メールマガジン バックナンバー

2380号 2020年8月26日

「戦略的手抜き」はプロの工夫

(本日のお話  1956字/読了時間4分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は4件の打ち合わせ。

ならびに19-22時にて
システムコーチングの実施でした。

今週は通常の打ち合わせ&業務に加えて

終日研修2本、
システムコーチング6件

その前後の振り返りも含めて
個人的にやりすぎなスケジュールに
なりつつあります。。。



そんな話も含めて、本日のお話です。

今日は

「充実しているけれど、
無理はしない働き方」

について、先日
先輩の経営者から聞いた話から
感じたことを、皆さまに
ご共有させていただければと思います。

タイトルは、

【「戦略的手抜き」はプロの工夫】。

それでは、どうぞ。

■仕事ができるということは、
基本的に幸せなことです。

誰かに求められたり、
やることがあって、
それによって報酬がもらえる。

日々やることがあって、
若干忙しいくらいのほうが、
実は幸福度も高いのではないか、

と私は個人的に感じております。

■、、、とはいえ、それが
忙しすぎると、これはこれで問題。

皆さまもご経験の通り、
忙しすぎるのは心身にとって、
良い影響はもたらしません。

ゆえに、

「自分の健やかなる心身を保ちつつ、
継続的に働くこと」

は働くほぼ全ての人にとって
関心があるテーマではないでしょうか。

■とはいいつつ、私の場合、
しばしばやってしまうのが、

・頑張って集中力を限界まで引き出そうとする

・するとある夜、プツっとスイッチが切れる。

・プリンやスイーツをどか食いする
(あるいはどうでもいい動画を見耽る)

・疲れを引き摺り、かつ自尊心が低下し
翌日の生産性が落ちる

という負のスパイラルです。

(私だけでなくみなさんも近しいこと
きっとありますよね、、、?)

■確かに頑張れば働ける。

ただ体に鞭打っても、
ある一定量働くと全然進まないし
気持ちも本当にキツい。

エネルギーが切れてから
無理やり気合で働くのは、
本当に苦行だったりします。

でも、追われていると
ついやってしまうのですよね。。。

■そんな中、先輩経営者であり、
私のメルマがの師匠であり、
経営コンサルタントで、
尋常ではない生産性を誇る方から

”働き方”について
こんな話を聞きました。

その方曰く、

「自分の場合、コンサル2時間を
1日最大3件までにしている」

とのこと。

続けて言うには、

「1日4件のコンサルも(8時間)の、
瞬間風速ではできるのだけど、
そうすると翌日に残るんですよね。

だからやらないんです」

、、、と。

つまり、

『継続的に走り続けるために、
「意図的にパワーセーブ」をする』

それを意識してやっている、
ということでした。

■もう一例あげると、
私が働いている研修講師も、
人によってルールを決めている人もいます。

例えば、

「1週間に終日研修の登壇は4日まで」

など。

このルールを設けている方は、
たしかに無理をすれば
1週間に5日、6日登壇はできます。

仕事が入ったほうが、
収入も増えるし、いいじゃないか、

と思いますが敢えて断るそうです。

■なぜかというと、それをやると、

これまでの経験から、
体に負荷をかけ続けた影響が
どこかで爆発し、体調を崩し、
しばらくお休みになる、

ことを何度も経験したからだそう。

自分が安定したモチベーションと
生産性が最大限に保てるスピードで

『継続的に走り続けるために、
「意図的にパワーセーブ」をする』

ことをしている、、、

そんなお話でした。

■という事例を考えてみると

皆さまの中でも、
働き方についてヒントを
感じる方もいるのかもしれません。

特に、

「気合と根性、やる気がある」

人に限って、注意が必要です。

余談ですが

私が最初に働いた外食業界も、
やる気に溢れて、なんとかお店をよくしよう、
と思う人ほど最初に潰れていきました。

これは後から聞いたのですが、

「燃えている新人ほど、
心折れて辞めてしまう」

という傾向は、
外食ではよくある話らしいです。

その理由は飲食店のお店は、
やったほうがいいことが無数にあり、

それに「全力を出しすぎる」形で
日々向き合うと、どこかで
体力・気力が枯渇してしまうから、

ということでした。

そして、その感覚は、
とてもわかる気がします。

(→私も心折れて外食を辞めた人間なので)

■全力を出すことは、大事です。

美しいし、称賛されます。

だから、もっと全力出せ、となります。

でも、だからこそ、
私達が気をつけるべきことがあると思います。

それは「全力を出す」ことは
確かに大事だけれど、
仕事も人生も基本は長期戦。

だから、打ち上げ花火ではなく
粛々と思える炭火のように、

『継続的に走り続けるために、
「意図的にパワーセーブ」をする』

ことが打率を常に高く保てる
プロフェッショナルのごとき
とても大切なスタンスなのだろうな、

と思った次第。

スポーツ選手と同じで、
「故障」をしないことがプロです。

心身をベストに保ち、
心身を故障しないように努める。

それは言い換えると、

【素晴らしき「戦略的手抜き」】

とも言えるかと。

中長期的に結果を出し続ける上で、
とても大切なスタンスであろう、

そう思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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<本日の名言>
精神にとって、休閑期は種まきと時と同じように重要だ。
肉体だって耕作しすぎたら疲れてしまう。

バーナード・ショー(イギリスの劇作家/1856-1950)

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