「たまにの真面目な対話」が、人間関係の杞憂を減らしてくれる
(本日のお話 2153字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
ならびに、夕方からは、
3ヶ月にわたって実施してきた
九州のとある病院の先生への全6回の
チームコーチングの最終回でした。
医師の先生というと、
まさしく専門家、プロとして
”自立している”という印象でしたが、
今回、関わらせていただき、
個人の力量や知識が資本の専門家でも
”チームの関係性”
というのは極めて重要なことなのだな、
私自身実感しました。
かつ、チームとは
普段、業務では語られない
存在している素晴らしい側面が一人ひとり中にある
そんな集合体なのだな、
と感銘を受けたコーチングの時間でした。
(あらためて、O病院の先生の皆さま
Tさん、本当にありがとうございました!
今後ともよろしくお願いいたします)
*
さて、本日のお話です。
最近、ここ3ヶ月で重点的に行っていた
「チームコーチング」のプロジェクトが
1つ、2つ、3つと終わりを向かえています。
その中で、改めて
”対話の大切さ”
について思うところがありましたので、
本日はそのお話について学びと気づきを
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「たまにの真面目な対話」が、人間関係の杞憂を減らしてくれる】
それでは、どうぞ。
■7月頃から、
・上司・部下のペア 2名
・某地方病院の先生のチーム 7名
・北陸の老舗ワイナリーの経営・マーケティングチーム 8名
・経営者のコラボ・プロジェクトチーム 3名
などのクライアントの皆様に対して、
『チームコーチングを通じて
”関係性の質”を高めるプロジェクト』
を行ってきました。
■ただ、”関係性”なんていうと、
しばしば、こういう声も聞こえてきます。
(正直ベースな声として、
特に役職者に多い声かもしれません)
「仲良くやっていて成果が生まれるのであれば
苦労はない」
「関係とか、何をぬるいことを言っているのか」
「関係性よりも、もっと戦略的な
クリティカルなアイデアはないのか」
、、、などなど。
確かに、それらにも一理あるでしょう。
”関係性”だけで飯が食えないのも、
また一つの事実だと思います。
■しかし、
チームコーチングを通じて、
”『良い関係性』は、
全てのチーム(組織)における、
成果を生み出し続けるための必要条件である”
のだろうと、改めて感じたのでした。
思うに、人は、
”同じ職場で、
同じ空間を共にすごしてきた”
からといって、
必ずしも、お互いのことを
理解しあっているわけではないものです。
■「同じ釜の飯を食う」という
日本の家族的な組織のあり方を
表現する言葉があります。
ただ、同じ釜の飯を食べていても
そこに深い対話や
幅の広い体験を共有する時間がなく、
”お互い黙々と飯を食べ続ける3年間を
過ごしていた”
としたら。
やっぱり、「お互いわからないまま」だと思うのです。
人はテレパシーがあるわけではないのです。
言葉にして語るからこそ、わかることがあります。
黙っていて伝わる、なんてことはありませんし、
「いや、伝わっているはずだ」という人がいたとしたなら、
それは、その人の願望にしかすぎない、
(、、、と私は思いますがいかがでしょう)
■ゆえに「真面目な向かい合う対話」がなければ、
・お互いがどんな事を考えているのか?
・何に喜び、悲しくなるのか?
・どんなこだわりや価値観があるのか?
など、深い部分には
一向に触れられないまま、
「あの人、何を考えているか
よくわからん」
という、薄紙が何枚か重ねられたような
距離のある関係性となってしまう、
、、、そのように思うのです。
■では、もしたとえ短くても、
あるいは照れくさくても、
『お互いに向かい合い
真剣に理解し合おうとする時間』
があったのならば。
それは普段一緒に、
共に過ごす時間の密度が、
全く違って見える効果がある、
と私は感じています。
■例えば、今回2時間×6回の
チームコーチングを通じて、
・お互いがどんな
価値観を持っているのか?
・仕事に対して、
どんなこだわりがあるのか?
・どんな状態が理想で、どんな状態が最悪だと
感じるのだろうか?
・普段仕事をする上で、感じている
恐れていることはなにか?
・普段見せない、隠れている自分は
どんなものだろうか?
・他の人に対して、
素晴らしいと思っているところは
どんなところだろうか?
、、、などを、
様々なワークツールを使って
実際に行ってきました。
■すると面白いもので、
チームコーチングのプロセスを通じて
1枚1枚、その人が
被っている外的な役割のベールを
かき分けて、
中に確かに存在していた
その人の違った側面、
それは美しいものであったり
時に愉快なものであったり、
強いところ、繊細なところ…
などなどが見えてくるのです。
それは、抽象的ですが、
チームに内在していた隠れてエネルギーが
見えてくる、、、そんなイメージです。
■また、
「この人は、こういうこだわりを
持っているのか」
「この人は、こういう世界観、ルールの元に
生きているのか」
ということが純粋に
理解することができます。
結果、
”こういったら、こんなことを
言われるのではないだろうか…?”
”相手の気分を害してしまうのでは
ないのだろうか…?”
など、あれこれ考えて
思い悩むことが少なくなりますし、
それは、仕事の大部分を占めると言われる、
【1)人間関係における杞憂が少なくなる】
ことに繋がる、とも言えるでしょう。
■かつ、さらに言えば、
”実は、彼/彼女も
同じようなことを思っていたのだ”
”同じ問題意識を持っていたし、
取り組みたいとも思っていたことがわかった”
という「共通の願い」に
お互いが触れることができたとすると、
【2)チームとしての方向性が定まり、一枚岩になる】
という効果もあるものです。
それは目に見えないかもしれませんが、
チームで成果を上げる上で欠かせない
必要不可欠なことです。
■「対話」というと、
普段からやっているよ、
と思いがちですが
実はやっているようで
お互いのことを深く知るための
真剣な対話というのは、少ないのが実態です。
ゆえに、例えば
先程述べたいくつかの
【価値観、こだわり、強み、などに触れる対話】
(月に2時間×2回)
などで、しっかり時間を取りあってみる。
そうすると、お互いのことを理解し合え
関係性も高まり、安心・安全の空気もたかまり
より深く、力強いチームになる。
そんなことをプロジェクトを通じて
感じた次第でございます。
ということ一言
「たまにの真面目な対話、大事です!」
というお話でした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
いい手本を示そうとする者は、
自分の徳に微量の馬鹿げたところを添えなくてはならぬ。
すると人は見習って、同時にその模範を眼下に見下ろす。
これが人々の好むところである。
フリードリヒ・ニーチェ(ドイツの哲学者/1844-1900)
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