メールマガジン バックナンバー

2425号 2020年10月11日

「それぞれの旅路の途中で、今たまたま交わっている」と思うと、人との出会いや繋がりが、貴重に思えてくるのかもしれない

(本日のお話 1676字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

一昨日から、コーチングの合宿で
北海道に来ております。

大人になってから二泊三日で合宿なんて
なかなかない機会で、ありがたいことに
とても充実した時間を過ごすことができています。

今日はそんな時間を過ごす中で
ちょっと概念的な話ですが、

「人との縁」

についてしっとりと感じつつ、
思い馳せることがありましたので、
今日はそのお話を、皆様にご共有させていただければと思います。


タイトルは、


【「それぞれの旅路の途中で、今たまたま交わっている」と思うと、
人との出会いや繋がりが、貴重に思えてくるのかもしれない】


それでは、どうぞ。



■以前からメルマガをお読みいただいている方は
ご存知かと思いますが、現在私は

「システムコーチング」

なるものを学んでいます。
そしてその資格コースなるものに
一年間の時間と相応のお金をかけて
学んでいる旅路の途中です。



■同様に、私と同じように、
時間とお金をかけて学びに来ている

・経営者、プロコーチ、
・企業の人事、弁護士など

様々な人がいて、
それらの人がたまたま集まり、

かつ、シンプルに仲が良いため、
メンバーの1人が住んでいる北海道美唄市で

「学び&親睦を深める合宿」

をしようということになり、
北海道に、この週末に来ているのでした。



■皆、それぞれの分野で
活躍している大人の合宿なので

もちろん遊び、飲み、
楽しむこともすると当時に

しっとりとした、
深い学びの場もあります。


その中で、一つのワークとして


「私たちのチームは、今どのような
旅路の途中にあるのだろうか?」


という深い問いについて
皆で考え、話し合う、ということをやりました。

直感や感覚を大切にする、ということで
それを絵にして表現をしてみます。



■すると、その中で出てきた
メンバーの一人の回答が
このような内容でした。

まず絵は、10数本の
様々な色の流線が描かれており、

線が動き、一箇所で交わり、
また線が離れていく魚のような絵でした。

そして、このように言います。


「今自分たちの旅路は、

『それぞれのメンバーの線が交わり、
またそれぞれの道へとわかれていく混じり合った場所』

のようなものに今、自分たちはいるように思う」


とのこと。

そして、これを聞いて、
とても納得すると主に、実にその通りだなあ、

と思ったのでした。



■日常ではなかなか気づきませんが、
人生の時間軸を、5年、10年と伸ばして、
俯瞰して見てみると


”どこかで人は、必ず
それぞれの道へと分かれていく”


ことに気づきます。

どれだけ縁が深いように見えても、
職場でも異動、離職、退職などもあるし、
友人関係でも、環境の変化がある。


すると、

”今いる自分が好きな人と共にいる時間は、
実にかけがえのないものなのでろう"

としみじみと思うのでした。



■人によって、

昔からの付き合いを、
育み続けている人もいれば、

新しい環境にどんどん飛び込み
違う環境に触れている人もいるかと思います。


ただ、私が自分の場合ですが
振り返って考えてみると、


・10年前、毎日のように会い非常に親しくしていた友人も、
今は、それぞれの道を歩んでいる

と気づいたり、

・前職の同僚で、色々語り合った仲間も、
今はお互い忙しくほとんど会う機会がない

と気づいたり

・あれだけ一緒に共に時間を過ごした
母親、父親、姉とも、今は会う機会も少なくなっている

など、

やはり、どれだけ深い関係も、

それぞれが、それぞれの自分の人生で
大切にしたい仕事や家庭などを見つめると、

深い、深かった、
あるいは深くなりたいと願う関係も、


『今この時は、たまたま一緒にいるに過ぎない』
わけで、

『いずれ、それぞれの道へと分かれていく』


ものである、という一つの事実に、
改めて気付くのです。



■そしてそれはおそらく、
一番身近な家族ですらそう。


身近すぎてわからないけれども
時間を伸ばしてみれば、
人はそれぞれの道を歩み、

必ず分かれていきます。


それは、

『とんび』(著:重松清)
『そうか、もう君はいないのか』(著:城山三郎)

などの本を読むと、
まざまざと感じられ、

そのかけがえのない今に、
ハッとさせられます。
(滂沱の涙とともに、、、)



■そんなことを考えると、
友人でも家族でも、仕事の繋がりでも、


「今、この時にたまたま
一緒に交わっているというご縁」


とは実に貴重なものだな…
と思えますし、

大げさなようですが、
特に自分が大切にしたい人には

「これが最後かもしれない」

と思えるような気持ちで
このかけげのない縁を育むことができたら、

共にいてくれる人への感謝も
希少さも感じられて、

1日の大切さもより深く、
味わうことができるのではないか…


コーチングの素晴らしき仲間と
時間を共にしつつ、そんなことを
感じている次第です。



ということで、

上記のように思える人がいたならば、
その時間を大切にしていきたいですね、

、、、というお話でございました。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

生き物は全て孤独である。
そして人間は自らが孤独であることを
最もよく知る者である。

アラン(フランスの哲学者/1868-1951)

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