妻がキッチンの掃除を急にし始めた理由から学ぶ、「新しい習慣」を手に入れるプロセス
(本日のお話 2605字/読了時間5分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日金曜日は、3件のミーティング。
久しぶりに家から出て
対面での打ち合わせもありました。
やはり実際に顔を合わせるのっていいですね。
また夕方からは、某企業様で
『7つの習慣のオンライン社内ファシリテーター勉強会』
の実施でした。
*
さて、本日のお話です。
ふと気付けば、引っ越しをしてから
早1ヶ月が経とうとしてます。
(同じマンション内ですが)
言ってしまえばわずか1ヶ月。
しかし、その間に
我が家に(個人的に)大きな変化が
起こっております。
今日はこのお話のエピソードと
そこからの学びと気づきを
皆さまにご共有させていただければと思います。
タイトルは、
【妻がキッチンの掃除を急にし始めた理由から学ぶ、「新しい習慣」を手に入れるプロセス】
それでは、どうぞ。
■冒頭から話が飛ぶようですが、
人には「見えない役割」があるものです。
*
例えば、子供がいる3人家族。
お行儀について、ガミガミいうお母さん。
まあ、いいじゃないかと、なだめるお父さん。
そしてお母さんは
「私だって言いたくて言ってるんじゃないのよ。
あなたが言わないから、
私が言わないと、と思っているだけ」
みたいなシーン。
(なんだか、昼ドラのワンシーンでもありそうですね。
実際の家庭でもあるかと…)
■こういう「見えない役割」は
気づいていないだけでどんな人間関係にもあります。
そして、我が家(紀藤家)にも、
「見えない役割」がありました。
それは、
「キッチン周りの片付け」
についての役割。
具体的に言うと、これまでは
・私= キッチンについて掃除をしようぜ、という役割
・妻= 促されてしぶしぶ掃除をする役割
という関係でした。
■というのも、
私は元々飲食店の社員をやっていたので
”キッチン周りの片付け”
にはこだわりがありました。
キッチンの片付けプロセスは、
・お皿を食洗機にかける
↓
・コンロ周りを
重曹を使って吹き上げる
↓
・三角コーナーの生ゴミを袋に入れ
スポンジで洗う
↓
・シンクを磨く
↓
・キッチン台全般に重曹を吹きかけ
ふきんで拭き上げる
(最後にアルコールを吹きかけ
ふきんを洗ったら完璧!)
という一連の行動をして
「キッチン掃除が完了!」
としていました。
■ただ、妻はシンクを磨かなかったのです。
キッチン台も、拭かなかったのです。
ゆえに、これまでは私が妻に
「キッチンは、こうやって掃除して、
ここまでやるとキレイになるんだよ」
「ああ、コンロ汚れたままだね…」
と、嫌われたくないけど
自身のこだわりを捨てきれない小姑のように、
それとなーい言い方で、妻に伝えていました。
イヤな奴です(笑)
■しかし、最近ふと気づいたことがありました。
私が何も言わなくても、
キッチンがいつもピカピカである。
コンロもキレイ。
シンクもキレイ。
しかも、ふと気づくと
「お皿、先に片付けようよ」
と妻から口にしている。
、、、あれ、
これはどうしたことだ?
私の「キッチンについて掃除しようぜの役割」は
いつの間に、どこに言ってしまったのか?
”見えない役割”がいつの間にか
妻= キッチンについて掃除をしようよ、という役割
私= 促されてしぶしぶ掃除をする役割
と入れ替わっている。
、、、これは、
どうしたことだ?
■そこで、この気づきを、
キッチン前で妻と立ち話をしながら共有し、
何気なく話します。
「キッチンの片付け、ありがとう!
いつの間にか、やってくれてるよね」
妻は言います。
「やっぱり『環境』なんだろうねー」
、、、と。
■環境の変化。
これが理由である。
もう少し詳しく言うと、
やっぱり「引っ越し」なのです。
引越し前の間取りだと、
キッチンと、食事の机が
微妙に離れていました。
つまり、ちょっと片付けが面倒くさい。
しかし、引越し後は、
キッチンのすぐとなりに食事の机があり、
立ち上がると、すぐ片付けることができる。
そして、「引っ越し」を機に、
ご飯を食べて立ち上がるときに
合わせてお皿を片付ける。
という、新たな習慣が付加されて、
そこにシンクを磨く等、
新たな行動習慣の獲得へと繋がり、
ひいては、
自分が「片付けをする役割」という
新たな役割への責任感の芽生え、
なども生まれ、
『さしたる努力なくして(キッチン掃除という)
行動変容が生まれた』
という見えない内的変化が
私たちの中で起こっていたのでした。
■まとめると、
引っ越しから始まる
我が家起こった1ヶ月間の内的変化は
このようなプロセスになります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<(妻が)さしたる努力なくして、
キッチンを片付けるようになった内的プロセス>
1)キッチンと机が近いという
「新たな環境」の獲得
↓
2)”食事後、立ち上がったら皿を片付ける”という
妻の「新たな行動」の追加
↓
3)ついでに今まで言われていたコンロ他
綺麗にする掃除のアクション連動
↓
4)それを繰り返すことによる
妻の「キッチンの片付けの習慣化」
↓
5)片付ける人と、片付けを促される人の
「見えない役割の交代」による責任感の獲得
(=私が促される側になった)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ということではないかと。
(妻に確認はしていませんが、
多分こんな感じ)
■、、、と、私の個人的な事例を
長々とお伝えしてしまいましたが、
このプロセスは、皆さまが
”新たな習慣を獲得する方法”
として、実は汎用的な方法でもあります。
*
米国で「習慣化」の専門化として有名な、
ジェームズ・クリアー氏はこう言います。
(以下引用)
”わたしたちは心のなかで習慣を、
家やジムなど、それが起こる場所に結びつけている。
それぞれの場所が、習慣やルーティンとの
結びつきを持つようになる。
(中略)
背景の持つ力を考えると、効果的な戦略も出てくる。
つまり、新しい環境のほうが、
習慣を変えやすいということだ。
そこなら、今の習慣へと促す引き金や、
きっかけを避けられる。
新しい場所へ行こう”
※引用:『複利で伸びる1つの習慣』
(著:ジェームズ・クリアー)
とのこと。
「新しい環境は、新しい習慣を獲得しやすくなる」
のです。
■私も引っ越してから、
起床時間が7時から5時に変わりました。
ピアノを買って、
息抜きがYouTube→ピアノを触る
へと変わりました。
新しい環境は、新しい習慣に
さしたる努力なく繋がるのです。
「引っ越し」は大きな変化。
ただそれができずとも、
部屋の間取りを変えるなどでも、
新しい環境と脳は認識するそうです。
やはり
『努力<環境』
このことを改めて
体感している次第です。
環境って、大事だなあ。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
1つのことが万人にあてはまりはしない。
めいめい自分にふさわしい流儀を求めよ。
ゲーテ(ドイツの劇作家/1749-1832)
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