがある、

と思っています。

(信頼が構築されていることが前提)

■「相手に伝わる」こと。

そのために大事なのは、
”理論だけ”ではなくて、

1)信頼関係を築く

2)率直かつシンプルに伝える

という配合比率こそが、
相手に伝わり、相手を動かすための
とても大事なポイントになる、と感じます。

■信頼と理論と感情。

コミュニケーションの相手によって、
また自分のキャラクターによって、

”自分と相手と言う2つの変数の中で
最適な配合比率にしながら発信をしていくこと”

やや抽象度の高い話になってしまいましたが、
これはコミュニケーションの秘訣なのだろうな、

と思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

人の心はパラシュートのようなものだ。
開かなければ使えない。

アレックス・オズボーン(米国の実業家/1888-1966)

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