「難しい」と言葉にするリスクと、能力の成長のお話
(本日のお話 1758字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は『7つの習慣』のオンライン研修の実施。
その他、3件のアポイント。
そして、ようやくパソコンの設定が終わりました。
一体、合計何時間かかったことやら…(汗)
しかし、一つ引っかかっていたことを
終わらせられたような気がします。
こういう「未完了」を完了させていくことが
実は心身の健康にとても影響があるな、
と思う今日この頃です。
*
さて、本日のお話です。
最近、あることに気が付きました。
それは、
「難しい」
という言葉を口にしたときの、
自分の内面の変化と、
そのことによるリスクです。
今日はこのお話について
シンプルですが思うところを
お伝えさせていただければと思います。
タイトルは、
【「難しい」と言葉にするリスクと、能力の成長のお話】
それでは、どうぞ。
■最近、システムコーチングや、
あるいは研修の企画をする中で、
誰かと一緒にディスカッションをすることが
増えてきています。
その中で、
「AかBか、どちらがいいとも言い難い」
とか
「どうやって表現すればいいのか、
適切な言葉が見つからない」
という状況が起こるときに、
自分がふと、
「いやー、難しいねえ」
と口にしていることに
気が付きました。
■しかし、口にした後起こる、
”自分の内面の変化”
を観察して見ると
「難しい」といった瞬間
「これは難しいから、
もう考えるのやめようかな」
という、
思考停止に歩みを進めている…
そんな感覚を覚えることに
ふと気が付きました。
あるいは、
”二人の会話の変化”
もそう。
「難しい」という言葉を放つと、
「確かに、難しいね…」
と場が停滞するというか、
先に進まない、安易な妥協に繋がりそうな
そんな空気を放つことにも、
ふと気がついたのでした。
■実際に、
「難しい」と思う局面はあります。
それは、私だけではなく、
皆様もお仕事をしていても、
その他でもままあられるかと思います。
しかし、
ぼんやり思っていた”難しい”を、
「あえて言葉にしてしまう」
とその思考が形をなして、
より質量を持ちます。
口にしなければそれが、
具現化しなかったものを、
あえて口にすることで、
それが現実になりパワーを持ち、
ますますそう思えてくる、
そんな感覚でしょうか。
そんな
「難しいと言葉にするリスク」
(=考え抜くことを諦めるリスク)
にふと気づいた最近なのでした。
■考えてみると他にも、
思考停止、とまではいかずとも、
考えぬくこと、
言葉にすること、
自分の思いを伝えることを
つい諦めてしまうような言葉が
あるような気がします。
たとえば、
「ピンとこない」
(=なぜ理解できないのか
言葉にすることを諦めている気がする)
とか、
「ちょっとわかんないです」
(=その後になぜが続けばよいですが、
それを言って沈黙…だと思考が深まらない)
とか、
「うまくまとまらないです」
(=その後、口を閉ざしてしまうと、
一向に自分の思考を言葉にする筋力が鍛えられない)
など、私が個人的に感じる、
思考停止のリスクを阻む言葉かな、
と考えています。
■先日私が読んだ著書、
ハーバード大学教育大学院の
カート・フィッシャー教授の実証研究を書いた
『成人発達論による能力の成長』(著:加藤洋平)
によると、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私達の能力が思ったほど高まらない理由の1つは、
【言語化の鍛錬不足】が原因であると考えられる
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と語られていました。
そう考えると、
「難しいです」
「わかりません」
「まとまりません」
と宣言するだけで
言葉にすることを諦めたとしたら、
自分の思考がフル回転することによる、
思考体力や思考筋力の増強のチャンスを
逃しているかもしれない、
それは、言い換えれば
自分の能力の成長の機会を
失うリスクを孕んでいるのかもしれない。
、、、そんなことを思ったのでした。
■言葉は現実を作ります。
「難しい」といえば、難しく思える。
「なんとかなる」といえば、なんとかなる気もする。
(かもしれない)
胡散臭いようですが、でも、本当。
、、、ということで、
安易に「難しい」という言葉を
使ってはいないだろうか?
それによって、
「言語化を諦めている」という思考に
つながってはいないだろうか?
そしてそれは、
能力の成長を阻んでいるのかもしれない。
と問うてみることが、
自分のできることの幅を広げ、
能力を高めていく上で、重要なことではなかろうか、
そんなことを思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
閉じ込められている火が、
いちばん強く燃えるものだ。
ウィリアム・シェイクスピア(イギリスの劇作家/1564-1616)
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