雑事優先の法則
(本日のお話 1850字/読了時間4分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日月曜日は3件の個別コーチング、ならびに
2件のアポイントでした。週末の3日間のシス
テムコーチングの集中トレーニングで、諸々
気持ちを燃焼させ、ヘロヘロしていました
が、昨日夕方は早めに仕事を切り上げられた
ので、だいぶ回復いたしました。休息は大事。
今日から、今週のスタート!ということ
でまた気合を入れていきたいと思います。
*
さて本日のお話です。今日はいつもお世話に
なっている人事責任者の方から聞いた「やり
がちな時間の使い方ー失敗パターン編ー」に
ついて、いい言葉だな、と共感・納得したお
話がありますので、皆様にご共有させていた
だきたいと思います。
タイトルは
【雑事優先の法則】
それではどうぞ。
■皆さまは、ありませんか?
「やらなきゃいけない」
「このことが重要だとわかっている」
「締め切りも結構近い、やばい」
手帳に、”締切が迫る重要なこと”が、しっか
りと書かれているのに、つい先延ばしにして
しまう。
先延ばしにしてる間もまずいまずい、とわ
かっている中、真綿で締め上げるようなモヤ
モヤした気持ちを抱えつつ、しかしそれでも
なお先送りにしてしまい、すぐに着手できな
い、、、
というような状況です。
■『7つの習慣』の「時間管理のマトリク
ス」という概念では
第1領域(緊急かつ重要なこと)
第2領域(緊急ではないが重要なこと)
第3領域(緊急だが重要でないこと)
第4領域(緊急でも重要でもないこと)
の4領域のいずれかに私達の日々の出来事は分
類される、といいます。
そしてこの「時間管理のマトリクス」の考え
に当てはめると、上述の
「重要なことがあるとわかっているのに、
それでもなお、先延ばしにしてしまう」
という現象は、
”第1領域が最優先だと頭ではわかっているの
に、つい第3領域、第4領域に流れてしまう”
という現象といえるでしょう。
■なぜこういうことが起こるのでしょう?
それは、人は
「今の自分が快適でいたい」
からにほかなりません。
”今”、大変なことは避けたいと言う、今の自
分を優先させてしまうという心理状況は、誰
しもに働きます。それを意志で征服させられる
ためには、強い目的意識が必要ですが、皆が皆
そうでもない。
往々にして、頭でわかっていても、感情では
「重たくてすぐにやらなければいけないプ
レッシャーに向き合いたくない」というのが
本音だったりします。
(よーーーくわかります。しみじみ)
■ゆえに、「今週末までに企画書を出さない
といけない」とか「もうリミットがない」と
わかっていることがあることを先に先に伸ば
す一方、その罪悪感・モヤモヤの空白を埋め
るかのごとく、
「大して重要でもないメールボックスを何度
も開いて細かく返信する」とか
「なんとなく資料を整理してみる」とか、
「計画と称して手帳に色々と書き込んで
本当はすぐ手をつけるべきことをやらず、
先に延ばしてしまう」
みたいになり、
結果、忙しそうなんだけれども、
なかなか成果は上がってこない、、、という
現象が仕事の現場では蔓延っているものだ。
■、、、というお話を、ある人事責任者の方
から聞き、彼はその一連の現象を
【雑事優先の法則】
と呼んでいます、とおっしゃられ、誠に
うまいこといったものだと膝を打ったのでした。
■ちなみに私が思うこの話のポイント。
それは本題とずれるようですが、
“このあるあるな時間の使い方の失敗パターンを
『雑事優性の法則』としてキャッチーな言葉として、
タグ付けをしたこと“
にあると思っています。
よくある時間の使い方の失敗パターン、
すなわち、
・第一領域(緊急かつ重要なこと)を
今すぐやるべきとわかっている
↓
・しかし、「重たいものに今すぐ
向き合いたくない」という気持ちが起こる
↓
・故に頭ではわかっていても、その
第1領域に目を背けるごとく、
第3領域、第4領域をやってしまう
というパターンを言語化し、『雑事優先の法則』
としてタグ付けし、脳内にその印象的な言葉を
据え置くことで、同じようなパターンになった時に、
「ああ、これは今自分に
『雑誌優性の法則』が働いているのだ」
と自覚的になる可能性が高くなります。
自覚的になることで、人は初めて
行動を修正することができます。
■人は言葉で考え、言葉で自分を律します。
言葉があるから別の選択肢を決めることができます。
ゆえに、それが名言であれ、造語であれ、
武器になる言葉を持つ、防御壁となる言葉を持つこと。
シンプルですが、日々の無意識の決定に
影響を与える、人生を豊かにするOSのような
大切なポイントであろう、そう思っている次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
今日なし得ることに全力を尽くせ。
そうすれば、明日は一段の進歩があるでしょう。
アイザック・ニュートン(イギリスの自然哲学者/ 1642-1727)
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