人生の哀しさを考えると、忙しさも、愛おしく思える
(本日のお話 1885字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は4件の打ち合わせ。
並びに夕方から夜にかけて
「7つの習慣 社内ファシリテーター勉強会」の
実施でした。
世の中はシルバーウィークに突入!
私もインターバルという感じで
ホッとしております。
*
さて、本日のお話です。
基本、誰かに求められて
仕事がたくさんあるというのは
嬉しいことだな、と思います。
でも、時にその「忙しさ」にまみれて、
周りが見えなくなってしまったり、
その忙しさを憎々しく思うこともあるかもしれません。
そんな中、昨日、
親しくさせていただいている経営者の
株式会社ルバートの?上さんとお話する中、
ちょっと哲学的な話で盛り上がりました。
(余談ですが、ルバート社の『資料作成講座』は、
生産性を高める上で、超オススメです)
https://peatix.com/event/1555836/view
今日はそのお話の内容と、感じたことを、
皆様にご共有させていただければと思います。
タイトルは、
【人生の哀しさを考えると、忙しさも、愛おしく思える】
それでは、どうぞ。
■先日、打ち合わせの前に
ちょっとした与太話をしていました。
「最近どう?」なんて話の後で、
「コロナで外に出なくなって、
体を動かさなくなって、”老い”を感じますよね」
という話に繋がり、
「老い」にまつわる哲学的な
人生観の話になりました。
(まだ午前中なのに笑)
■テーマは、
「”老い”を精神的に受け入れるのか?
あるいは、肉体的に老いを避けようともがくのか?
あなたは、どっち?」
というような話。
そんな話を、40前後の男女3人で、
話をしていました。
(まだ午前中なのにagain)
その中でふと思い浮かんだのが、
「人生とは、”アイ”である」
という言葉でした。
■ちなみに、”アイ”とは
LOVEの愛ではなく、
『哀』
のほうのアイです。
私が尊敬している経営者が
「私の履歴書」や「成功者の自伝」、
誰かの半生を描いた
ノンフィクションの映画や小説など
様々な人物の人生を精緻に見ていくと
”結局、人生とは「哀」なのだと
思わざるを得ない”
といっていました。
そして、私もその話を聞いて、
色々考えてみると、そうなんだろうなと
感じるようになりました。
■そんな話を口にしていた際に
仲間の一人がこんな、口にしました。
「見ていないからわからないけど…」
という前置きをしつつ、
「映画『ランボー』の最後でも、
同じような話、スタローンがしていた気がしますよね。
ランボーの最終作は
かつて妻の名前を叫んでいたランボーが
結局、1人で戦うんです。
その理由について、スタローンが言ったのが
”人は、40代くらいまでは
仕事も増え、子供も増え、繋がりが増え、
どんどん”増えていく”ように思える。
でも、ある時を境に、
仕事での役割も後進に譲り、
子供が成人をし、離れ、
時に友人が亡くなる、あるいは
自分の肉体的な衰えを感じるなど、
”なくなっていく”ことが基本となる。
人は、最後は一人になっていく。
だからランボーも最後は一人で戦う”。
って」
、、、
そんな話も重ね合わせて、
”人生とは、何かを獲得していき、いずれ、
それらを手放していくというプロセスである”
そのことに改めて思い馳せたのでした。
■ちなみにこのことは、
”想像”しかできません。
なぜならば、本当の意味で体感するためには、
獲得し、失わないと、わからないからです。
でも、とても大切な概念だと思ったので、
それを「意図的に意識する」ために、
私の部屋には、
『100年カレンダー』
というものを貼っています。
これは自分の誕生年から100年のカレンダーで、
700円位でネットで変えるのですが、
自分が100歳まで生きたときの
全体の年表が一覧になっているというものです。
■これを眺めていると、不思議なことに
”今自分が歩んでいる時間が、
かけがえのない瞬間である”
ように、思えてくるのです。
*
現在、私は38歳ですが、
40代前後というのは、人生の一部と思えます。
忙しい忙しいと言いながら、
仕事に没頭できる環境。
同じような立場の友人と一緒に、
仕事でコラボレーション出来る状況。
自分自身が成長出来るという実感と
まだ親も健在で、さほど健康に心配がない状態。
その上で、誰かに貢献できる仕事ができること。
加えて、人生を俯瞰して見て、
”この状況も、いずれ失われていくもの”
という前提にたって考えると、
この忙しい忙しいと思う瞬間も、
愛おしく思えてくるのです。
一生懸命、毎日生きよう、
と思えます。
■これは私の個人的な価値観ですが、
人生はバイオリズムのように
大きな流れがあるように思います。
良いときは良いとき。
大変なときは大変なとき。
色々あるけど、それぞれの味がある。
「喜怒哀楽」というのは、
4種類あるからこそ、趣があるように
哀しさも、人生の深さを感じる
美しいものである。
そんな考え方に自分を設定してみると
大げさなようですが、
「人生のあらゆる瞬間がかけがえのないものであり、
忙しすら、愛おしく思える」
そんなことを思ったのでした。
■、、、と自分が
その境地に至れているかというと、
全くそんなつもりはありませんが、
そんな視点で日々生きることが出来たら
とても幸せだな、と思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
マイナスをプラスに変えることができるのは、
人間だけが持っている能力だ。
アルフレッド・アドラー (オーストリアの精神科医/1870-1937)
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