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2375号 2020年8月21日

「それでいい」ではなく「それがいい」と言える自分になる

(本日のお話  2052字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は朝7時の
早朝ミーティングから始まり、
立て続けに4件のミーティング。

ならびに1件のシステムコーチングの実施。

本当は夜からもうひと頑張りする予定でしたが
やりすぎると、動けなくなりますね(汗)

夜食べた、もんじゃ焼きとコーラが
大変美味しい1日でした。



さて、本日のお話です。

「いい本」というのは、
読んだ後に、自分の中に残って、

その本からの学びがまるで疑似体験のように
自分の身に起こった感覚がします。

先日読んだ本、

『リーダーシップに出会う瞬間 成人発達理論による自己成長のプロセス』
有冬典子 (著), 加藤洋平 (監修)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07NDDBKT4/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_UGkoFbCRY5Y9F

も、その1冊でした。

今日はその本を学んで、
未だ印象に残っている気付きを、
皆さまにご共有させていただければと思います。

タイトルは、

【「それでいい」ではなく、「それがいい」と言える自分になる】

それでは、どうぞ。

■皆さまは、

「自分の意見を主張する」

ということ、得意でしょうか、
あるいは、苦手でしょうか?

もっと深く問うて見ると、
「自分に正直でいる」こと、
普段からどれくらいできているでしょうか?

、、、などと聞いてみると、

「いや、なかなか自分の意見って
強く言えない」とか

「他の人の気持ちも気になるし、
みんなの顔色や状況、伺うよね」とか

「空気を読みながら、何かを発言したり
選択するのが普通になっているかも」

という人、
少なくないのではと思います。
(むしろ多いのでは)

■ちなみに世界的ベストセラー『7つの習慣』では、

”Win-Winを考える(第4の習慣)”

において、

”自分のWin=自分の意見を伝える「勇気」と
相手のWin=相手の気持ちを慮る「思いやり」
のバランスを取ること”

が、
人間関係におけるWin-Winを実現する
要であると語っています。

しかし、日本人はつい、
「勇気<思いやり」となり相手の話は聞くものの、
なかなか自分の意見を伝えられない、

という傾向もある、と言われています。

■確かに、私も
(特に日本の組織においては)
「同調圧力」がそれを阻んでいるようにも
感じることがあります。

周りと歩調を合わせようとする意識、
それが構造的にも文化的にも
強く根付いていて、

「自分の意見を素直に言う」というよりも、

「その場の最適解と思われることに
”自分を合わせる”」

ことを習慣的に行ってしまうこと
なかろうか。

、、、そんな事を思ったのです。

■さて、そんな事を踏まえて
冒頭にご紹介した、

『リーダーシップに出会う瞬間
成人発達理論による自己成長のプロセス』

の本に、こんなワンシーンが出てきました。

シンプルなあるあるストーリーでしたが、
それが考えさせられるものでした。



それは、ある先輩課長(30代後半女性)と、
主人公の係長(30歳女性)が、
一緒にランチに行っていた時の話。

先輩課長が、

「私、グラタンセットお願いします」

とオーダーした際に、
続くように、主人公の係長が

「私もそれで」

といったのでした。

すると、先輩課長がこう返します。

「あなた、本当に
グラタンセットが食べたいのかな?

サンドイッチプレートのページを
じっと見ていたじゃない」

、、、と。

そして、先輩課長は、

「あなたが本当に食べたいものを頼みなさい」

と促すのでした。

■そして、主人公と先輩課長はその話から
「なぜ私は、無意識に合わせてしまうのか?」
についてランチを食べながら話を進めます。

すると、主人公は気づきます。

「相手のことを慮って、
誰かの意見に合わせているのではなく、
自分には”恐れ”がある。」

「自分の意見を通すことで、
生意気と思われたりしないだろうか、
合わせたほうが協調性を感じてもらえるのではないか、
みたいな無意識な恐れがある」

そんな、”無意識の心の癖”が
自分には存在していたようだ、

と気づくのでした、

、、、というお話。

■さて、このお話を読み、
自分に照らし合わせて、思ったのです。

「こういうこと、
自分もしばしばあるな、、、」

と。

そして皆さまの中にも、
心当たりがある方、
きっといらっしゃるのではないかと思います。

例えば居酒屋で、

「ウーロン茶」

と言いたいところを、
みんな生だから「生で」みたいな
イメージかもしれません。

実は別にウーロン茶を頼んでも
誰も気にしていないにも関わらず。

■もちろん、それ単体の行動が
良い悪いではありません。

状況に応じて、
本当に空気を読むこと、
そして行動することも、
もちろん大切かと思います。

ただ大事なのは、
「周りに合わせる」のが常態化しすぎて

『「本当はこうしたい」という思いを、
無意識に蓋をしていないだろうか?』

という疑問を持つこと、

このことは、
上記の話に心当たりがある方にとって
特に重要ではないか、と思うのです。

■それは、

自分の願いや思いに
蓋をしすぎていると、
それがゆくゆく自分を毒していくからです。

それは誰かに依存的になり
他者の価値観に自分を合わせることで、
自分の本当に気持ちが見えなくなって、

言いようのないもやもや感を
自分の日々に残すことに繋がります。

ゆえに、
シンプルだけれど、
意外とできない、

自分に正直であること、
自分の願いに忠実であること、
他者の選択や価値観に依存せず、
自分の人生を生きることを、

常に自分に問うことは、
とても大切なことではなかろうか、

そのように思います。

そのために、

「自分の今の言葉は真なりか?」

と、一瞬一瞬、
自らに問うていくこと。

自分で自分を騙さないために、
とても極めて重要な心の状態だろうな、

そのように思う次第です。

■ということで、

【「それでいい」ではなく、「それがいい」と言える自分になる】

そのように常に意識していたいし、
そう言える勇気を持ち続けたい、

そんな事を思っている次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

志を立てるためには、
人と異なることを恐れてはならない。

吉田松陰(長州藩士・思想家/1830-1859)

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