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2379号 2020年8月25日

ダイナミックスキル理論から学んだ、「私達はウネウネと成長していく」というリアル

(本日のお話  2154字/読了時間4分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は終日ストレングスファインダーの
オンライン終日研修の実施でした。

1日+オンラインの時間の制約も感じつつも、
参加される皆さまの発言力に助けられて、
「強み」についてのメガネを
手に入れていただかな、と思います。

ご参加頂きました皆さま、
誠にありがとうございました!



さて、本日のお話です。

最近、

「成人発達理論」

というロバート・キーガン氏が
提唱した考え方に興味を持ち、
関連本を読み進めています。

今日はその中で読んでいる本

『成人発達理論における 能力の成長』
(著:加藤洋平)

から、「なるほどな」と
学びになったお話がありましたので
皆さまにご共有させていただければと思います。

タイトルは、

【ダイナミックスキル理論から学んだ、「私達はウネウネと成長していく」というリアル】

それでは、どうぞ。

■私たち大人が成長するとき、
どのように成長していくのだろうか?

、、、

人は多かれ少なかれ、
誰しもが「成長願望」を持っているものですが、

この大人の成長を発達心理学の分野から
真剣に考えてきた歴代の学者達がいます。

そして近年の研究によると、

「私達の能力は、階段のように、
直線的かつ、ステップを踏んで
成長するものではない」

ということがわかってきました。

■つまり、
「人の能力の成長」とは

スマフォのアプリのように、
何か1つインストールしたら、

その瞬間からある能力がずっと
できるようになるものではない、

ということ。

人は機械とは違うのです。

研修で学んで
それからずっと実践し続けても、

・できるようになったと思えば、
急にできなくなったり
・あるいは伸び悩んでいたら
急に成長したり

・何も変化が見られない状態が続いたり

という停滞・退行・成長などを
繰り返しながら

『ウネウネと成長していく』

ものである、
とも言えるでしょう。

とはいっても、
全体を俯瞰して見たら、

「”右肩上がり”ではある」

わけです。

■ちなみにこの成長の様子を、
ハーバード教育大学院の
カート・フィッシャー氏曰く、

”『発達の網の目』のようなものだ”

と比喩を用いて
成長のステップを語りました。

「発達の網の目、、、?」

という「??」が浮かぶ様子が
目に見えますが、

一言で言うと、

「能力は能力同士影響を与えあって
成長をしていくもの」

というお話です。

■、、、すみません、
更に、よくわからなく
してしまったかもしれません。

例をあげましょう。

例えば、私(紀藤)の

「メルマガを書く」

という能力。

この「メルマガを書く」という能力には
数多の別の能力が『網の目』ように
繋がっています。

具体的には、

・単語の意味を理解する力
・単語を文脈に応じて使う力
・2000文字くらいのストーリーを構成する力
・文章を大量に読む力
・文法を理解する力
・文法を操る力
・四字熟語や格言を集める力

、、、

などなど、小さな能力が
『網の目』のように、
集まってできています。

■そして、さらに言えば、

・単語の意味を理解する力

一つとっても、そこには
「深さ」があります。

レベル1〜99まであるイメージで、
「単語の意味を理解する」でも
まだまだ私も修行中のわけです。

多分、今の私はレベル40くらいのイメージ。

■英語を学ぶときも、

・リスニング
・スピーキング
・リーディング
・ライティング

の4つの要素は、
相互に影響を与えあっており、

どれかを伸ばすと、
他のものも伸びるという連動性があることは、

英語学習の経験者であれば
きっとおわかりであろうと思います。

これも

『発達の網の目』

のように相互に能力が影響を与えあっている
ということと同じです。

■そんな

ダイナミック理論
発達の網の目

の考え方を前提にして、

「私達はどのように自分の
能力の成長を考えたらいいのか?」

を考えると、いかがでしょうか?

もちろん、結論がこれ、とは言えませんが、
一つ私が思うのは、

『地道に能力を広い、積み上げて
努力をしていきましょう』

この一言に尽きるかと思うのです。

地味な答えですが、
正直、これしかないのだろうな、と。

■しばしば、

「どうしたらプレゼンが
上手くなるのでしょうか?」

などご質問いただきますが、
なんとも答えに窮することがあります。

私がプレゼンのプロではないものの、
少なくとも、

・プレゼンのストーリーを考える力(起承転結)
・自分の体の使い方を操る練習(身体感覚/ノンバーバル)
・言葉を洗練させる練習(バーバル)
・質問に応えるための知識を備える
くらいは必要になることは
想像に固くありません。

かつ、上記の能力を鍛えるにはどうしても、

「その分野のおいて少なくとも10冊の本は読みましょう」
「プレゼンにおいて10冊くらい本を読みましょう」
「小説を読む、良い言葉をストックしてボキャブラリを増やしましょう」
「そして、足りないと思うスキルを実践を通じて身体知化しましょう」

という話になってしまうと思うからです。

「このスキルさえ覚えれば完璧!」

という、”ものの見方”自体が、
そもそも能力の成長とそぐわない、

と私は感じるのです。

■「コーチング」でもそう。

・傾聴力
・承認力
・フィードバック
・質問力
・ノンバーバル(ミラーリング・ペーシング)

等のスキルがあり
それらの小さな能力も
それぞれレベルがあります。

だから、一つだけではなく、
ウネウネしつつ、あれもこれも
ばくばく食べながら進めることが
やっぱり大事なのだろうな、

と思うわけです。

■ということで、まとめると、

・能力は階段のように直線的に
成長するわけではない

・私達はウルトラC的な急成長はしない

・『発達の網の目』といわれるように、
能力同士が結びついて一つの能力になっている

そんなこと踏まえて

必要と思うスキルに3つくらい目星をつけて
おおよその理論を学んだ後は、
ひたすら実践を積み重ね

【停滞や急進を繰り返しながら
”ウネウネと成長していく”】

このようなスタンスで
自らを成長させることが重要なのだろう、

と思う次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

人生を建設するには、一つ一つの行動から
やっていかなくてはならない。

マルクス・アウレリウス(古代ローマの皇帝/121-180)

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